近年、夏の猛暑による農産物の品質低下や収量減少が深刻な課題となっています。この問題に対応するため、京都府では農業経営の基盤を強化する「令和7年度農業経営基盤強化（高温対策等）事業」の三次募集を実施します。この事業は、高温対策に必要な設備や資材の導入を支援し、農業者の安定した経営を後押しするものです。

1. 園芸高温対策等支援事業

野菜、花き、果樹などの園芸品目を対象に、高温対策設備の導入を支援します。

補助対象者

• 農業経営体：認定農業者、認定新規就農者、農地所有適格法人
• 団体所属の販売農家：3戸以上の販売農家で構成される団体に所属する販売農家

補助対象となる設備・資材

補助率・補助上限額

• 補助率：2分の1以内（消費税は対象外）
• 補助上限額：
  • 農業経営体：100万円
  • 団体所属の販売農家：60万円

※一部の機器・資材には最低事業費（税抜10万円または25万円以上）が設定されています。詳細は実施要領をご確認ください。

2. 水稲高温対策等支援事業

水稲の品質向上と安定生産のため、高温対策に資する機械の導入を支援します。

補助対象者

京都府内の農業経営体または3戸以上の販売農家で構成する団体で、水稲において10ha以上または集落の80%以上の面積を耕作・受託していることが要件です。

補助対象となる設備

• 遠赤外線乾燥機
• 色彩選別機
• 農業用ドローン（農薬・肥料散布用）
• ブロードキャスター（堆肥・肥料等散布用）

補助率・補助上限額

• 補助率：2分の1以内（消費税は対象外）
• 補助上限額：250万円

※事業費が25万円（税抜）未満のものは補助対象外です。

共通の補助要件

両事業に共通する主な要件は以下の通りです。

1. 農業保険制度（収入保険、共済等）などのセーフティネット制度に加入済み、または加入を検討していること。
2. 他の京都府が実施する事業と重複申請でないこと。
3. 事業が令和8年2月末日までに完了する取組であること。

申請手続きとスケジュール

申請から交付決定までの流れ

※事業の着手（発注・契約）は必ず交付決定日以降に行ってください。

申請期間

令和7年10月20日(月) ～ 令和7年10月31日(金)まで

※市町村窓口への提出期限です。余裕を持った準備・提出を心がけましょう。

申請書類・公式サイト

申請に必要な様式や事業の詳細、実施要領は京都府の公式サイトからダウンロードできます。申請前に必ず内容をご確認ください。

お問い合わせ先

ご不明な点は、お住まいの市町村または管轄の振興局にご相談ください。