詳細情報
埼玉県蕨市にお住まいの方、または市内で事業を営む方に朗報です。住宅や事業所の環境性能を高めるための設備導入を支援する「蕨市地球温暖化対策設備等設置費補助金」が2025年度(令和7年度)も実施されます。この補助金は、太陽光発電システムや蓄電池、電気自動車(EV)といった定番の設備に加え、新たに「生ごみ処理機・処理容器」や「宅配ボックス」も対象となり、さらに使いやすく拡充されました。
特に、蕨戸田衛生センターの火災以降、ごみの減量化は市全体の喫緊の課題となっています。この補助金を活用して生ごみ処理機を導入することは、家計の助けになるだけでなく、地域社会への貢献にも繋がります。この記事では、2025年度の蕨市地球温暖化対策設備等設置費補助金について、対象設備や補助金額、申請方法、注意点などを誰にでも分かりやすく徹底解説します。申請は先着順ですので、この記事を読んで早めに準備を始めましょう。
蕨市地球温暖化対策設備等設置費補助金とは?
制度の目的と背景
この補助金は、蕨市が環境への負荷を低減し、持続可能な社会を実現するために設けている制度です。家庭や事業所での二酸化炭素(CO2)排出量を削減することを目的に、省エネ・再エネ設備の導入を促進します。
特に令和7年度は、蕨戸田衛生センターの火災を受け、家庭から出るごみの減量化が非常に重要視されています。そのため、令和7年9月1日以降に購入した「生ごみ処理機・処理容器」が新たに対象に追加されました。これは、市民一人ひとりの協力でごみ問題を解決していこうという市の強いメッセージが込められています。また、再配達によるCO2排出削減のため「宅配ボックス」も対象となり、より幅広い環境対策を支援する内容となっています。
【重要】申請は先着順です!
この補助金は大変人気があり、受付は先着順となっています。申請期間中であっても、予算額(10,000,000円)に達し次第、受付は終了となります。設備導入を検討している方は、早めの情報収集と申請準備が成功のカギです。
申請受付期間
- 令和7年4月1日(火曜日)から令和8年2月5日(木曜日)まで
- 受付時間:閉庁日を除く午前8時30分から午後5時15分まで
- 注意点:上記期間内でも予算がなくなり次第終了します。
補助対象設備と補助金額一覧
補助対象となる設備は多岐にわたります。ご自身の計画に合った設備があるか、補助金額と合わせて確認しましょう。
| 補助対象設備 | 補助金額 | 主な対象者 |
|---|---|---|
| 太陽光発電システム(戸建て用) | 150,000円 | 市内の戸建住宅所有者・取得者 |
| 太陽光発電システム(集合住宅、事業所用) | 30,000円/kW(上限300,000円) | 事業者、管理組合 |
| 家庭用燃料電池(エネファーム) | 50,000円 | 個人、管理組合 |
| 定置用リチウムイオン蓄電池(戸建て用) | 100,000円 | 市内の戸建住宅所有者・取得者 |
| 定置用リチウムイオン蓄電池(集合住宅、事業所用) | 30,000円/kWh(上限150,000円) | 事業者、管理組合 |
| 電気自動車(EV) | 150,000円 | 個人、管理組合 |
| 据置型電気自動車等充給電設備(V2H) | 150,000円 | 個人、管理組合 |
| 【新規】生ごみ処理機 | 購入費等の1/2(上限30,000円) | 個人(1世帯1基まで) |
| 【新規】生ごみ処理容器 | 購入費等の1/2(上限3,000円) | 個人(1世帯2基まで) |
| 【新規】宅配ボックス(戸建て用) | 購入費等の1/2(上限30,000円) | 個人、事業者(戸建賃貸) |
| 【新規】宅配ボックス(集合住宅用) | 購入費等の1/2(上限100,000円) | 事業者、管理組合 |
| 雨水貯留施設 | 購入費等の1/2(上限50,000円) | 個人、管理組合 |
| 家庭用エネルギー管理システム(HEMS) | 10,000円 | 市内の戸建住宅所有者・取得者 |
補助対象者・詳しい条件
補助対象者は、大きく分けて「個人」と「事業者」に分類されます。ご自身がどの区分に該当するか、詳細な条件を確認してください。
個人の場合
- 市内に既築の戸建住宅を所有し、その住宅に対象設備を設置する方
- 対象設備が設置された市内の新築建売戸建住宅を取得する方
- 市内で戸建住宅を新築または取得するのに併せて、対象設備を設置する方
- 市内の既築の分譲集合住宅の区分所有者で、その住宅に対象設備を設置する方
- 電気自動車を購入する方、またはV2Hを設置する方
- 生ごみ処理機または処理容器を購入する方
事業者の場合
- 市内に既築の事業所を所有し、その事業所に対象設備を設置する事業者
- 市内に事業所を新築または取得し、その事業所に対象設備を設置する事業者
- 市内に既築または新築・取得する賃貸物件に対象設備を設置する所有者(大家さんなど)
管理組合の場合
- 市内の分譲集合住宅の管理組合の理事長で、共用部などに対象設備を設置する場合
申請方法と手順
申請手続きは、設備の種類によって「事前申請」と「事後申請」に分かれます。特に生ごみ処理機・処理容器のみが事後申請となる点に注意してください。
申請のタイミングに注意!
