詳細情報
骨髄移植は、白血病などの血液疾患に苦しむ患者さんにとって、希望の光となる治療法です。しかし、ドナーとなるためには、時間や体力的な負担が伴います。南九州市と霧島市では、骨髄移植ドナーの負担を軽減し、移植を推進するため、助成金制度を設けています。この助成金は、ドナーの方の通院や入院にかかる費用を補助するもので、最大14万円まで支給されます。この記事では、南九州市と霧島市の骨髄移植ドナー支援事業助成金について、対象者、助成金額、申請方法などを詳しく解説します。骨髄移植ドナー登録を検討されている方、すでにドナー登録されている方は、ぜひこの助成金制度をご活用ください。
骨髄移植ドナー支援事業助成金とは?
骨髄移植ドナー支援事業助成金は、骨髄または末梢血幹細胞の移植を推進し、ドナーの負担を軽減することを目的とした制度です。南九州市と霧島市がそれぞれ実施しており、日本骨髄バンクを介して骨髄等を提供した市民の方へ助成金を交付します。
南九州市骨髄等移植ドナー支援事業助成金
- 正式名称:南九州市骨髄等移植ドナー支援事業助成金
- 実施組織:南九州市
- 目的:骨髄等の提供を促進し、ドナー及びその勤務事業所の経済的負担を軽減
- 背景:白血病などの難治性血液疾患の治療には骨髄移植等が有効だが、ドナー不足が課題となっている
霧島市骨髄等移植ドナー支援事業
- 正式名称:霧島市骨髄等移植ドナー支援事業
- 実施組織:霧島市
- 目的:骨髄または末梢血幹細胞の移植の推進及び骨髄等提供者の負担軽減
- 背景:骨髄移植は患者のQOL向上に不可欠だが、ドナーへの経済的支援が重要
助成金額・補助率
南九州市
ドナー:1日につき2万円(1回の骨髄等の提供に対し7日間を上限)
事業所:通院等に要した休暇を取得した日1日につき1万円(1回の骨髄等の提供に対し7日間を上限)
霧島市
上記の通院または入院に要した日数に応じて、1日につき2万円(上限7日間、14万円まで)助成します。
計算例:7日間の通院・入院の場合、14万円の助成金が支給されます。
| 項目 | 南九州市 | 霧島市 |
|---|---|---|
| 助成金額(ドナー) | 1日2万円(上限7日) | 1日2万円(上限7日) |
| 助成金額(事業所) | 1日1万円(上限7日) | なし |
対象者・条件
南九州市
- 骨髄等の採取日(提供時)において、南九州市に住所を有するドナー
- ドナーを雇用する国内の事業所(国、地方公共団体、独立行政法人及び個人事業主を除く)
霧島市
- 令和6年4月1日以降に、公益財団法人日本骨髄バンクが実施する骨髄バンク事業において骨髄を提供した方で、骨髄等の採取日に霧島市に住所を有する方
- 市税等の滞納がない方
具体例:南九州市在住で会社員のAさんが骨髄を提供した場合、AさんとAさんの会社が助成金の対象となります。霧島市在住で自営業のBさんが骨髄を提供した場合、Bさんは助成金の対象となりますが、Bさんの事業所は対象外です。
補助対象経費
南九州市
- 骨髄等採取の前後に行われる健康診断のための通院又は入院
- 骨髄等採取のための自己血の採血に係る通院又は入院
- 骨髄等採取のための入院
- その他骨髄等の提供に関し、日本骨髄バンク又は医療機関が必要と認める通院、入院及び面談
ただし、骨髄等の採取のための手術及びこれに関連した医療処置によって生じた健康被害に係るものは除きます。
霧島市
- 健康診断のための通院
- 自己血貯血のための通院
- 骨髄等採取のための入院
- その他骨髄等の提供に関し、骨髄バンクが必要と認める入院または通院
ただし、骨髄等の採取術及びこれに関連した医療処置によって生じた健康被害のための通院または入院は対象外です。
申請方法・手順
南九州市
- 骨髄等の提供が完了した日から90日以内に申請
- 下記の書類を提出先に提出
- 骨髄等移植ドナー支援事業助成金交付申請書兼請求書(ドナー用)(第1号様式 )
- 日本骨髄バンクが発行する骨髄等の提供が完了したことを証する書類(通院等に要した日が確認できるもの)
- 助成金の振込先の預金通帳の写し等
- その他市長が必要と認める書類
霧島市
- 骨髄等の採取日から90日以内に申請
- 下記の書類を提出先に提出
- 霧島市骨髄等移植ドナー支援事業助成金交付申請書兼請求書
- 日本骨髄バンクが発行する骨髄等提供に係る証明書(通院・入院日数が確認できるもの)
- 振込先の口座の通帳の写し(申請者名義の口座)
- その他市長が必要と認める書類
申請期限:骨髄等の提供完了日から90日以内
申請方法:郵送または窓口
採択のポイント
この助成金は、要件を満たせば基本的に採択されます。ただし、申請書類に不備があると、審査に時間がかかったり、不採択となる可能性もあります。以下の点に注意して申請書類を作成しましょう。
- 申請書類は丁寧に記入する
- 必要書類はすべて揃える
- 申請期限を守る
よくある質問(FAQ)
- Q: 助成金はいつ振り込まれますか?
A: 申請後、審査を経て、通常1~2ヶ月程度で振り込まれます。 - Q: 申請に必要な書類は原本ですか?
A: 原本またはコピーが必要な場合があります。詳細は各市の担当課にお問い合わせください。 - Q: 過去に骨髄を提供した場合でも申請できますか?
A: 南九州市はドナー登録のみの方は対象外です。霧島市は令和6年4月1日以降に骨髄を提供した方が対象です。 - Q: 市外に転出した場合、助成金はどうなりますか?
A: 骨髄等の採取日に南九州市または霧島市に住所を有している必要があります。 - Q: 助成金の申請代行はできますか?
A: 原則として、ご本人または事業所による申請が必要です。
まとめ・行動喚起
南九州市と霧島市の骨髄移植ドナー支援事業助成金は、ドナーの方の経済的な負担を軽減し、骨髄移植を推進するための重要な制度です。対象となる方は、ぜひこの助成金制度を活用し、骨髄移植への貢献をお願いします。
次のアクション:
- 南九州市または霧島市の公式サイトで詳細を確認する
- 申請書類をダウンロードする
- 必要書類を準備する
- 申請期限までに申請する
問い合わせ先:
南九州市:知覧保健センター 電話番号:0993-58-7221
霧島市:各保健所 ☆予約制 霧島市隼人町松永3320-16 電話番号:0995-44-7960