愛知県の瀬戸市、尾張旭市、長久手市、春日井市、豊田市の一部地域で、地域を盛り上げるためのイベントや活動を計画している地方公共団体・公共的団体の皆様へ朗報です。公益財団法人瀬戸信用金庫地域振興協力基金が、あなたの団体の素晴らしい取り組みを最大200万円の助成金で力強くサポートします。この助成金は、地域の産業振興、社会福祉、文化活動、生活環境の整備など、幅広い公益目的事業を対象としています。この記事では、令和8年度の募集内容、申請方法、そして採択を勝ち取るための重要なポイントまで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。あなたの活動で地域をさらに元気にしませんか?

この助成金のポイント

  • 最大200万円の助成で大規模な事業も可能
  • 対象は愛知県内の5市(一部地域含む)で活動する公共的団体等
  • 産業振興、福祉、文化、環境整備など幅広い分野の活動が対象
  • 周年事業など、団体の特別な事業は積極的に支援
  • 申請締切は令和7年11月6日(木)

① 助成金の概要

本助成金は、地域金融機関である瀬戸信用金庫が設立した公益財団法人が運営する、歴史と実績のある制度です。地域社会の持続的な発展と活性化を目的として、地域に根差した公益性の高い活動を支援しています。

制度の基本情報

正式名称 令和8年度(公財)瀬戸信用金庫地域振興協力基金助成事業
実施組織 公益財団法人瀬戸信用金庫地域振興協力基金
目的・背景 地域社会の活性化のため、地方公共団体や公共的団体が行う公益目的事業(①産業の振興発展、②社会福祉、③社会生活環境の整備、④社会文化に関する活動)に要する経費の一部を助成します。この取り組みは、SDGsの目標「11. 住み続けられるまちづくりを」および「17. パートナーシップで目標を達成しよう」にも貢献するものです。

② 助成金額・助成率

助成金額と助成率は、事業活動の区分によって異なります。上限額が200万円と高額なため、 impactfulな事業展開が期待できます。

申請区分ごとの助成金額・助成率

申請区分(事業活動) 助成率 助成金額(上限)
地域産業の振興発展活動 3分の1以内 1件あたり
最高限度200万円
社会生活環境の整備活動
社会福祉活動
社会文化活動
2分の1以内

計算例:社会文化活動の場合

地域の子供たち向けの演劇フェスティバルを開催するケースで考えてみましょう。

  • 総事業費:350万円
  • 入場料などの事業収入:50万円
  • 助成対象経費:350万円 – 50万円 = 300万円
  • 助成率:2分の1以内
  • 助成申請額:300万円 × 1/2 = 150万円

この場合、上限の200万円以内であるため、最大150万円の助成を申請することが可能です。

③ 対象者・条件

本助成金の対象となるには、団体の種類と活動地域、事業内容に関する要件を満たす必要があります。

対象となる団体

以下のいずれかに該当する団体が対象です。

  • 地方公共団体
  • 公共的団体(例:NPO法人、社会福祉法人、商工会議所、観光協会、地域のイベント実行委員会、まちづくり協議会など)

対象地域

事業を実施する地域が、以下のいずれかである必要があります。

  • 瀬戸市
  • 尾張旭市
  • 長久手市
  • 春日井市
  • 豊田市(藤岡地区・小原地区)

対象外となる事業活動

以下の事業は助成の対象外となるためご注意ください。

  • 毎年継続的に実施している事業(ただし、周年事業など団体の特別な事業は対象となります!
  • 直接営利を目的とした事業
  • 県外で実施する事業

④ 補助対象経費

助成の対象となるのは、事業の企画・実施に直接要する経費です。団体の運営費などは対象外となる場合があるため、経費の切り分けを明確にすることが重要です。

対象となる経費の例

  • 報償費:講師や出演者への謝礼など
  • 消耗品費:イベントで使用する事務用品や材料費など
  • 印刷製本費:ポスター、チラシ、パンフレットの印刷費用など
  • 通信運搬費:資料の郵送代や機材の運搬費用など
  • 使用料及び賃借料:会場や機材のレンタル費用など
  • 広報費:広告掲載料など

対象外となる経費の例

  • 団体の運営に要する経常的な経費(事務所家賃、光熱水費など)
  • 団体の構成員への人件費・給与
  • 飲食を主目的とする会合の費用(懇親会費など)
  • 領収書等で支払いが確認できない経費

⑤ 申請方法・手順

申請は、各市の担当窓口にて行います。ここでは長久手市を例に、申請から助成決定までの流れを解説します。他の市で申請される場合も、基本的な流れは同様ですが、必ず管轄の市のウェブサイトをご確認ください。

申請期間:令和7年11月6日(木)午後5時まで【厳守】

申請ステップ

  1. 申請書類の入手:長久手市の公式サイトから申請書(Wordファイル)と助成要綱(PDFファイル)をダウンロードするか、地域共生推進課の窓口で受け取ります。
  2. 申請書類の作成:助成要綱を熟読し、事業計画や収支予算を具体的に記入します。団体の規約や役員名簿など、添付書類も準備します。
  3. 書類の提出:「紙(1部)」と「電子データ」の両方を提出する必要があります。
    • 紙(1部):長久手市役所 地域共生推進課の窓口へ直接持参してください。(平日 午前8時30分~午後5時)
    • 電子データ:指定のメールアドレスに送信してください。
  4. 審査:提出された書類は市を経由し、(公財)瀬戸信用金庫地域振興協力基金で審査が行われます。
  5. 決定通知:令和8年3月末頃に審査結果が決定・通知されます。

必要書類リスト

  • 助成申請書
  • 事業計画書
  • 収支予算書
  • 団体の規約、会則、定款など
  • 役員名簿
  • その他、事業内容を補足する資料(任意)

⑥ 採択のポイント【過去事例から学ぶ】

審査を通過するためには、事業の魅力と必要性を的確に伝えることが不可欠です。ここでは、令和7年度の採択事例を参考に、採択されやすい事業の傾向と申請書作成のコツを探ります。

ポイント1:周年事業や記念事業は絶好のチャンス!

