詳細情報
福岡県柳川市にお住まいで、「自宅に太陽光発電や蓄電池を設置したい」とお考えの方に朗報です。柳川市では、地球温暖化対策と災害に強いまちづくりを推進するため、住宅用の太陽光発電システムや蓄電池の設置費用の一部を補助する制度を令和7年度も実施します。この制度を活用すれば、初期費用を抑えてクリーンエネルギー生活を始める絶好の機会となります。この記事では、柳川市の補助金制度について、対象者、金額、申請方法、注意点まで、誰にでも分かりやすく徹底解説します。予算には限りがあり、先着順となりますので、検討中の方はぜひ最後までご覧ください。
この補助金のポイント
- 柳川市民（転入予定者含む）が対象
- 太陽光発電システムは最大8万円を補助
- 蓄電池は最大4万円を補助
- 申請は令和7年4月1日から受付開始
- 予算がなくなり次第終了の先着順
- 【最重要】工事の契約・着工は、必ず市の交付決定後に行うこと
柳川市 住宅用太陽光発電システム等設置事業補助金の概要
本制度は、柳川市が市民の再生可能エネルギー利用を促進し、地球温暖化防止と災害時のエネルギー確保を目指すことを目的としています。太陽光発電による創エネと、蓄電池による蓄エネを組み合わせることで、環境に優しく、もしもの時にも安心な暮らしを実現できます。
制度の基本情報
| 正式名称 | 令和7年度柳川市住宅用太陽光発電システム等設置事業補助金 |
|---|---|
| 実施機関 | 福岡県柳川市 |
| 受付期間 | 令和7年4月1日（火曜日）から ※予算額に達し次第、受付終了 |
| 申請方法 | 柳川市役所 生活環境課 環境係（柳川庁舎2階）へ持参 ※郵送不可 |
| 問い合わせ先 | 生活環境課 環境係 電話番号: 0944-77-8485 |
補助金額と計算方法
補助金額は、設置する設備の種類と規模によって決まります。太陽光発電システムと蓄電池、それぞれに上限額が設定されています。
太陽光発電システム
太陽電池モジュールの公称最大出力値（kW）に応じて補助額が計算されます。
- 計算方法：1kWあたり2万円
- 上限額：8万円（最大4kW分まで）
- 注意点：出力値は小数点第3位以下を切り捨てて計算します。
リチウムイオン蓄電池
蓄電池の最大容量（kWh）に応じて補助額が計算されます。
- 計算方法：1kWhあたり1万円
- 上限額：4万円（最大4kWh分まで）
- 注意点：容量は小数点第3位以下を切り捨てて計算します。
【計算例】
公称最大出力4.5kWの太陽光発電システムと、最大容量5.0kWhの蓄電池を設置する場合
- 太陽光発電： 4.5kW × 2万円/kW = 9万円 → 上限の8万円
- 蓄電池： 5.0kWh × 1万円/kWh = 5万円 → 上限の4万円
- 合計補助額： 8万円 + 4万円 = 12万円
※算出した補助金の額に1,000円未満の端数があるときは切り捨てられます。
補助対象となる方（対象要件）
補助金を受けるには、以下の条件をすべて満たす必要があります。
対象者の主な条件
- 市内に住民登録がある、または住民登録をする予定の個人であること。
- 以下のいずれかに該当すること。
- 自ら居住する住宅に対象機器を設置する人
- 自ら居住するための住宅の新築に合わせて対象機器を設置する人
- 自ら居住するために対象機器が設置された新築住宅（建売住宅）を取得する人
対象外となるケース（注意点）
以下のいずれかに該当する方は補助の対象となりません。
- 納付期限が過ぎている市町村税を滞納している人。
- 過去にこの制度で市の補助金を受けている人（ただし、既に設置した太陽光発電システムに新たに蓄電池を設置する場合は対象となります）。
- 暴力団員又は暴力団員と密接な関係を有する人。
補助対象となる設備
補助の対象となるには、設置する機器も以下の要件を満たす必要があります。
太陽光発電システムの要件
- 未使用品であること。
- 住宅の屋根などに設置するものであること。
- 電力会社の低圧配電線と逆潮流ありで連系するもの。
- 電力会社と電灯契約および余剰電力の販売契約を締結できるもの。
- 太陽電池モジュールの公称最大出力の合計が10kW未満であること。
蓄電池の要件
- 未使用品であること。
- 定置式のリチウムイオン蓄電池であること。
- 住宅の太陽光発電システムに接続して設置するもの。
注意：リース契約は対象外
補助対象となる設備は、申請者自身が購入するものが対象です。リース契約による設置は補助の対象となりませんのでご注意ください。
【最重要】申請から受給までの全ステップ
補助金を受給するためには、正しい手順で申請を進めることが不可欠です。特に申請のタイミングが重要ですので、以下の流れをしっかり確認してください。
Step 1: 業者選定と見積もり取得
まずは信頼できる施工業者を探し、設置したいシステムの仕様や費用について相談し、見積もりを取得します。この際、補助金の申請を検討していることを業者に伝えておくとスムーズです。
Step 2: 交付申請【工事着工前】
設置する機器や工事内容が決まったら、工事に着手する前（建売住宅の場合は引き渡し前）に、必要書類を揃えて柳川市役所の窓口に提出します。交付決定には最大で2週間程度かかるため、工事開始日から2週間以上の余裕をもって申請してください。
Step 3: 交付決定通知の受領
市が申請内容を審査し、問題がなければ「交付決定通知書」が送付されます。この通知書を受け取るまで、絶対に工事を開始したり、機器の売買契約を締結したりしないでください。
Step 4: 工事の着工・完了
