詳細情報
埼玉県深谷市にお住まいの高齢者世帯の皆様、そしてそのご家族に朗報です。近年、全国的に増加している強盗や特殊詐欺などの犯罪からご自宅を守るため、深谷市が防犯設備の設置費用を補助する制度を実施しています。それが「令和7年度 深谷市住宅等防犯対策補助金」です。この制度を活用すれば、防犯カメラやモニター付きインターホン、特殊詐欺対策電話機などの設置にかかる費用の最大1万円相当が補助されます。「うちも対象になるかも?」「手続きは難しいの?」といった疑問をお持ちの方のために、この記事では制度の概要から申請方法、注意点まで、誰にでも分かるように詳しく解説していきます。大切なご家族と財産を守る第一歩として、ぜひ最後までご覧ください。
この補助金のポイント
- 深谷市在住の高齢者世帯が対象
- 防犯設備の購入・設置費用の2分の1を補助
- 補助上限額は最大10,000円相当(地域通貨ネギーで交付)
- 防犯カメラや特殊詐欺対策電話機など7種類の設備が対象
- 申請期間は令和7年4月1日~令和8年2月28日まで
補助金の概要
まずは、この補助金がどのような制度なのか、基本的な情報を確認しましょう。
| 正式名称 | 令和7年度 深谷市住宅等防犯対策補助金 |
|---|---|
| 実施組織 | 埼玉県深谷市(担当:自治振興課) |
| 目的・背景 | 全国的に発生している強盗殺傷事件や特殊詐欺被害を受け、個人住宅の防犯対策を促進し、市民の安全な暮らしを守ることを目的としています。特に、在宅時間が長く、犯罪のターゲットになりやすい高齢者世帯の支援を強化しています。 |
補助金額・補助率について
この補助金で、具体的にいくら受け取れるのかを詳しく見ていきましょう。
補助率と上限額
補助金の額は、防犯設備の購入費と設置費を合計した実支出額の2分の1です。ただし、上限が定められています。
- 補助率:対象経費の実支出額の1/2
- 補助上限額:10,000ネギー(1万円相当)
【重要】補助金の交付方法と注意点
・補助金は現金ではなく、深谷市の地域通貨「ネギー」で交付されます。
・補助対象となるには、合計2,000円以上の実支出が必要です。
・計算した補助金額の1,000円未満の端数は切り捨てとなります。
補助金額の計算例
具体的な計算例を見て、どのくらいの補助が受けられるかイメージしてみましょう。
| 算定例 | 内容 | 計算 | 補助金額 |
|---|---|---|---|
| 例1 | 人感センサーライト購入費:7,500円 設置工事費:10,000円 合計:17,500円 |
17,500円 × 1/2 = 8,750円 | 8,000ネギー |
| 例2 | 複数設備の購入費:15,000円 設置工事費:12,000円 合計:27,000円 |
27,000円 × 1/2 = 13,500円 | 10,000ネギー (上限) |
| 例3 | 補助錠購入費:3,000円 設置費(自己施工):0円 合計:3,000円 |
3,000円 × 1/2 = 1,500円 | 1,000ネギー |
対象者・条件
この補助金を利用するには、以下の5つの要件をすべて満たす必要があります。ご自身が当てはまるか、しっかり確認してください。
- 1. 深谷市民であること
市の住民基本台帳に登録されており、その住所に実際に住んでいること。 - 2. 市内の住宅使用者であること
市内の戸建住宅または共同住宅(アパート・マンション等)に住んでいること。(持ち家、賃貸は問いません) - 3. 65歳以上の高齢者のみとなる世帯であること
日中など、家にいる時間帯に65歳以上の方だけになる世帯が対象です。例えば、ご夫婦ともに65歳以上の場合や、日中は若い世代が仕事で不在になり高齢の親だけが在宅している場合などが該当します。 - 4. 対象期間内に設備を購入・設置していること
後述する補助対象期間内に、対象となる防犯設備を購入し、自宅への設置を完了していること。 - 5. 誓約・同意事項を承諾できること
申請書の裏面に記載されている誓約・同意事項(暴力団員ではないこと等)に同意できること。
【超重要】申請は1住宅につき1回限り!
