詳細情報
長野県南木曽町で、大切な事業を次の世代へ引き継ごうとお考えの個人事業主や中小企業の経営者の皆様へ朗報です。南木曽町では、円滑な事業承継を支援するため、最大20万円を補助する「事業継承応援補助金」を実施しています。後継者へのバトンタッチには、店舗の改装や設備の刷新、専門家への相談など、様々な経費がかかります。この補助金は、そうした負担を軽減し、事業の価値を未来へ繋ぐための強力な後押しとなります。この記事では、制度の概要から対象となる経費、具体的な申請手順、そして採択されるためのポイントまで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。あなたの事業の新たなスタートを、この補助金で成功させましょう。
この補助金のポイント
- 南木曽町内の事業承継を強力にサポート!
- 店舗改装やHP作成、設備購入費などが対象!
- 補助率は対象経費の1/2、上限額は最大20万円!
- 個人事業主から中小事業者まで幅広く対象!
- 専門家へのコンサルティング料も補助対象!
1. 南木曽町 事業継承応援補助金の概要
まずは、この補助金がどのような制度なのか、全体像を把握しましょう。基本的な情報を表にまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 南木曽町事業継承応援補助金 |
| 実施組織 | 長野県南木曽町 |
| 目的・背景 | 町内の個人事業者や中小企業における円滑な事業承継を促進し、後継者不足による廃業を防ぎ、地域経済の持続的な発展と活性化を図ることを目的としています。 |
| 対象者 | 南木曽町内で事業承継を行い、5年以上営業を継続する意思のある個人事業主や中小事業者など(詳細は後述)。 |
| 公式サイト | 南木曽町公式サイト |
2. 補助金額・補助率について
事業承継にかかる費用負担を軽減するための具体的な補助額と補助率を確認しましょう。計画的に資金を活用するために非常に重要なポイントです。
補助率と上限額
補助の対象となる経費(税抜)に対して、以下の補助率と上限額が設定されています。
- 補助率:対象経費の 2分の1
- 上限額:20万円
計算例
具体的にいくら補助されるのか、例を見てみましょう。
【例1】店舗の改装に税抜40万円の費用がかかった場合
計算式:40万円 × 1/2 = 20万円
→ 上限額20万円の範囲内なので、20万円が補助されます。
【例2】ホームページ作成と備品購入で合計税抜50万円の費用がかかった場合
計算式:50万円 × 1/2 = 25万円
→ 上限額の20万円を超えるため、補助額は20万円となります。
3. 補助対象者・詳細な条件
この補助金を利用するためには、いくつかの要件を満たす必要があります。ご自身が対象となるか、以下の項目を一つずつ確認してください。
- 南木曽商工会に加入している者:地域の商工会との連携が求められます。未加入の場合は、まず商工会へご相談ください。
- 町内の事業者であること:南木曽町内に住所および事業所を有する個人事業主、または従業員100名以内の中小事業者が対象です。
- 税金の滞納がないこと:南木曽町の町税等に滞納がないことが必須です。転入者の場合は、以前の住所地の市区町村税等についても滞納がないことが求められます。
- 5年以上の営業継続:町内の事業所等を事業承継し、その後5年以上営業を継続する意思があることが必要です。これは誓約書で提出します。
- 専門機関への相談:認定経営革新等支援機関(金融機関、税理士、中小企業診断士など)または、長野県事業承継・引継ぎ支援センターに事業承継に関する相談を行っていることが条件です。客観的な視点での事業計画が求められます。
- 営業許可の取得:飲食店や建設業など、営業に必要な許認可を取得している、または取得が確実であることが必要です。
- 対象外の業種でないこと:風俗営業や、チェーンストア・フランチャイズ形式の事業は対象外となります。
- 反社会的勢力でないこと:暴力団関係者ではないことが条件です。
4. 補助対象となる経費
どのような費用が補助の対象になるのかは、最も重要なポイントの一つです。対象経費を正しく理解し、事業計画に盛り込みましょう。
対象経費リスト
補助金の交付が決定した年度内に、事業承継のために要した以下の経費(税抜)が対象です。
- 設備、備品購入費:事業の運営に直接必要な機械装置や器具、備品の購入費用です。
(例:新しい調理器具、POSレジシステム、業務用冷蔵庫、製造機械など) - 店舗の改装、看板設置・建替:事業所の内外装工事や、集客のための看板に関する費用です。
(例:内装リフォーム、バリアフリー化工事、外壁塗装、新しい看板のデザイン・設置費用など) - ホームページの新規作成・更新:オンラインでの情報発信や販路拡大のためのウェブサイト関連費用です。
(例:新規ウェブサイト制作、既存サイトのリニューアル、ネットショップ機能の追加など) - 課題分析、戦略策定、コンサルティング料:事業承継を円滑に進めるための専門家への相談費用です。
(例:中小企業診断士による経営分析、税理士への税務相談、事業計画策定のコンサルティング費用など)
対象外となる経費
以下の経費は補助の対象となりませんのでご注意ください。
- 消耗品費(文房具、コピー用紙など)
- 消費税および地方消費税
- 不動産の取得費、賃借料
- 汎用性が高く、目的外使用になりうるもの(パソコン、スマートフォンなど ※要相談)
- 補助金交付決定前に契約・発注・支払いを行った経費