「毎年継続的に実施している事業」は対象外ですが、「周年事業など団体の特別な事業」は対象となります。これは大きな狙い目です。実際に令和7年度の採択事例を見ると、「創立50周年記念事業」「設立40周年記念事業」「35周年記念演奏会」など、多くの記念事業が採択されています。団体の節目となる特別な企画は、新規性や発展性が評価されやすい傾向にあります。

ポイント2:地域の特色や資源を活かした事業

地域振興を目的とする助成金であるため、その地域ならではの文化、歴史、産業、自然などを活かした事業は高く評価されます。

  • 瀬戸市:「せとものフェスタ」「瀬戸焼を軸とする事業」など、地場産業である陶磁器に関連する事業
  • 長久手市:「古戦場ガイダンス施設PR事業」「愛知万博20周年記念コンサート」など、歴史や過去のイベントに関連する事業
  • 豊田市:「ふじまつり」「小原四季桜まつり」など、地域の観光資源を活かした祭り

ポイント3:事業の公益性と波及効果を明確に

申請書では、「この事業を行うことで、地域にどのような良い影響があるのか」を具体的に示すことが重要です。例えば、「子供たちの郷土愛を育む」「新たな観光客を呼び込み、地域経済を活性化させる」「高齢者の社会参加を促進し、健康寿命を延ばす」など、事業の目的と期待される効果を明確に記述しましょう。SDGsの目標と関連付けて説明するのも有効です。

⑦ よくある質問(FAQ)

Q1. 設立したばかりの団体でも申請できますか?
A1. 団体の設立年数に関する規定は特にありません。ただし、「公共的団体」としての実態(規約や役員構成など)が整っている必要があります。事業計画の実現性や団体の実行能力が審査されるため、活動実績が少ない場合は、計画の具体性や協力体制を詳細に説明することが重要です。
Q2. 毎年開催している夏祭りですが、今回は市制55周年を記念した特別企画を追加します。これは対象になりますか?
A2. はい、対象となる可能性が高いです。単に「毎年恒例の夏祭り」として申請すると対象外ですが、「市制55周年記念」という特別な冠を付け、通常とは異なる企画(例:特別なゲストを招く、規模を拡大するなど)を盛り込むことで、「団体の特別な事業」として認められる可能性があります。その特別性を申請書で明確にアピールしてください。
Q3. 助成金はいつ支払われますか?
A3. 一般的に、助成金は事業が完了し、実績報告書を提出した後に支払われる「精算払い」が多いです。ただし、制度によっては事業実施前や実施中に一部が支払われる「概算払い」が可能な場合もあります。詳細な支払い時期については、採択後に案内があるか、事前に助成要綱で確認するか、担当窓口にお問い合わせください。
Q4. 申請書の書き方がよく分かりません。相談に乗ってもらえますか?
A4. はい、申請を検討している段階で、各市の担当窓口(長久手市の場合は地域共生推進課)に相談することをお勧めします。事業内容が助成の趣旨に合っているか、書類の書き方で不明な点はないかなど、事前に相談することで、より精度の高い申請書を作成できます。
Q5. 複数の市にまたがる広域的なイベントを計画していますが、申請はどこに行えばよいですか?
A5. 主たる活動地や団体の所在地がある市の窓口に申請するのが一般的です。対象地域(瀬戸市、尾張旭市、長久手市、春日井市、豊田市の一部)内での広域連携事業は、地域間の交流を促進する点で評価される可能性があります。申請前に、どの市の窓口に提出すべきかを確認しておくとスムーズです。

⑧ まとめ・お問い合わせ

「(公財)瀬戸信用金庫地域振興協力基金助成事業」は、地域の未来を創る活動にとって非常に価値のある制度です。最後に、重要なポイントを再確認しましょう。

  • 対象団体:対象5市(一部地域含む)の地方公共団体・公共的団体
  • 助成額:最大200万円(助成率は事業内容により1/3または1/2)
  • 対象事業:産業振興、福祉、環境整備、文化活動など公益性の高い事業
  • 狙い目:周年事業や記念事業は採択のチャンス大!
  • 申請締切:令和7年11月6日(木)午後5時

あなたの団体が持つアイデアと情熱を形にするために、この助成金をぜひ活用してください。まずは公式サイトから募集要綱をダウンロードし、ご自身の事業が対象になるかを確認することから始めましょう。

この記事に関するお問い合わせ先(長久手市の場合)

くらし文化部 地域共生推進課 地域共生係
〒480-1196 愛知県長久手市岩作城の内60番地1
電話番号:0561-56-0602
ファックス:0561-63-2100
公式サイト:https://www.city.nagakute.lg.jp/soshiki/kurashibunkabu/tiikikyouseisuisinnka/25270.html