【重要】令和7年度の受付は終了しました

本記事で紹介する「とやまワーケーション・テレワーク推進事業助成金」は、令和7年度(2025年度)の申請が予算額に達したため、受付を終了しています。
来年度以降の実施に備え、制度内容の参考にしてください。最新情報は必ず富山県公式サイトをご確認ください。

富山県で働きながら休暇を楽しむ「ワーケーション」や「テレワーク」を検討している方に朗報です。富山県では、県外からの滞在者を支援するため「とやまワーケーション・テレワーク推進事業助成金」を実施しています。この制度を活用すれば、宿泊費や交通費などの経費に対して最大20万円の補助を受けることが可能です。

この記事では、来年度の申請を検討している事業者や個人事業主の方向けに、「とやまワーケーション・テレワーク推進事業助成金」の詳しい内容、対象者、申請方法、そして具体的な活用事例までを徹底的に解説します。

「とやまワーケーション・テレワーク推進事業助成金」とは?

この助成金は、富山県が関係人口の創出や将来的な移住促進を目指し、県外の企業や個人が富山県内で行うワーケーション・テレワークの経費を一部補助する制度です。豊かな自然や文化に触れながら、自身のウェルビーイング(幸福度)を高める新しい働き方を富山県が力強くサポートします。

制度概要(令和7年度実績)

助成金名 とやまワーケーション・テレワーク推進事業助成金
実施機関 富山県
補助上限額 1人あたり最大20万円(長期コース)
補助率 対象経費の2分の1
対象者 県外の企業・団体、社員、個人事業主、フリーランス等
申請状況 令和7年度は受付終了

2つのコースを徹底解説!短期滞在も長期滞在も対象

この助成金には、滞在期間や目的に合わせて選べる2つのコースが用意されていました。ご自身のプランに合わせて最適なコースを選択することが重要です。

1. 長期コース(最大20万円/人)

富山で「暮らすように働く」体験をしたい方向けのコースです。1ヶ月以上のまとまった期間滞在し、じっくりと地域と関わりながら仕事に取り組むことができます。

  • 補助上限額: 1人あたり20万円
  • 主な条件:
    • 県内で1月につき6泊以上滞在すること
    • 滞在日数の半分以上の日にテレワークを実施すること
    • コワーキングスペースを滞在期間の半分以上利用すること
    • ウェルビーイング・チェックを実施し、関連活動を滞在に取り入れること
    • SNS等でワーケーションの様子を定期的に発信すること
  • 対象経費: 宿泊費、住居費、交通費、コワーキングスペース利用料、引越代、レンタカー代、保育料等

2. 短期コース(最大2.5万円/人)

まずはお試しで富山のワーケーションを体験してみたい、という方向けのコースです。週末を絡めた数日間の滞在でも利用可能です。

  • 補助上限額: 1人あたり2万5千円(1企業あたり10万円)
  • 補助率: 2分の1(ただし、1人あたり5千円/泊が上限)
  • 主な条件:
    • 県内で2泊以上すること
    • ウェルビーイング・チェックを実施し、関連活動を滞在に取り入れること
    • SNS等でワーケーションの様子を発信すること
  • 対象経費: 宿泊費、コワーキングスペース利用料、保育料等

補助対象となる経費の詳細

本助成金では、ワーケーション・テレワークの実施に直接かかる幅広い経費が対象となります。ただし、飲食代は対象外となる点にご注意ください。

長期コースの対象経費

  • 県内宿泊費・住居費
  • 自宅等から富山県までの往復交通費
  • 県内移動にかかる交通費(レンタカー代含む)
  • コワーキングスペース等の施設利用料
  • 長期滞在に伴う引越代
  • 滞在中の保育料等

短期コースの対象経費

  • 県内宿泊費
  • コワーキングスペース等の施設利用料
  • 滞在中の保育料等

申請から受給までの流れ(参考)

来年度以降に申請する場合も、同様の流れになる可能性があります。事業開始前の事前申請が必須である点に十分注意しましょう。

  1. STEP1: 計画・準備
    富山県での滞在計画を立てます。滞在期間、宿泊先、利用するコワーキングスペースなどを決め、富山県ウェルビーイング特設サイトで「ウェルビーイング・チェック」を実施します。
  2. STEP2: 事前申請
    事業を実施する20日前までに、公式サイトから申請書類(交付申請書、事業計画書、経費内訳書)をダウンロードし、必要事項を記入の上、指定のメールアドレスへ提出します。
  3. STEP3: 交付決定通知
    県による審査後、交付決定通知が届きます。この通知を受け取ってから事業を開始します。
  4. STEP4: ワーケーション実施
    計画に沿って富山県でのワーケーション・テレワークを実施します。期間中は、SNSでの情報発信や、経費の領収書等の保管を忘れずに行いましょう。
  5. STEP5: 実績報告
    事業完了後、定められた期間内に実績報告書や経費の証拠書類などを提出します。
  6. STEP6: 助成金の交付
    報告書の内容が確定した後、指定の口座に助成金が振り込まれます。

富山でのワーケーション活用事例:魚津市「UO!ワー」

実際にこの助成金を活用できるプログラムも県内各地で生まれています。例えば、魚津市では一次産業の現場を体験できるワーケーションプログラム「UO!ワー」が開催されています。

地域の農家さんと一緒に汗を流し、自然の恵みを五感で体感する。このような観光とは一味違う体験を通じて、地域との深いつながりを感じることができます。もちろん、作業以外の時間はテレワークに集中できる環境も整っています。

こうした地域のプログラムに参加することで、助成金の要件である「地域交流」や「ウェルビーイングが高まる取組み」を自然な形で満たすことができます。詳しくは富山県ワーケーションポータルサイト「めぐるとやま」で体験レポートなども公開されているので、ぜひ参考にしてみてください。

まとめ

「とやまワーケーション・テレワーク推進事業助成金」は、富山県での新しい働き方を経済的に支援してくれる非常に魅力的な制度です。残念ながら令和7年度の受付は終了してしまいましたが、その内容は来年度以降のワーケーション計画を立てる上で大いに参考になります。

立山連峰の絶景、新鮮な海の幸、そして温かい人々との交流。仕事の生産性を高めながら心身ともにリフレッシュできる富山県でのワーケーションに、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。来年度の公募開始に備え、公式サイトの情報を定期的にチェックしておくことをお勧めします。

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