5. 申請方法と手順
申請は正しい手順と書類の準備が不可欠です。以下のステップに沿って、計画的に進めましょう。
申請のステップ
- 事前相談:まずは南木曽町役場 産業観光課や南木曽商工会、認定経営革新等支援機関に事業承継について相談します。これが申請要件の一つにもなっています。
- 申請書類の準備:下記の「必要書類リスト」を参考に、必要な書類をすべて揃えます。様式は南木曽町の公式サイトからダウンロードできます。
- 申請書の提出:すべての書類が揃ったら、南木曽町役場 産業観光課 商工観光係の窓口に提出します。
- 審査・交付決定:提出された書類を町が審査し、補助金の交付が適切と判断されると「交付決定通知書」が送付されます。
- 事業の実施:必ず交付決定通知書を受け取ってから、計画していた事業(設備購入や店舗改装など)を開始・実施してください。決定前の発注は対象外です。
- 実績報告:事業が完了したら、実績報告書に関連書類を添えて町へ提出します。
- 補助金額の確定・交付:実績報告の内容が審査され、補助金額が確定します。その後、指定の口座に補助金が振り込まれます。
必要書類リスト
申請には以下の書類が必要です。漏れがないようにチェックリストとしてご活用ください。
- 南木曽町事業承継応援補助金申請書(様式第1号)
- 事業承継が完了したことが確認できる書類
- 法人の場合:履歴事項全部証明書、株主名簿又は法人税申告書別表2
- 個人の場合:承継元の廃業届及び承継者の開業届の写し
- 許認可を伴う業種であれば許可証の写し
- 町税等の滞納がない旨の証明書
- 5年以上事業を継続すること及び暴力団関係者でない旨の誓約書(様式2号)
- 住民票の写し(申請者が個人の場合に限る)
- 契約書、見積書等、積算根拠がわかる書類及び、設計図書又はカタログ
- その他町長が必要と認める書類
6. 採択されるためのポイント
補助金は申請すれば必ずもらえるわけではありません。審査を通過し、採択される確率を高めるためのコツをご紹介します。
事業計画の具体性
「なぜこの設備が必要なのか」「店舗改装によってどのような効果が見込めるのか」など、補助金を使って行う事業が、承継後の事業成長にどう繋がるのかを具体的に説明することが重要です。5年以上の事業継続の意思を示すためにも、説得力のある計画を立てましょう。
専門家との連携をアピール
申請要件でもある「認定経営革新等支援機関」や「長野県事業承継・引継ぎ支援センター」への相談内容は、申請の際に重要な要素となります。専門家からどのようなアドバイスを受け、それを事業計画にどう反映させたのかを明確にすることで、計画の客観性や実現可能性が高まります。
書類の完璧な準備
最も基本的なことですが、書類の不備は不採択の大きな原因となります。記入漏れや添付書類の不足がないか、提出前に何度も確認しましょう。特に、見積書は複数の業者から取得する(相見積もり)など、経費の妥当性を示す工夫も有効です。不明な点があれば、必ず事前に役場の担当課に問い合わせましょう。
7. よくある質問(FAQ)
- Q1. 申請は事業承継が完了する前でも可能ですか?
- A1. 申請書類に「事業承継が完了したことが確認できる書類」が含まれているため、原則として事業承継が完了した後の申請となります。ただし、計画段階での相談は可能ですので、まずは役場の担当課にご相談ください。
- Q2. 国や県の他の補助金と併用できますか?
- A2. 同一の経費に対して、国や県の他の補助金と重複して補助を受けることは原則できません。ただし、補助対象経費が異なる場合は併用できる可能性もありますので、事前に担当課へ確認することをおすすめします。
- Q3. 申請期限はいつまでですか?
- A3. 公式サイトには明確な締切日は記載されていませんが、通常、地方自治体の補助金は年度ごとの予算で運営されます。予算がなくなり次第、受付が終了となる可能性がありますので、事業承継が完了したら速やかに申請することをおすすめします。
- Q4. 親族内承継でも対象になりますか?
- A4. はい、対象となります。親から子への承継など、親族内での事業承継もこの補助金の対象です。必要な手続き(廃業届・開業届など)を適切に行うことが重要です。
- Q5. 申請書類の書き方がわかりません。どこに相談すれば良いですか?
- A5. まずは南木曽町役場の産業観光課 商工観光係にご相談ください。また、南木曽商工会や、相談実績のある認定経営革新等支援機関(税理士や中小企業診断士など)も、申請書作成のサポートをしてくれる場合があります。
8. まとめと問い合わせ先
南木曽町の「事業継承応援補助金」は、地域の大切な事業を次世代に繋ぐための、非常に価値ある支援制度です。最後に、重要なポイントを再確認しましょう。
重要ポイントの再確認
- 補助額:最大20万円、補助率1/2
- 対象経費:設備購入、店舗改装、HP作成、コンサル料など
- 重要要件:南木曽町内の事業者、商工会加入、税金滞納なし、5年以上の営業継続、専門機関への相談など
- 注意点:必ず「交付決定後」に事業を開始すること
事業承継は、新たなスタートを切る絶好の機会です。この補助金を最大限に活用し、事業のさらなる発展を目指してください。まずは、下記の問い合わせ先に連絡し、最初の一歩を踏み出しましょう。
お問い合わせ先
部署:南木曽町役場 産業観光課 商工観光係
住所:〒399-5301 長野県木曽郡南木曽町読書3668-1
電話番号:0264-57-2001
FAX番号:0264-57-2270