交付決定通知を受け取ったら、工事に着手できます。申請内容通りに工事を進め、完了させてください。申請内容に変更や中止がある場合は、速やかに市に「変更・中止承認申請書」を提出する必要があります。
Step 5: 実績報告書の提出【期限厳守】
工事が完了し、電力会社との電力受給が開始された日（建売住宅の場合は居住を開始した日）から1ヶ月以内、または令和8年3月25日のいずれか早い日までに、実績報告書と関連書類を市の窓口に提出します。
Step 6: 補助金額の確定と請求
市が実績報告書を審査し、内容が適正であると認められると「補助金交付額確定通知書」が送付されます。この通知を受け取ったら、「補助金請求書」を提出します。
Step 7: 補助金の受領
請求書に基づき、指定した口座に補助金が振り込まれます。
必要書類一覧
申請手続きには多くの書類が必要です。市のホームページからダウンロードし、チェックリストを活用して漏れなく準備しましょう。
交付申請時に必要な書類
- 住宅用太陽光発電システム等設置事業補助金交付申請書兼誓約書
- 申請書類チェックリスト
- 位置図（付近見取図）
- 補助対象機器の仕様書、費用の内訳がわかる契約書等の写し
- 設置箇所が確認できる図面
- 工事着工前の写真（建売住宅の場合は住宅の写真）
- 住宅所有者の承諾書（申請者と住宅所有者が異なる場合など）
- 【市外から転入予定の方】現住所がわかる公的書類の写し、滞納の無い証明書
- その他市長が必要と認める書類
実績報告時に必要な書類
- 実績報告書
- 実績報告書類チェックリスト
- 補助対象機器の設置状況がわかる写真
- 設置費用の領収書の写し
- 【太陽光設置の場合】太陽電池モジュールの製造番号・出力特性書類の写し
- 【太陽光設置の場合】モジュールの配置図
- 【太陽光設置の場合】各機器の設置状況がわかる写真
- 【太陽光設置の場合】電力会社との電力需給契約書の写し
- 住宅用太陽光発電システム等設置補助金請求書
各種様式は柳川市公式ホームページからダウンロードできます。
採択されるための3つの重要ポイント
ポイント1：【先着順】予算がなくなる前に申請を！
この補助金は、申請額が市の予算上限に達した時点で受付終了となります。例年、人気が高いため、設置を決めたらできるだけ早く申請準備を進めることが重要です。4月の受付開始に向けて、事前に業者と相談しておくことをお勧めします。
ポイント2：【絶対厳守】必ず「交付決定後」に工事を開始する
繰り返しになりますが、これが最も重要なルールです。市の交付決定通知を受け取る前に工事に着手（契約含む）してしまうと、補助金は一切受けられません。焦って契約や工事を進めないよう、スケジュール管理を徹底しましょう。
ポイント3：書類の不備をなくす（チェックリストの活用）
申請書類に不備があると、審査が遅れたり、最悪の場合、受付期間内に修正が間に合わなくなる可能性もあります。市が提供しているチェックリストを活用し、提出前に何度も確認することが採択への近道です。
福岡県の「共同購入事業」との併用も可能！
福岡県では、太陽光発電や蓄電池の購入希望者を募り、スケールメリットを活かして通常より安く購入できる「太陽光発電設備等共同購入推進事業」を実施しています。嬉しいことに、この県の事業を利用して設備を導入する場合でも、柳川市の補助金と併用することが可能です。県の事業で安く購入し、さらに市の補助金も活用することで、非常にお得に設備を導入できます。詳しくは福岡県のホームページをご確認ください。
よくある質問（FAQ）
Q1: 申請はいつからできますか？
A1: 令和7年4月1日（火曜日）から受付開始です。ただし、予算がなくなり次第終了となりますので、早めの準備をおすすめします。
Q2: リース契約は対象になりますか？
A2: いいえ、リース契約による設置は補助の対象外です。申請者自身が購入する設備のみが対象となります。
Q3: 柳川市外に住んでいますが、これから転入予定です。申請できますか？
A3: はい、申請できます。ただし、申請時に現住所が確認できる公的書類（住民票や運転免許証など）の写しと、現住所の市区町村が発行する「滞納の無い証明書」の添付が必要です。
Q4: 申請書はどこで手に入りますか？郵送は可能ですか？
A4: 申請書類は柳川市の公式ホームページからダウンロードできます。申請書の提出は、柳川市役所生活環境課の窓口への持参のみとなっており、郵送での受付は行っていません。
Q5: 太陽光発電と蓄電池、両方同時に申請できますか？
A5: はい、同時に申請できます。その場合、補助額は合算され、最大で12万円（太陽光8万円＋蓄電池4万円）となります。
Q6: V2H（電気自動車のバッテリーを家庭用電源として使うシステム）は対象ですか？
A6: いいえ、現在の柳川市の補助金制度では、V2Hは対象機器に含まれていません。対象は住宅用太陽光発電システムと定置式リチウムイオン蓄電池のみです。
まとめ
柳川市の住宅用太陽光発電・蓄電池補助金は、初期費用を抑えてクリーンで安心なエネルギーシステムを導入するための大変魅力的な制度です。最後に重要なポイントをもう一度確認しましょう。
- 先着順！ 令和7年4月1日の受付開始に向けて早めに準備する。
- 着工前申請！ 必ず市の交付決定通知を受け取ってから工事を開始する。
- 書類は完璧に！ チェックリストを活用して不備なく提出する。
この補助金を最大限に活用するためには、信頼できる施工業者との連携が不可欠です。まずは複数の業者から見積もりを取り、ご自身の家庭に最適なシステムについて相談することから始めてみてはいかがでしょうか。この機会を逃さず、お得に太陽光発電・蓄電池の導入を実現しましょう。
