新潟市では、近年深刻化するクマやイノシシなどの野生鳥獣による農作物被害や人身被害を防ぐため、「鳥獣緩衝帯整備事業補助金」を実施します。この制度は、地域ぐるみで藪や遊休農地を整備し、野生動物が人里に近づきにくい環境を作る取り組みを支援するものです。最大20万円、補助率4/5という手厚い支援が受けられます。
補助金の概要
本補助金は、新潟市の「鳥獣被害防止計画」に基づき、特に被害が報告されている地域を対象に、住民の安全確保と農業被害の軽減を目指すものです。地域が一体となって取り組むことで、より効果的な被害防止が期待されます。
項目 | 内容 |
---|---|
補助金名 | 鳥獣緩衝帯整備事業補助金(令和7年度) |
実施機関 | 新潟市 |
対象地域 | 新潟市 秋葉区、西蒲区 |
申請期間 | 2025年4月1日〜(予算がなくなり次第終了) |
補助率 | 補助対象経費の 4/5 以内 |
上限金額 | 20万円 |
誰が申請できるの?(補助対象者)
この補助金は、個人ではなく、地域で活動する団体が対象となります。
対象となる団体
- 農会
- 農業生産組合
- 集落等の団体
※対象地域である秋葉区または西蒲区内の団体に限ります。
どのような事業が対象?(補助対象事業)
人里と野生鳥獣の生息地との間に「緩衝帯」を設けるための整備事業が対象です。緩衝帯とは、見通しの良い空間を作ることで、鳥獣が人里に近づくのをためらわせ、住民が早期に鳥獣を発見できるようにするエリアのことです。
具体的な整備内容
- 藪や雑木林の伐採、抜根
- 遊休農地などの草刈り
- 耕起(土地を耕すこと)
補助対象となる経費
上記の整備事業にかかる以下の経費が補助の対象となります。
- 委託費:専門業者へ伐採や草刈り等を委託する費用
- 借料:草刈機や重機などをレンタルする費用
- 燃料費:作業に使用する機械のガソリン代や軽油代
申請手続きの流れ
申請は以下のステップで進みます。事前に市の担当窓口へ相談することをお勧めします。
- 事前相談・計画策定
まずは新潟市の担当窓口に相談し、事業計画を立てます。どの範囲をどのように整備するか、地域で話し合いましょう。 - 申請書類の準備・提出
市のホームページから申請書等をダウンロードし、必要事項を記入して提出します。事業計画書や収支予算書などが必要です。 - 審査・交付決定
市が申請内容を審査し、補助金の交付が決定されると通知が届きます。 - 事業の実施
必ず交付決定通知を受け取った後に、事業を開始してください。決定前の着手は補助対象外です。 - 実績報告
事業が完了したら、指定された期日までに実績報告書と経費の支払いを証明する書類(領収書など)を提出します。 - 補助金の交付
実績報告書の内容が確認されると、補助金額が確定し、指定の口座に振り込まれます。
申請の重要ポイント
- 早めの準備と申請を!
申請は2025年4月1日からですが、予算には限りがあります。予算がなくなり次第、受付終了となるため、早めに計画を立てて申請しましょう。 - 交付決定前の着手はNG!
補助金は、市の交付決定後に開始した事業のみが対象です。フライングで作業を始めないようご注意ください。 - 地域での合意形成が鍵
事業計画を立てる際は、地域の皆さんとよく話し合い、協力体制を築くことがスムーズな進行と採択のポイントになります。
まとめ
「新潟市鳥獣緩衝帯整備事業補助金」は、地域が主体となって安全な環境を作り出すための強力なサポート制度です。クマやイノシシの出没に不安を感じている秋葉区・西蒲区の皆様は、この機会に地域で話し合い、補助金の活用を検討してみてはいかがでしょうか。安全で安心な地域づくりの第一歩として、ぜひご活用ください。
詳細情報・お問い合わせ
申請方法の詳細や必要書類については、必ず公式ページをご確認ください。
【お問い合わせ先】
新潟市 環境部 環境政策課 自然共生推進室
電話番号:025-226-1357