・【生ごみ処理機・処理容器 以外】:必ず契約・工事着工前に申請が必要です。先に工事を進めてしまうと補助対象外になります。
・【生ごみ処理機・処理容器 のみ】:購入後の申請(事後申請)となります。令和7年9月1日以降の購入分が対象です。
申請の基本的な流れ(事前申請の場合)
- STEP1: 申請書類の準備・提出
設置業者から見積もりを取り、市の公式サイトから申請書をダウンロードして必要事項を記入。添付書類とともに蕨市安全安心課へ原則郵送で提出します。 - STEP2: 交付決定通知書の受領
市で書類が審査され、問題がなければ「交付決定通知書」が郵送で届きます。 - STEP3: 設備の契約・工事・支払い
交付決定通知書が届いてから、業者と契約し、設備の設置工事を行い、支払いを完了させます。 - STEP4: 完了報告書の提出
工事完了後、指定された期日までに完了報告書と添付書類(領収書の写し、設置後の写真など)を提出します。 - STEP5: 補助金確定・請求・振込
完了報告書が審査され、補助金額が確定すると「交付額確定通知書」が届きます。その後、請求書を提出すると、指定の口座に補助金が振り込まれます。
主な必要書類
申請には以下の書類が必要です。詳細は必ず市の「補助制度のご案内」PDFで確認してください。
- 交付申請書(設備により様式が異なります)
- 設置費用の内訳がわかる見積書の写し
- 設置する設備の仕様や規格がわかる書類(カタログの写しなど)
- 設置予定場所の案内図、現況写真
- 【代理申請の場合】委任状
- 【建物が共有名義の場合】所有者全員からの承諾書
- その他、市の指定する書類
採択されるための重要ポイント
ポイント1:とにかく早く申請する!
最も重要なのは「先着順」であることです。年度の初めである4月〜5月は申請が集中する可能性があります。導入を決めたら、すぐに業者選定と見積もり取得を進め、申請準備に取り掛かりましょう。
ポイント2:予算残額を公式サイトで確認する
蕨市の公式サイトでは、現在の申請額と予算残額が定期的に更新されます。申請を出す前に必ず最新の状況を確認し、予算がまだ残っているかを見極めることが大切です。
ポイント3:書類の不備をなくす
申請書類に記入漏れや添付書類の不足があると、審査が遅れたり、最悪の場合、受付してもらえない可能性もあります。提出前には、市の「補助制度のご案内」と照らし合わせながら、何度もチェックしましょう。特に、押印漏れや日付の記入ミスはよくある不備なので注意が必要です。
ポイント4:国や県の補助金との併用を検討する
この補助金の大きなメリットは、国や埼玉県が実施する他の補助制度と併用できる点です。例えば、太陽光発電や蓄電池は国の「住宅省エネキャンペーン」などと組み合わせることで、自己負担額を大幅に削減できる可能性があります。関連する補助金もリサーチし、最大限に活用しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. 申請はいつまでにすれば良いですか?
A1. 申請期限は令和8年2月5日ですが、先着順で予算がなくなり次第終了します。できるだけ早く申請することをおすすめします。
Q2. 生ごみ処理機を買ってしまった後でも申請できますか?
A2. はい、生ごみ処理機と処理容器に限り、購入後の「事後申請」が可能です。ただし、令和7年9月1日以降の購入分が対象となります。
Q3. 賃貸住宅に住んでいますが、申請できますか?
A3. 申請者は原則として建物の所有者となります。賃貸物件の場合、所有者(大家さん)が申請者となります。ただし、電気自動車の購入や、生ごみ処理機の購入は所有者でなくても個人で申請可能です。
Q4. 申請書類はどこに提出すれば良いですか?
A4. 原則として郵送での受付となります。提出先は「蕨市市民生活部安全安心課生活環境係」です。市役所の本庁舎とは場所が異なりますのでご注意ください。
【送付先】〒335-0001 埼玉県蕨市北町5丁目13番23号
Q5. 中古の設備でも対象になりますか?
A5. いいえ、補助対象となる設備はすべて未使用品(新品)である必要があります。中古品は対象外です。
まとめ:賢く補助金を活用して、快適でエコな暮らしを!
蕨市の地球温暖化対策設備等設置費補助金は、市民や事業者の環境への取り組みを力強く後押ししてくれる制度です。特に2025年度は、生ごみ処理機や宅配ボックスが追加され、より多くの人が利用しやすくなりました。
- ポイント1:申請は令和7年4月1日から令和8年2月5日まで。ただし先着順!
- ポイント2:太陽光、蓄電池、EVから生ごみ処理機、宅配ボックスまで対象設備が豊富。
- ポイント3:ほとんどの設備は「事前申請」が必要。契約・着工前に手続きを!
- ポイント4:国や県の補助金と併用可能でさらにお得に!
この機会を逃さず、補助金を最大限に活用して、光熱費の削減やごみの減量化を実現し、快適で環境にやさしい生活をスタートさせましょう。まずは蕨市の公式サイトで詳細を確認し、設置業者に相談することから始めてみてください。
申請先・問い合わせ
蕨市市民生活部安全安心課生活環境係
住所:〒335-0001 埼玉県蕨市北町5丁目13番23号
(蕨市役所本庁舎ではありませんのでご注意ください)
電話:048-443-3706
公式サイト:蕨市地球温暖化対策設備等設置費補助金