2025年10月から岐阜県下呂市で導入される「宿泊税」。これに伴い、市内の宿泊事業者様は予約管理システム(PMS)やPOSレジの改修が急務となります。そこで注目したいのが、改修費用を全額補助してくれる「下呂市宿泊税システム整備費等補助金」です。本記事では、この大変お得な補助金の概要から申請方法まで、専門家が分かりやすく解説します。
補助金の概要が一目でわかる早見表
項目 | 内容 |
---|---|
補助金名 | 下呂市宿泊税システム整備費等補助金 |
対象者 | 下呂市内の宿泊事業者(宿泊税の特別徴収義務者) |
補助率 | 10/10(全額補助) |
補助額 | 上限なし(1,000円未満の端数切捨て) |
申請締切 | 令和8年1月31日 |
実施期間 | 交付決定後 ~ 令和8年3月31日 |
担当窓口 | 下呂市役所 税務課 |
補助対象となる事業者と経費の詳細
対象となる事業者
この補助金の対象となるのは、以下の条件を満たす事業者です。
- 岐阜県下呂市内で旅館業または住宅宿泊事業を営んでいること。
- 下呂市宿泊税の「特別徴収義務者」として登録していること。
対象となる経費
補助の対象となるのは、宿泊税の導入に伴って発生する既存システムの改修または更新にかかる費用です。具体的には、以下のような経費が想定されます。
- 予約管理システム(PMS)の改修費用
- POSレジシステムの更新・改修費用
- 宿泊税の計算・帳票出力機能の追加費用
- その他、宿泊税対応に直接必要と認められるシステム関連費用
⚠️ 対象外となる経費にご注意ください
以下の費用は補助の対象外となりますので、申請前に必ずご確認ください。
- クラウド利用料や保守料などの経常的な経費(ランニングコスト)
- 交際費、飲食費、交通費など
- 国や県など、他の補助金等の交付対象となっている経費
- 消費税および地方消費税
申請手続きの流れとスケジュール
補助金申請は、以下のステップで進めます。特に「交付決定」を受けてから事業に着手する点が重要です。
-
1
見積書の取得と申請書類の準備
システム改修業者から見積書を取得し、市のウェブサイトから申請書等をダウンロードして作成します。 -
2
交付申請書の提出(〜R8.1.31)
必要書類を揃え、下呂市役所税務課へ郵送または持参にて提出します。 -
3
交付決定通知の受領
市役所での審査後、交付決定通知書が送付されます。 -
4
システム改修の実施・支払い
必ず交付決定後に事業を開始し、支払いまで完了させます。 -
5
実績報告書の提出
事業完了後30日以内、または令和8年3月31日のいずれか早い日までに実績報告書を提出します。 -
6
補助金の請求と受領
市からの額の確定通知後、請求書を提出。指定口座に補助金が振り込まれます。
💡 最重要ポイント:事業着手のタイミング
本補助金は、市の「交付決定通知」を受け取る前に契約・発注・支払いを行った経費は対象外となります。必ず通知書が手元に届いてから事業を開始してください。
申請に必要な書類と問い合わせ先
申請に必要な書類は、下呂市の公式ウェブサイトからダウンロードできます。Word形式とPDF形式が用意されています。
申請時に必要な書類
- 下呂市宿泊税システム整備費補助金交付申請書
- 下呂市宿泊税システム整備費補助金事業計画書
- 補助対象事業に係る見積書の写し
お問い合わせ先
まとめ
「下呂市宿泊税システム整備費等補助金」は、宿泊税導入に伴うシステム改修の経済的負担をゼロにできる、非常に手厚い支援制度です。補助率10/10(全額補助)という機会は滅多にありません。申請期限は令和8年1月31日とまだ時間はありますが、システム業者の選定や見積取得には時間がかかります。下呂市内の宿泊事業者様は、ぜひこの制度を最大限に活用し、スムーズな宿泊税対応を実現してください。