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【北本市】医療的ケア児者受入設備整備事業補助金|最大40万円で事業所の環境改善を支援

詳細情報

埼玉県北本市で障害福祉サービスを提供する事業所の皆様へ。医療的ケアが必要なお子さんや利用者(医療的ケア児者)の受け入れ体制を強化するための、心強い支援制度が「北本市医療的ケア児者受入設備整備事業補助金」です。この制度を活用すれば、たん吸引機や介護ベッドといった専門的な設備の導入にかかる費用について、最大40万円の補助を受けることができます。医療的ケア児者が地域で安心して暮らせる社会を実現するため、事業所の皆様の負担を軽減し、より質の高いサービス提供を後押しすることが目的です。本記事では、この補助金の対象者、対象経費、申請方法から採択のポイントまで、どこよりも分かりやすく徹底解説します。

この補助金のポイント

  • 対象者: 北本市内の障害児通所支援事業所、生活介護事業所
  • 補助額: 医療的ケア児者1人あたり上限20万円、1事業所あたり最大40万円
  • 対象経費: たん吸引機、介護ベッド、パルスオキシメーター等の設備・備品購入費
  • 重要事項: 申請前の事前相談が必須!備品等の事前購入は対象外!

北本市医療的ケア児者受入設備整備事業補助金とは?

この補助金は、人工呼吸器の管理やたんの吸引など、日常的に医療的ケアを必要とする「医療的ケア児者」が、住み慣れた地域で安心して生活できる体制を整備することを目的としています。埼玉県では医療的ケア児の人数が年々増加傾向にあり(令和3年度時点で709人)、地域における受け入れ体制の拡充が急務となっています。そこで北本市では、医療的ケア児者を新たに受け入れる障害福祉サービス事業所に対し、環境整備に必要な設備改修や備品購入の費用を補助することで、その負担を軽減し、積極的な受け入れを促進しています。

補助金の概要

正式名称 北本市医療的ケア児者受入設備整備事業補助金
実施機関 埼玉県北本市(担当:障がい福祉課)
目的 医療的ケア児者が地域で安心して生活できる体制を整備するため、受け入れ事業所の設備投資を支援する。
申請期間 2025年4月1日〜(予算がなくなり次第終了の可能性あり)

【金額】いくら補助されるの?

補助金の額は、対象となる経費の実費額と上限額を比較して、いずれか少ない方の金額となります。上限額の考え方が少し特徴的なので、しっかり確認しましょう。

補助金額と上限

  • 新たに受け入れた医療的ケア児者1人あたり20万円が上限です。
  • 1つの事業所が申請できるのは、申請年度を問わず、合計2人分(最大40万円)までです。

注意点:一度2人分の補助(合計額が40万円に満たなくても)を受けた事業所は、翌年度以降、この補助金を申請することはできません。また、ある年度に受け入れた方のために購入した備品の費用を、翌年度の申請に回すこともできません。

具体的な計算例

ケース 対象経費 補助上限額 交付される補助金額
新規で1人受け入れ 300,000円 200,000円 200,000円
新規で1人受け入れ 150,000円 200,000円 150,000円
新規で2人受け入れ 500,000円 400,000円 400,000円

【対象者】誰が申請できるの?

この補助金を利用するには、「事業所」と「受け入れる医療的ケア児者」の両方が要件を満たす必要があります。

対象となる事業所

在宅の医療的ケア児者を新たに受け入れる、以下のいずれかに該当する北本市内の事業所が対象です。

  • 障害児通所支援事業所(児童発達支援事業所、放課後等デイサービス事業所)
  • 生活介護事業所

※北本市によって設置・運営されている事業所は対象外となります。

対象となる医療的ケア児者

補助金の申請年度中に新たに受け入れた(または利用決定が見込まれる)、以下の表に定める医療的ケアが必要な状態が6ヶ月以上継続する障がい児・者が対象となります。

番号 医療的ケアの項目
1 人工呼吸器の管理
2 気管切開の管理
3 鼻咽頭エアウェイの管理
4 酸素療法
5 吸引(口鼻腔又は気管内吸引)
6 ネブライザーの管理
7 経管栄養
8 中心静脈カテーテルの管理
9 皮下注射
10 血糖測定
11 継続的な透析
12 導尿
13 排便管理
14 痙攣時の処置

【対象経費】何に使えるの?