この補助金は、1つの住宅に対して1回しか申請できません。令和6年度にすでにこの制度を利用した方は、令和7年度に再度申請することはできませんのでご注意ください。
補助対象となる経費と設備
どのような費用や設備が補助の対象になるのか、具体的に見ていきましょう。
対象となる経費
補助の対象となるのは、以下の2つの費用の合計額です。
- (1) 防犯設備の購入に要した経費
- (2) 防犯設備の設置に要した経費
複数の設備を組み合わせて申請することも可能です。また、設備の購入は市内・市外の店舗やインターネット通販など、どこで購入しても対象となります。
対象となる防犯設備一覧
補助の対象となる設備は以下の7種類です。
| 設備の種類 | 簡単な説明 |
|---|---|
| 1. 防犯カメラ | 敷地内を撮影し、不審者の侵入を記録・威嚇します。プライバシー保護への配慮が必要です。 |
| 2. 人感センサーライト | 人の動きを感知して自動で点灯し、夜間の侵入者を照らし出します。 |
| 3. モニター付きインターホン | 玄関先の訪問者を映像で確認できるため、ドアを開ける前に相手を特定できます。 |
| 4. センサーアラーム | 窓やドアの開閉を感知し、大きな音で侵入を知らせます。 |
| 5. 防犯フィルム | 窓ガラスに貼り付け、ガラス破りを困難にします。 |
| 6. 防犯性の高い錠・補助錠 | ピッキングに強い鍵や、ドア・窓に追加で取り付ける補助錠で、侵入を防ぎます。 |
| 7. 詐欺被害防止機能付き電話機 | 着信前に警告メッセージを流したり、通話を自動録音したりして、特殊詐欺の被害を防ぎます。 |
申請方法・手順
申請は、以下のスケジュールと手順に沿って進めます。特に期間を間違えないように注意しましょう。
重要な期間の確認
| 補助対象期間(購入・設置) | 令和7年3月15日(土)~ 令和8年2月27日(金) |
|---|---|
| 補助金申請期間 | 令和7年4月1日(火)~ 令和8年2月28日(金) |
領収書の日付が補助対象期間内であることが絶対条件です。この期間外のものは対象になりません。
申請のステップ
- 対象設備の購入・設置:上記の補助対象期間内に、必要な防犯設備を購入し、自宅に設置します。
- 必要書類の準備:下記のリストを参考に、必要な書類をすべて揃えます。
- 申請書の提出:深谷市の電子申請フォームからオンラインで申請するか、市役所の自治振興課窓口に直接提出します。
- 審査・交付決定:市で書類が審査され、問題がなければ補助金の交付が決定されます。
- 補助金の交付:決定後、申請書に記入した会員コードの地域通貨「ネギー」に補助金額がチャージされます。
必要書類一覧と注意点
申請には以下の書類が必要です。不備がないように、提出前によく確認しましょう。
| 必要書類 | 注意点 |
|---|---|
| 申請書兼請求書(必須) | ・申請者は65歳以上の方にしてください。 ・ネギーの会員コードは正確に記入してください。 ・裏面の誓約・同意事項を必ず確認・署名してください。 |
| 領収書の写し(必須) | ・宛名、購入日、金額、販売店名が明記されているもの。 ・宛名のないレシートの場合は、原本を提出してください。 |
| 設置状況のわかる写真(必須) | ・どこに設置したかわかる写真。 ・家の外観全体がわかる写真も必ず添付してください。 |
| 購入物や施工内容のわかる書類 | ・領収書に「防犯カメラ一式」などとしか書かれていない場合、内訳がわかる見積書や請求書などを添付してください。 |
採択されるためのポイント
この補助金は、要件を満たして書類に不備がなければ基本的に採択されます。審査で落とされるというよりは、書類の不備で差し戻しになるケースがほとんどです。以下のポイントを押さえて、スムーズな申請を目指しましょう。
よくある不備(不採択理由)
- 領収書の日付が対象期間外:最も多いミスです。購入・設置日を必ず確認しましょう。
- 領収書の記載漏れ:宛名や品名がなかったり、金額が不明瞭だったりすると受理されません。
- 写真の不足:設置場所の写真だけでなく、「家全体の外観写真」を忘れずに添付してください。
- 申請者の要件違い:申請者が65歳未満であったり、ネギーの会員コードを間違えたりするケースです。
- 申請期間の勘違い:購入・設置期間と申請期間は異なります。申請期間内に手続きを完了させましょう。
よくある質問(FAQ)
- Q1. 賃貸住宅に住んでいますが、申請できますか?
- A1. はい、申請できます。ただし、壁に穴を開ける工事などが必要な場合は、必ず事前に大家さんや管理会社の許可を得てください。また、市から居住実態の確認のため、公共料金の明細などの提出を求められる場合があります。
- Q2. 自分で設置した場合、設置費用は0円ですが申請対象になりますか?
- A2. はい、対象になります。その場合、設備の購入費用のみが補助対象経費として計算されます。例えば3,000円の補助錠を自分で取り付けた場合、3,000円の1/2である1,500円が補助対象となり、端数切り捨てで1,000ネギーが交付されます。
- Q3. 地域通貨「ネギー」を使ったことがありません。どうすればよいですか?
- A3. 地域通貨「ネギー」を利用するには、スマートフォンアプリ「chiica」をダウンロードし、会員登録をする必要があります。補助金の申請前に登録を済ませ、会員コードを控えておくとスムーズです。詳しくは深谷市の公式サイトをご確認ください。
- Q4. 詐欺被害防止機能付き電話機は、どんな機能があれば対象になりますか?
- A4. 深谷市では、①着信前に自動で「通話が録音される」旨の警告メッセージが流れること、②通話が開始されると自動で通話内容が録音されること、の2つの機能を満たす電話機を対象としています。購入前に製品の仕様を確認してください。
- Q5. 家族が代理で申請手続きをすることはできますか?
- A5. 代理での手続きは可能です。ただし、申請書の申請者欄は、対象となる65歳以上の方のお名前で記入する必要があります。また、補助金が交付されるネギーも申請者本人のものになります。
まとめ
今回は、埼玉県深谷市の「住宅等防犯対策補助金」について詳しく解説しました。この制度は、高齢者世帯が安心して暮らせるよう、防犯対策を後押ししてくれる非常に心強い制度です。
最後にもう一度ポイントをおさらいしましょう。
- 対象者:深谷市在住で、日中などに65歳以上の高齢者のみとなる世帯
- 補助額:対象経費の1/2、上限1万円相当(ネギーで交付)
- 対象設備:防犯カメラ、モニター付きインターホン、特殊詐欺対策電話機など7種類
- 申請期間:令和7年4月1日~令和8年2月28日
- 注意点:1住宅につき1回限り。書類不備に注意!
ご自身やご両親の家の防犯対策を考えている方は、この機会にぜひ補助金の活用を検討してみてください。まずは自宅にどのような対策が必要かを確認し、対象となる設備を選んでみてはいかがでしょうか。不明な点があれば、深谷市の自治振興課へ気軽に問い合わせてみましょう。
お問い合わせ先
深谷市 自治振興課
〒366-8501 埼玉県深谷市仲町11-1
電話:048-574-8597
ファクス:048-579-8061
公式サイト:令和7年度 深谷市住宅等防犯対策補助金制度 について