【2025年度】福岡県地域公共交通運転手参入促進補助金｜最大50万円・バス/タクシー事業者向け・締切9月30日

申請手順

補助金額・補助率

本補助金は、事業内容に応じて2つの支援区分が設けられています。いずれも補助率は対象経費の2分の1以内です。

計算例（職場環境整備支援）: 職場環境改善のために総事業費120万円（税抜）の設備改修を行った場合 → 120万円 × 補助率1/2 = 60万円。補助上限額が50万円のため、交付額は50万円となります。

対象者・申請要件

対象となる事業者

• 道路運送法第3条第1号イに定める一般乗合旅客自動車運送事業を経営するバス事業者
• 道路運送法第3条第1号ハに定める一般乗用旅客自動車運送事業を経営するタクシー事業者
• 上記事業を福岡県内に所在する事業所にて行っていること

対象とならない事業者

• 一人一車制個人タクシー事業を経営する者
• 福岡県暴力団排除条例に規定する暴力団、暴力団員、又はこれらと密接な関係を有する事業者

主な交付条件

• 職場環境整備支援の場合: 補助金の額の確定日の属する年度の翌年度末までに、女性、若者（採用時50歳未満）、外国人のいずれかを運転手として採用すること。
• 外国人雇用支援の場合: 実績報告までに外国人を運転手として雇用していること。
• 補助事業の内容等を変更する場合は、事前に知事の承認を受けること。

補助対象経費

必要書類一覧

審査基準・採択のポイント

本補助金の明確な審査基準は公表されていませんが、制度の目的から以下の点が重要になると考えられます。

主な審査の観点

1. 目的適合性: 事業内容が運転手の参入促進や定着に直接的に貢献するものか。
2. 事業計画の具体性: 計画内容が明確で、費用対効果が見込まれるか。
3. 実現可能性: 計画のスケジュールや資金計画が現実的であるか。
4. 波及効果: 実施する事業が、他の従業員の満足度向上や企業の魅力向上に繋がるか。

採択率を高めるポイント

• 事業計画書において、現状の課題（例：運転手の高齢化、若手採用の困難さ）を具体的に記述する。
• 導入する設備や実施する取組が、どのように運転手の働きやすさ向上や採用応募者へのアピールに繋がるかを論理的に説明する。
• 見積書は複数の業者から取得し、価格の妥当性を示すことが望ましい。
• 申請書類に不備がないよう、提出前に複数人で確認する。

採択率（令和7年度実績）: 過去の採択実績は公表されていません。

よくある質問

Q1: 交付決定前に発注・契約した経費は対象になりますか？

A: いいえ、対象外です。補助対象となる事業の実施期間は交付決定日から令和8年2月28日までです。必ず交付決定通知書を受け取った後に、事業を開始（発注・契約）してください。

Q2: 複数の事業所を運営していますが、それぞれ申請できますか？

A: はい、可能です。補助上限額は「1事業所あたり」で設定されているため、要件を満たす事業所ごとに申請を行うことができます。

Q3: パソコンや車両の購入費用は対象になりますか？

A: 補助対象事業の遂行にのみ使用されることが特定できない汎用的な備品（パソコン等）や、車両本体の購入費用は原則として対象外です。詳細は実施要領を確認するか、お問い合わせ先にご相談ください。

Q4: 申請書類の書き方について相談できますか？

A: はい、申請に関する質問は、電子メールまたはFAXで受け付けています。公式サイトから質問票をダウンロードし、お問い合わせ先まで送付してください。

制度の概要・背景

本補助金は、福岡県が実施する地域公共交通の維持・確保を目的とした支援制度です。バス・タクシー業界では、運転手の高齢化や若者の参入減少により、極めて深刻な運転手不足が続いています。この状況は、県民の通勤、通学、通院といった日常生活に不可欠な移動手段の存続を脅かす大きな課題です。

そこで福岡県は、事業者が行う運転手の参入促進に向けた働きやすい職場環境の整備や、外国人材の確保といった多様な人材確保の取組を支援することで、運転手不足の状況を改善し、地域公共交通ネットワークを将来にわたって維持することを目指しています。

まとめ・お問い合わせ先

「福岡県地域公共交通運転手参入促進補助金」は、運転手不足という喫緊の課題に取り組むバス・タクシー事業者にとって、職場環境の魅力を高め、人材確保に繋げるための有効な支援策です。申請には事業計画書の作成など準備が必要となりますので、公募要領を熟読の上、計画的に手続きを進めることをお勧めします。