詳細情報
障害を持つ方々の社会参加を促進する活動や、それを支援する団体の運営には、継続的な資金が必要です。「活動の幅を広げたいけれど、資金が足りない」「新しいプロジェクトを始めたいが、初期費用が壁になっている」といった悩みを抱える個人や団体は少なくないでしょう。この記事では、そんな皆様の力強い味方となる公益財団法人はるやま財団の「障害者支援団体等の活動に対する支援事業」について、申請方法から採択のポイントまで徹底的に解説します。この助成金は最大50万円が支給され、全国の個人・団体を対象に通年で募集しているのが大きな魅力です。あなたの活動を次のステージへ進めるための具体的な情報を、この記事でぜひ掴んでください。
この記事でわかること
- はるやま財団の障害者支援助成金の概要と目的
- 助成金額、対象者、対象経費などの詳細な要件
- 申請書のダウンロードから提出までの具体的な手順
- 審査で評価されるための重要なポイントと過去の採択事例
- 申請に関するよくある質問と回答
公益財団法人はるやま財団の障害者支援助成金とは?
助成金の概要と目的
この助成金は、ビジネスウェアの製造販売で知られる「はるやま」グループが設立した公益財団法人はるやま財団が実施する支援事業です。財団は、障害を持つ方々やそれを支援する団体の社会参加活動をサポートすることを通じて、「明るく活力に満ちた地域社会の実現」に貢献することを目的としています。2015年の設立以来、スポーツ、文化芸術、自立支援など、多岐にわたる活動に対して助成を行っており、その実績は豊富です。
この助成金の3つの大きな魅力
- 通年募集で申請タイミングが柔軟: 年4回の締切が設けられており、団体の活動スケジュールに合わせて申請しやすいのが特徴です。
- 全国の個人・団体が対象: 活動地域に制限がなく、日本全国どこからでも申請が可能です。個人での応募も受け付けています。
- 多様な活動が採択対象: 過去の事例を見ると、スポーツ大会、アート展、音楽療法、IT支援、啓発活動など、非常に幅広い分野の活動が採択されています。
助成金の詳細(金額・対象者・経費)
助成金額と助成期間
助成金の基本的な条件は以下の通りです。事業規模に合わせて、上限内で必要な金額を申請します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 助成金額 | 1件あたり50万円以内 |
| 助成期間 | 単年度事業(1年以内) |
対象となる個人・団体
この助成金は、非常に幅広い対象者を受け入れています。具体的には、以下のような個人または団体が対象となります。
- 障害を持つ個人
- 障害者を支援する団体(NPO法人、社会福祉法人、任意団体など)
- 知的障害を持ちながらスポーツに励んでいる者
- 生まれつき視覚・聴覚に障害を持った盲ろう者
- 障害者福祉を目的とした非営利法人及び団体
- 盲導犬を育成する非営利法人及び団体
- 上記に準ずる個人又は非営利法人及び団体で選考委員会が認めたもの
ポイント:財団は、日々の運転資金の補填ではなく、「活動をよりよくしたい」「広げていきたい」という発展的な活動への助成を重視しています。申請の際は、この点を意識することが重要です。
対象となる事業・経費
募集要項には対象経費の細かい規定はありませんが、過去の採択事例から、以下のような事業や経費が対象になると考えられます。
| 対象となる事業の例 |
|---|
|
| 対象外となりうる経費の例 |
|
申請方法とスケジュール
申請から交付までの流れ(ステップ・バイ・ステップ)
申請プロセスは非常にシンプルです。以下の手順で進めてください。
- 申込書のダウンロード:はるやま財団の公式サイトから「助成金交付申込書」をダウンロードします。
- 書類の作成:申込書に必要事項を記入します。団体の活動内容がわかる資料(パンフレット、過去の活動報告書など)や、申請する事業の計画書、収支予算書なども準備します。
- 郵送で提出:作成した申込書と添付資料を、財団事務局宛に郵送します。
- 選考:申込締切後、選考委員会による厳正な審査が行われます。
- 決定通知:締切後、原則として45日以内に、採択された個人・団体にのみ通知が届きます。
- 事業の実施:助成金の交付を受け、計画に沿って事業を実施します。
- 完了報告:事業完了後3ヶ月以内に「完了報告書」を提出します。
申請期間と締切
この助成金は年間を通じて募集していますが、審査のために四半期ごとに締切が設けられています。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 募集期間 | 通年 |
| 申込締切 | 毎年3月末日、6月末日、9月末日、12月末日 |
| 選考期間 | 原則として申込締切後45日以内 |
必要書類一覧