補助金の対象となるのは、在宅の医療的ケア児者を新たに受け入れるために行う設備の改修備品等の購入に要した費用です。

補助対象となる経費の例

以下は、医療的ケア児者の受け入れに必要と想定される備品等の例です。これら以外でも、受け入れに必要と認められるものであれば対象となる可能性がありますので、必ず事前に相談してください。

  • たん吸引機
  • 介護ベッド
  • 座位保持装置
  • 体位変換器
  • 間仕切り
  • パルスオキシメーター
  • 医療用ワゴン
  • ネブライザー
  • 点滴用スタンド
  • バックバルブマスク
  • 発電機
  • 血圧計
  • 聴診器

補助対象外となる経費

以下の費用は原則として対象外となりますのでご注意ください。

  • 医療的ケア児者以外にも汎用的に使用できるもの(例:一般的なパソコン、机、椅子など)
  • 消耗品(例:吸引カテーテル、消毒液、ガーゼなど)
  • 備品購入等に係る送料

【申請方法】手続きの流れを6ステップで解説

申請は以下の流れで進みます。特に「事前相談」と「交付決定後の事業開始」が重要なポイントです。

ステップ1:事前相談

補助金の申請を検討している事業所は、必ず事前に障がい福祉課へ連絡してください。事業内容や購入予定の備品が補助対象になるか、予算の状況などを確認します。この段階で相談しておくことで、後の手続きがスムーズに進みます。

ステップ2:必要書類の準備

以下の書類を準備します。様式は北本市の公式サイトからダウンロードできます。

  • 様式第1号 北本市医療的ケア児等受入設備整備事業補助金交付申請書
  • 事業計画書
  • 収支予算書
  • 購入する備品等の見積書の写し
  • その他市長が必要と認める書類

ステップ3:交付申請

準備した書類を障がい福祉課に提出します。

ステップ4:交付決定・事業実施

市による審査後、「交付決定通知書」が届きます。この通知書を受け取ってから、備品の購入や設備の改修といった事業を開始してください。通知書が届く前に購入・契約したものは補助対象外となります。

ステップ5:実績報告

事業が完了したら、速やかに実績報告書を提出します。年度内に事業が完了しない場合は補助金が交付されないため、スケジュール管理が重要です。

  • 様式第3号 北本市医療的ケア児等受入設備整備事業補助金実績報告書
  • 事業報告書
  • 収支決算書
  • 契約書や領収書の写し
  • 事業内容がわかる写真など

ステップ6:補助金の請求と交付

実績報告書の内容が適正と認められると、補助金額が確定します。その後、「様式第5号 補助金交付請求書」を提出し、指定の口座に補助金が振り込まれます。

採択されるための3つの重要ポイント

ポイント1:何よりもまず「事前相談」

繰り返しになりますが、これが最も重要です。市の担当者と事前にコミュニケーションをとることで、申請内容の方向性を確認し、書類の不備を防ぐことができます。予算の状況も確認できるため、無駄な準備を避けることにも繋がります。

ポイント2:必要性の明確な説明

申請書類では、「なぜこの備品が必要なのか」を具体的に説明することが求められます。新たに受け入れる医療的ケア児者の状況(どのようなケアが必要かなど)と、購入したい備品の機能性を結びつけ、「この備品があることで、安全で質の高いケアが提供できる」という点を明確にアピールしましょう。

