2025年7月28日、経済産業省の令和7年度「フェムテック等サポートサービス実証事業費補助金」の採択結果が公表されました。本年度の公募は終了しましたが、来年度以降の申請をご検討中の事業者様向けに、本補助金の概要や採択結果を詳しく解説します。
令和7年度「フェムテック補助金」の採択結果
採択結果のポイント
- 応募総数: 27件
- 採択事業数: 9件
- 採択率: 約33.3%
外部有識者による厳正な審査の結果、27件の応募の中から9事業が採択されました。来年度の申請を目指す方は、採択率約3割という競争率を念頭に、質の高い事業計画の準備が必要です。
令和7年度「フェムテック補助金」の概要(来年度の参考に)
本補助金は、働く女性が能力を最大限発揮し、いきいきと活躍できる社会の実現を目指すものです。ここでは、来年度の申請準備の参考となるよう、令和7年度の公募内容を基に概要をまとめました。
項目 | 内容 |
---|---|
補助金名 | 令和7年度「フェムテック等サポートサービス実証事業費補助金」 |
実施機関 | 経済産業省 |
目的 | フェムテック等を活用し、妊娠・出産等のライフイベントと仕事の両立、女性特有の健康課題解決を支援。サポートサービスの普及を促進し、企業の人材多様性向上と中長期的企業価値向上を目指す。 |
対象者 | フェムテック企業、導入企業、医療機関、自治体等の連携体 |
補助率 | 事業費の2分の1~3分の2以内 |
補助上限額 | 800万円~1,000万円 |
申請のポイントと注意点
⚠️ 申請時の重要注意事項
- 対象外事業: アロマ、サプリ、エステ、吸水ショーツ等のフェムケア製品のみの利活用を進める事業は対象外です。
- 必須条件: 申請時点で実証先(実証フィールド団体)が予め決定している事業が対象となります。
申請には、具体的なサービスや技術を用いた実証計画と、それを実施する連携体制の構築が不可欠です。
令和7年度の公募スケジュールと申請プロセス
公募期間(参考)
令和7年度の公募は以下の期間で実施されました。
2025年4月14日(月)~ 6月2日(月)
申請方法
申請は、E-mailまたはjGrants(電子申請システム)にて受け付けられました。郵送での申請は不可でした。
- 必要書類の準備: 公募要領を確認し、申請書や提案書など指定の様式を準備します。
- 提出方法の選択: E-mailまたはjGrantsのいずれかを選択します。jGrantsを利用する場合は、事前にGビズIDの取得(約2週間)が必要です。
- 期限内に提出: 公募期間最終日までに、選択した方法で申請を完了させます。
公募説明会・ネットワーキングサポート
令和7年度の公募では、申請者を支援するための説明会やマッチングサポートが実施されました。来年度も同様のサポートが期待されます。
- 公募説明会: 事業内容や申請方法に関するオンライン説明会が開催されました。後日、録画動画の共有も行われました。
- ネットワーキングサポート: 実証フィールドの確保に課題を持つ事業者向けに、事務局によるマッチングサポートが提供されました。
まとめ
経済産業省の「フェムテック等サポートサービス実証事業費補助金」は、採択率約33%と競争はありますが、女性の健康課題解決に貢献する革新的な事業にとって大きなチャンスです。
来年度の公募に向けて、今から「具体的な実証事業の計画」と「連携体制の構築」を進めておくことが採択への鍵となります。公式サイトで過去の公募要領や採択事業事例を確認し、準備を始めましょう。
お問い合わせ先・関連資料
本補助金に関するお問い合わせは、以下の事務局までご連絡ください。
株式会社朝日広告社(執行協力:株式会社NTTデータ経営研究所)
お問い合わせE-mail: meti_femtech@m.asakonet.co.jp