申請に必要な書類は以下の通りです。公式サイトから様式をダウンロードして準備しましょう。
- 助成金交付申込書:財団指定の様式。様式に沿っていれば形式は問いません。
- 添付資料:団体の活動内容や申請事業の詳細がわかる資料(定款、規約、役員名簿、事業計画書、収支予算書、活動写真、パンフレットなど)を任意で添付します。
申請書や報告書の様式は公式サイトからダウンロードできます。
▶ 公式サイトで様式をダウンロードする
採択率を上げるための3つのポイント
ポイント1:財団の理念との整合性を明確にする
申請書では、自分たちの活動がはるやま財団の目的である「障害者の社会参加を促進し、明るく活力に満ちた地域社会の実現に貢献する」という点に、どのように結びつくのかを具体的に示しましょう。「この活動を通じて、参加者の自己肯定感が高まり、地域との交流が生まれる」といった、事業の社会的意義を明確に伝えることが重要です。
ポイント2:「発展的な活動」であることをアピールする
財団の担当者は「日々行っている活動における運転資金ではなく、『活動をよりよくしたい』『広げていきたい』という発展的な活動により、助成金を活かしていただける団体にぜひ申請してほしい」と語っています。単なる現状維持のための資金ではなく、この助成金を得ることで「何が新しくできるのか」「活動がどうスケールアップするのか」を具体的に示すことが採択への近道です。例えば、「参加者を倍増させるための広報費」「新しいプログラムを導入するための機材購入費」といった具体的な計画を盛り込みましょう。
ポイント3:過去の採択事例を徹底的に研究する
公式サイトには過去の豊富な採択事例が掲載されています。これらの事例を分析することで、財団がどのような活動を評価しているのかが見えてきます。例えば、以下のような傾向があります。
- スポーツ分野:知的障がい者サッカー、車いすラグビー、ブラインドサッカーなど、チームスポーツや大会運営への支援が目立ちます。
- 文化・芸術分野:アート展、音楽療法、楽器指導、ダンスなど、表現活動を通じた社会参加を支援する事業が多く採択されています。
- 自立支援・啓発分野:盲導犬育成、ITサービス開発、ヘルプカード普及、親の会運営など、生活の質向上や社会の理解促進に繋がる活動も高く評価されています。
自分の申請事業がこれらのどの分野に近いか、そしてどのような点がユニークであるかをアピール材料にしましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. 申請は年に何回できますか?
A1. 募集要項に明確な記載はありませんが、一般的に助成金は同一年度内に複数回の申請は認められないことが多いです。不採択だった場合に次回の締切で再申請が可能かについては、事務局に問い合わせることをお勧めします。
Q2. 個人でも申請できますか?
A2. はい、可能です。募集要項には「全国の障害者及び障害者を支援する団体」と明記されており、個人も対象に含まれます。
Q3. 申請してから結果がわかるまでどのくらいかかりますか?
A3. 原則として、各申込締切日から45日以内に採択者にのみ通知されます。
Q4. 団体の設立年数に要件はありますか?
A4. 募集要項には設立年数に関する規定はありません。活動実績がわかる資料を添付することで、設立間もない団体でもアピールが可能です。
Q5. 岡山県外の団体でも申請可能ですか?
A5. はい、全く問題ありません。全国の個人・団体が対象であり、過去にも北海道から沖縄まで多くの団体が採択されています。
Q6. 不採択の場合、理由は教えてもらえますか?
A6. 決定通知は採択者にのみ行われるため、不採択の理由については開示されないのが一般的です。
まとめ:まずは相談から始めてみよう
公益財団法人はるやま財団の障害者支援助成金は、障害者の社会参加を促進する活動にとって、非常に価値のある制度です。最後に重要なポイントを振り返りましょう。
- 助成金額:最大50万円
- 対象:全国の障害者個人および支援団体
- 募集期間:通年(年4回の締切あり)
- 申請方法:郵送
- 重要な視点:活動を「よりよく」「広げる」ための発展的な計画であること
財団は「申請してみようか迷われた際はぜひ一度ご相談ください」と門戸を開いています。あなたの素晴らしい活動をさらに前進させるために、この助成金への挑戦を検討してみてはいかがでしょうか。まずは公式サイトで詳細を確認し、申込書をダウンロードすることから始めてみましょう。
問い合わせ先・申込書提出先
公益財団法人はるやま財団(事務局)
〒700-0941
岡山県岡山市北区青江一丁目17番21号
TEL:086-226-7101
FAX:086-225-2709
Mail:zaidan@haruyama.biz
公式サイト:https://www.haruyama.co.jp/zaidan/assistance.php