ポイント3:期限とルールを厳守する

「交付決定前の購入は対象外」「年度内の事業完了が必須」といったルールは絶対です。また、国や県など他の補助金と重複して同じ経費を申請することはできません。これらのルールをしっかり守り、誠実な申請を心がけましょう。

よくある質問(FAQ)

Q1: 申請前に備品を購入してしまいました。対象になりますか?
A1: いいえ、対象外となります。必ず市の交付決定通知書を受け取った後に、備品の購入や契約を行ってください。
Q2: パソコンやタブレットは対象になりますか?
A2: 医療的ケア児者以外にも汎用的に使用できるものは原則対象外です。ただし、ケア記録の管理専用など、その必要性を合理的に説明できる場合は対象となる可能性もゼロではありません。必ず事前相談で確認してください。
Q3: 複数の備品を購入した場合、合算して申請できますか?
A3: はい、可能です。受け入れる医療的ケア児者のために必要な備品であれば、複数の品目を合算して、上限額の範囲内で申請できます。
Q4: 医療的ケア児の利用が決定する前に申請できますか?
A4: はい、「利用決定が見込まれる者を含む」とされているため、具体的な受け入れ計画があれば申請可能です。詳細は事前相談の際に確認しましょう。
Q5: 国や県の他の補助金と併用できますか?
A5: いいえ、できません。国、都道府県、他の市町村が実施する制度により、同じ補助対象経費に対して補助金の交付を受けている場合は、この補助金の対象外となります。

まとめ:医療的ケア児の未来のために、この補助金を活用しよう

「北本市医療的ケア児者受入設備整備事業補助金」は、医療的ケア児者の受け入れという社会的意義の大きい取り組みを行う事業所を、経済的な側面から力強くサポートする制度です。

  • ポイント再確認:
  • 最大40万円の設備投資支援が受けられる。
  • 対象は北本市内の障害児通所支援・生活介護事業所。
  • たん吸引機や介護ベッドなど専門的な備品が対象。
  • 最重要:必ず「事前相談」からスタート!

この補助金を活用して事業所の受け入れ体制を整えることは、利用者やその家族に安心を届けるだけでなく、事業所自身のサービス向上と地域貢献にも繋がります。まずは一歩として、下記の問い合わせ先に連絡し、相談してみてはいかがでしょうか。

お問い合わせ先

北本市 障がい福祉課 相談支援担当
〒364-8633 埼玉県北本市本町1-111
電話:048-594-5535
ファックス:048-593-2862

補助金詳細

補助金額 最大 40万円
主催 北本市
申請締切 2026年3月31日
申請難易度
(一般的)
採択率 30.0%
閲覧数 5 回

対象者・対象事業

在宅の医療的ケア児者を新たに受け入れる市内の障害児通所支援事業所(児童発達支援事業所、放課後等デイサービス事業所)、生活介護事業所(北本市により設置運営されている事業所は除く)

■ 申請の流れ

1

必要書類の準備

事業計画書、見積書などを用意します。

2

申請書類の提出

オンラインまたは郵送で提出します。

3

審査

通常1〜2ヶ月程度かかります。

4

採択・交付決定

結果通知と交付手続きを行います。

■ よくある質問

在宅の医療的ケア児者を新たに受け入れる市内の障害児通所支援事業所(児童発達支援事業所、放課後等デイサービス事業所)、生活介護事業所(北本市により設置運営されている事業所は除く)

通常、申請から採択決定まで1〜2ヶ月程度かかります。ただし、補助金の種類や申請時期によって異なる場合がありますので、詳しくは担当窓口にお問い合わせください。
多くの場合、次回の募集期間で再申請が可能です。不採択の理由を確認し、改善した上で再度申請することをお勧めします。詳しくは担当窓口にお問い合わせください。

お問い合わせ

障がい福祉課相談支援担当
〒364-8633
埼玉県北本市本町1-111
電話:048-594-5535
ファックス:048-593-2862

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