詳細情報
「夏の暑さや冬の寒さが厳しい…」「電気代が年々上がっていて家計を圧迫している…」そんなお悩みを抱える藤沢市民の皆様に朗報です。藤沢市では、ご自宅の窓や玄関ドアを断熱性能の高いものにリフォームする費用の一部を補助する「令和7年度 藤沢市既存住宅断熱改修補助金」を実施しています。この制度を活用すれば、最大30万円の補助を受けながら、快適で省エネな住まいを実現できます。しかし、この補助金は先着順で、募集件数も限られているため、情報収集と早めの準備が不可欠です。この記事では、補助金の対象者、金額、申請方法から採択されるためのコツまで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく徹底解説します。光熱費を削減し、一年中快適な暮らしを手に入れるチャンスを、ぜひご活用ください。
この記事のポイント
- 藤沢市の窓・ドア断熱リフォームで最大30万円が補助される
- 先着順で戸建て12件、集合住宅1件と枠が少ないため早期申請が必須
- 交付決定前の工事着工は絶対NG!補助金が受けられなくなる
- 国の「先進的窓リノベ事業」とは併用不可
- 神奈川県の補助金とは併用できる可能性があるが要事前確認
藤沢市既存住宅断熱改修補助金の概要
まずは、この補助金がどのような制度なのか、全体像を把握しましょう。
| 正式名称 | 令和7年度藤沢市既存住宅断熱改修補助金 |
|---|---|
| 実施組織 | 藤沢市 環境部 ゼロカーボン推進課 |
| 目的・背景 | 地球温暖化対策の一環として、家庭でのエネルギー消費(電気・ガス等)に伴う二酸化炭素排出量を抑制するため、住宅の断熱性能を向上させる改修工事を支援する。 |
| 募集件数 | 戸建住宅:12件(先着順) 集合住宅:1件(先着順) |
| 申請締切日 | 2026年(令和8年)1月30日(金曜日) ※ただし、予算上限に達し次第、期間内でも受付終了となります。 |
補助金額・補助率について
気になる補助金額と補助率の詳細を解説します。ご自身の住宅タイプに合わせてご確認ください。
補助率と上限額
補助率は、住宅の種類に関わらず補助対象経費(税抜)の3分の1です。ただし、上限額が戸建住宅と集合住宅で異なります。
| 住宅タイプ | 補助率 | 補助上限額 |
|---|---|---|
| 戸建住宅 | 補助対象経費(税抜)の1/3 | 全体:300,000円 (うち玄関ドアは上限50,000円) |
| 集合住宅 | 全体:150,000円 (うち玄関ドアは上限200,000円 ※要確認) |
※集合住宅の玄関ドア上限額が20万円と高く設定されていますが、全体の補助上限は15万円です。申請の際は市役所にご確認ください。
補助金額の計算例
【例】戸建住宅で、窓全体の改修に税抜105万円かかった場合
- 補助対象経費:1,050,000円
- 計算上の補助額:1,050,000円 × 1/3 = 350,000円
- 実際の補助額:300,000円(上限額が適用)
対象者・条件
補助金を受け取るためには、いくつかの条件を満たす必要があります。ご自身が対象となるか、以下のリストでしっかり確認しましょう。
- 藤沢市内の既存住宅に常時居住していること。
- その住宅を所有または区分所有していること。(賃貸は対象外)
- 市税の滞納がないこと。
- 改修工事を藤沢市内の事業者に依頼すること。
- 補助金の交付決定通知書を受け取った後に工事に着手すること。
- 国の「先進的窓リノベ2025事業」や「既存住宅の断熱リフォーム支援事業」といった指定の国庫補助金と併用しないこと。
- 改修後、対象設備を10年間は処分しないこと。
補助対象となる工事・経費
どのような工事が補助の対象になるのか、具体的に見ていきましょう。
対象となる工事
補助の対象となるのは、高性能な建材を使用した以下の断熱改修工事です。
- 窓の改修:住戸内にある全ての窓を断熱改修することが必須条件です。(例:内窓設置、外窓交換、ガラス交換など)
- 玄関ドアの改修:窓の改修と同時に行う場合のみ対象となります。玄関ドア単体での改修は対象外です。
対象となる経費
- 高性能建材(窓、ガラス、玄関ドア)の購入費用
- 上記建材の設置にかかる工事費
対象外となる経費
- 消費税および地方消費税
- 網戸の設置費用など、断熱性能に直接関係しないオプション費用
- 申請者自身が工事を行う場合の労務費(DIYの場合)
- 国の指定補助金と重複する経費
申請方法・手順
申請は「工事着工前」に行う必要があります。以下のステップに沿って、間違いのないように進めましょう。
【ステップ1】市内事業者の選定と見積取得
まずは藤沢市内のリフォーム事業者を探し、相談します。補助金の利用を伝え、対象となる工事内容で見積書を作成してもらいましょう。複数の業者から見積もりを取ることをお勧めします。
【ステップ2】必要書類の準備
以下の「必要書類リスト」を参考に、申請に必要な書類をすべて揃えます。申請書は藤沢市の公式サイトからダウンロードできます。
【ステップ3】申請書の提出
書類がすべて揃ったら、藤沢市役所本庁舎8階の「ゼロカーボン推進課」窓口へ提出します。書類に不備があると受理されず、先着順で不利になる可能性があるため、持参での提出が強く推奨されています。
【ステップ4】交付決定通知書の受領
申請内容が審査され、問題がなければ約2週間後に「補助金交付決定通知書」が郵送で届きます。この通知書が届くまで、絶対に工事を始めないでください。
