三重県伊勢市では、地球温暖化対策とエネルギーの地産地消を推進するため、住宅用の太陽光発電設備や蓄電池の設置費用を補助する「自家消費型太陽光発電設備等設置費補助金」を令和7年度も実施します。この記事では、補助金の詳細な内容、対象者、申請方法、注意点などをプロの視点から分かりやすく解説します。
伊勢市 太陽光・蓄電池補助金 早わかりガイド
補助対象 | 住宅用の自家消費型太陽光発電設備、定置型蓄電池 |
補助金額 | 【太陽光】7万円/kW (上限10kW=最大70万円) 【蓄電池】対象経費の1/3 (上限あり) |
受付期間 | 令和7年7月7日(月)から先着順 (予算なくなり次第終了) |
対象者 | 伊勢市内の自己所有の住宅に居住し、対象設備を設置する個人 |
重要ポイント | 契約・着工前の申請が必須! FIT/FIP制度を利用しない自家消費が条件 |
補助金の対象となる方(補助対象者)
この補助金を利用できるのは、以下のすべての要件を満たす個人の方です。
- 伊勢市内に自ら所有し、居住する住宅に対象設備を設置する方(新築建売住宅の購入も対象)。
- 申請時に市外在住の場合、事業完了後60日以内に伊勢市へ転入予定の方。
- 暴力団員等ではないこと。
- 国や県など、他の補助金と重複して利用しない方。
- 固定価格買取制度(FIT/FIP)を利用した売電を行わない方。
- 発電した電力の30%以上を自宅で消費(自家消費)する方。
- J-クレジット制度へ登録しない方。
補助の対象となる設備
補助の対象となるのは、以下の要件を満たす新品の設備です。
太陽光発電設備
- 商用化され、導入実績があるもの。
- 中古品、リース品ではないこと。
蓄電池
- 太陽光発電設備と同時に設置するもの。
- 平時に充放電を繰り返す定置用であること(非常用予備電源のみは対象外)。
- 中古品、リース品ではないこと。
- 価格が12.5万円/kWh(税抜・工事費込)以下となるよう努めること。
補助金額はいくら?計算方法を解説
補助金額は、設置する設備によって計算方法が異なります。
【太陽光発電設備】
以下のうち、いずれか少ない方の額が補助されます(1,000円未満切り捨て)。
- 発電出力(kW) × 7万円 (※出力は小数点以下切り捨て、最大10kWまで)
- 設備の購入・設置工事費(税抜)
計算例:出力4.5kW、設置費用80万円(税抜)の場合
① 4kW × 7万円 = 28万円
② 設置費用 80万円
→ 少ない方の28万円が補助額となります。
【蓄電池】
以下のうち、いずれか少ない方の額の3分の1が補助されます(1,000円未満切り捨て)。
- 蓄電容量(kWh) × 15.5万円 (※容量は小数点第2位以下切り捨て)
- 蓄電池の購入・設置工事費(税抜)
計算例:容量5.0kWh、設置費用90万円(税抜)の場合
① 5.0kWh × 15.5万円 = 77.5万円
② 設置費用 90万円
→ 少ない方の77.5万円の1/3 = 258,333円 → 258,000円が補助額となります。
申請期間と手続きの流れ
申請期間・スケジュール
申請受付期間 | 令和7年7月7日(月) から ※先着順、予算がなくなり次第終了 |
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事業完了・実績報告期限 | 令和8年1月30日(金) まで |
⚠️ 最重要:申請のタイミングに注意!
補助金の申請は、必ず工事の契約や着工前に行ってください。市の「交付決定」通知を受け取る前に契約・着工した場合は、補助の対象外となってしまいます。
申請のステップ
- 事前準備:設置業者を選定し、複数者から見積もりを取得します。
- 交付申請:必要書類を揃えて、伊勢市環境課へ提出します。
- 交付決定:市から「交付決定通知書」が届きます。
- 事業着手:通知書の日付以降に、業者と契約し、設置工事を開始します。
- 事業完了・実績報告:工事完了後、令和8年1月30日(金)までに実績報告書を提出します。
- 補助金交付:市から「交付額確定通知書」が届いた後、請求書を提出すると補助金が振り込まれます。
まとめ:賢く活用してエコな暮らしへ
伊勢市の自家消費型太陽光発電設備等設置費補助金は、初期費用を抑えながらクリーンエネルギーを導入できる絶好の機会です。ただし、「契約前の申請」と「先着順」という点が重要なポイントです。予算には限りがあるため、検討されている方は早めに準備を進めましょう。
詳細な要件や申請書類は、必ず伊勢市の公式ホームページで最新の情報を確認してください。
お問い合わせ先
伊勢市 環境生活部 環境課
- 電話番号: 0596-21-5540
- ファクス: 0596-21-5522
- 所在地: 〒516-8601 三重県伊勢市岩渕1丁目7番29号 本館2階