【ご注意】本記事で紹介する「登米市振興総合補助金(みやぎの水田農業改革支援事業)」の2024年度(令和6年度)の公募は2024年11月8日をもって終了しました。
次年度以降の公募に向けた参考情報としてご活用ください。
登米市「みやぎの水田農業改革支援事業」とは?
宮城県登米市が実施する「みやぎの水田農業改革支援事業」は、地域の農業構造改革を推進するため、麦、大豆、飼料用米といった戦略的な転作作物の生産拡大を目指す農業者を支援する補助金制度です。具体的には、これらの作物の生産に不可欠な共同利用の機械や施設の導入費用の一部を補助することで、生産性の向上と経営の安定化を図ることを目的としています。
補助金概要
補助金名 | 登米市振興総合補助金(みやぎの水田農業改革支援事業) |
---|---|
実施機関 | 宮城県登米市 |
公募期間(2024年度) | 〜2024年11月8日(金)※受付終了 |
補助率 | 対象経費(税抜)の3分の1以内 |
対象者 | 営農集団(3戸以上)、農地所有適格法人など ※個人は対象外 |
事業の2つのタイプと対象経費
この事業は、目的別に2つのタイプに分かれています。ご自身の計画に合ったタイプを選択する必要があります。
1. 共同利用機械・施設整備(転作作物)タイプ
麦、大豆、飼料作物などの転作作物の生産拡大を目的とした機械や施設の導入を支援します。
対象経費の例
- 対象作物の耕運整地用、栽培管理用、収穫用、乾燥・調整用機械(品質分析機器含む)
- 集団営農用の集積出荷施設、乾燥・調節施設(新規需要米は除く)
事業要件
受益面積が1ha以上であること。ただし、対象作物が麦、大豆、飼料作物の場合は、おおむね7ha以上の受益面積が必要です。
2. 共同利用機械整備(稲態様転作)タイプ
ホールクロップサイレージ用稲など、稲の形態を保ったまま転作を行うための機械導入を支援します。
対象経費の例
- 稲態様転作の栽培管理用機械
- 乾燥・調整用機械(品質分析機器含む)
- ホールクロップサイレージ用稲関連機械
事業要件
受益面積が4ha以上であり、かつ事業経費が50万円以上であることが必要です。
【重要】補助対象外となる経費
以下の経費は両タイプ共通で補助対象外となりますので、計画段階で十分にご注意ください。
- 既存の機械・施設の更新
- トラクター、自脱型コンバイン、トラックなどの汎用的な機械
- 移植用田植機(稲態様転作タイプのみ)
- 既存機械の格納庫
申請手続きと必要書類
申請には以下の書類が必要となります。次年度以降の申請を検討される際は、早めに準備を進めることをお勧めします。
必要書類一覧
- 事業計画書等: 市が定める様式
- 規約または定款: 組織の運営ルールを示す書類
- 参考見積書: 導入する機械や施設の見積書(複数社が望ましい)
- カタログ類: 導入設備の仕様がわかるもの
- 作付計画図: 事業の実施場所や規模がわかる図面
申請の基本的な流れ
- 事前相談: 登米市の担当部署に事業計画について相談します。
- 書類準備: 見積書の取得や計画書の作成など、必要書類を揃えます。
- 申請: 公募期間内に、指定された窓口へ書類を提出します。
- 審査・交付決定: 市による審査が行われ、採択されると交付決定通知が届きます。
- 事業実施・報告: 交付決定後に機械・施設を導入し、完了後に実績報告書を提出します。
まとめ
登米市の「みやぎの水田農業改革支援事業」は、転作作物の生産拡大を目指す農業法人や営農集団にとって、初期投資の負担を大幅に軽減できる非常に有効な制度です。汎用機械や更新は対象外といった注意点もありますが、事業拡大の大きなチャンスとなります。
2024年度の公募は終了しましたが、登米市の農業振興における重要な事業であるため、次年度以降も同様の事業が実施される可能性があります。公式サイトの情報を定期的にチェックし、来年度のチャンスに備えましょう。