【ステップ5】工事の実施と支払い
交付決定通知書を受け取ったら、事業者と正式に契約し、工事を開始します。工事完了後、費用を全額支払います。
【ステップ6】完了届の提出
工事完了から30日以内、または2026年2月16日のいずれか早い日までに、完了届と必要書類(領収書の写しなど)をゼロカーボン推進課へ提出します。
【ステップ7】補助金の受領
完了届の内容が審査され、問題がなければ指定した口座に補助金が振り込まれます。
必要書類リスト(申請時)
申請時には以下の書類が必要です。不備がないよう、チェックリストとしてご活用ください。
- □ 申請書(第1号様式)
- □ 補助対象経費の内訳がわかる見積書の写し(市内事業者が発行したもの)
- □ 改修工事箇所の現況写真(改修前の状態がわかるもの)
- □ 改修工事箇所の位置がわかる図面(平面図など)
- □ 改修に用いる建材の性能等がわかる書類(カタログ等)の写し
- □ 申請者の住民票の写し(発行後3か月以内、マイナンバー記載不可)
- □ 市税の滞納がないことの証明書(または納税状況の確認に関する同意書)
- □ 建物の所有者がわかる書類(固定資産税納税通知書の写し、登記事項証明書など)
- □ (集合住宅の場合)管理組合等の承諾を得ていることがわかる書類
※上記は一般的なリストです。申請にあたっては、必ず藤沢市の公式サイトで最新の交付要綱をご確認ください。
採択のポイントと注意点
この補助金は競争率が非常に高いと予想されます。採択される確率を上げるために、以下のポイントを必ず押さえておきましょう。
最重要ポイント:とにかく早く、不備なく!
この補助金は完全な先着順です。戸建12件、集合住宅1件という募集枠は、受付開始後すぐに埋まってしまう可能性があります。年度が始まったらすぐに動き出せるよう、事前に事業者選定や書類の準備を進めておくことが成功の最大のカギです。また、書類に不備があると受理が遅れ、その間に予算が尽きてしまうリスクがあります。提出前には何度も見直し、完璧な状態で提出しましょう。
注意点①:交付決定前の着工は絶対禁止
繰り返しになりますが、「補助金交付決定通知書」が手元に届く前に工事の契約や着工をしてしまうと、補助金の対象外となります。これを「事前着工」といい、補助金申請で最も多い失敗例の一つです。焦る気持ちはわかりますが、必ず市の決定を待ってください。
注意点②:補助金の併用ルールを理解する
補助金の併用には複雑なルールがあります。間違えるとどちらの補助金も受け取れなくなる可能性があるので注意が必要です。
- 併用不可:国の「先進的窓リノベ2025事業」「既存住宅の断熱リフォーム支援事業」とは併用できません。
- 併用可能(要確認):「神奈川県既存住宅省エネ改修事業費補助金」とは併用できる可能性があります。ただし、補助対象経費が重複しないように調整が必要です。併用を検討する場合は、必ず申請前に藤沢市と神奈川県の双方の担当窓口に確認してください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 工事はいつから始められますか?
A1. 藤沢市に申請書を提出し、「補助金交付決定通知書」が郵送で届いてから工事を開始できます。通知書が届く前に契約・着工した場合は補助対象外となります。
Q2. 国の「先進的窓リノベ事業」と併用できますか?
A2. いいえ、併用はできません。藤沢市の補助金と国の補助金、どちらか一方を選択する必要があります。補助額や条件を比較検討して、ご自身にとって有利な方を選びましょう。
Q3. 神奈川県の補助金とは併用できますか?
A3. 併用できる可能性がありますが、条件があります。両方の補助金を申請する場合は、必ず事前に藤沢市と神奈川県の担当窓口に併用の可否や手続きについて確認してください。
Q4. 申請は郵送でも可能ですか?
A4. 郵送も可能ですが、市は持参を推奨しています。先着順のため、書類に不備があった場合にその場で修正できる持参の方が確実です。
Q5. 市外の業者にリフォームを依頼しても対象になりますか?
A5. いいえ、対象になりません。この補助金の要件として、施工事業者は「藤沢市内の事業者」である必要があります。
Q6. 玄関ドアだけの改修でも対象になりますか?
A6. いいえ、対象になりません。玄関ドアの改修は、住戸内すべての窓の断熱改修と同時に行う場合のみ補助対象となります。
まとめ:早めの準備で賢くリフォーム!
藤沢市の「既存住宅断熱改修補助金」は、光熱費の削減と快適な住環境の実現に大きく貢献する、非常に魅力的な制度です。しかし、その人気と募集枠の少なさから、競争は必至です。
成功のポイントをもう一度おさらいしましょう。
- スピードが命:先着順のため、受付開始と同時に申請できるよう準備を進める。
- 書類の完璧さ:不備によるタイムロスを防ぐため、提出前に何度も確認する。
- ルールの遵守:「事前着工の禁止」「市内業者の利用」などの要件を必ず守る。
この記事を参考に、計画的に準備を進め、ぜひ補助金を活用して理想の住まいを手に入れてください。不明な点があれば、早めに藤沢市の担当窓口に問い合わせることをお勧めします。
お問い合わせ先
藤沢市 環境部 ゼロカーボン推進課
〒251-8601 藤沢市朝日町1番地の1 本庁舎8階
電話番号:0466-50-8282(直通)
受付時間:午前8時半~午後5時(土・日・祝日を除く)
公式サイト:令和7年度藤沢市既存住宅断熱改修補助金の募集について