【受付終了】青森県で診療所の承継・開業を力強く支援!令和7年度の支援事業を徹底解説
青森県では、地域の医療提供体制を確保するため、県内全域で診療所を承継または開業する医師を対象とした大規模な補助事業を実施しています。この事業は、施設の新築・改修、医療機器の導入、開業後の運営費用までを幅広く支援するものです。※令和7年度の3次募集は受付を終了しましたが、来年度以降の事業計画の参考にぜひご活用ください。
「青森県診療所の承継・開業支援事業費補助金」の概要
本事業は、国の「医師偏在の是正に向けた総合的な対策パッケージ」の一環として、特に医師の確保が課題となる地域での医療基盤強化を目的としています。青森県では県内全域を「重点医師偏在対策支援区域」と位置づけ、手厚い支援策を講じています。
補助金名 | 令和7年度青森県診療所の承継・開業支援事業費補助金 |
実施団体 | 青森県(健康医療福祉部 医療薬務課) |
対象地域 | 青森県内全域(重点医師偏在対策支援区域) |
対象者 | 対象地域で診療所を承継または新規開業する医師・医療法人等 |
申請期間(3次募集) | 令和7年10月10日(金)まで ※受付終了 |
3つの手厚い支援内容|施設・設備・運営費を総合的に補助
本補助金は、開業フェーズに応じて3つの支援メニューが用意されており、事業者のニーズに合わせた申請が可能です。
(1) 施設整備分:新築・改修費用を最大2,840万円補助
診療所の新築、改築、改修にかかる工事費や買収費が対象です。地域医療の新たな拠点づくりを強力に後押しします。
- 補助対象経費: 診療所等の新築、改築、改修に要する工事費、工事請負費、買収費
- 基準額: 5,680万円(無床診療所・木造の場合)
- 補助率: 1/2
(2) 設備整備分:医療機器の導入を最大825万円支援
質の高い医療を提供するために不可欠な医療機器等の購入費用を支援します。
- 補助対象経費: 診療所として必要な医療機器等の購入費
- 基準額: 1,650万円
- 補助率: 1/2
(3) 地域への定着支援分:開業後の運営費を最大約1,080万円補助
開業後の経営が安定するまでの運営費を支援し、地域への円滑な定着をサポートします。診療報酬等の収入を差し引いて赤字となる場合に補助されます。
- 補助対象経費: 診療所の運営に必要な経費(人件費、消耗品費、光熱水料など)
- 基準額: 1,621万円(診療日数130日の場合)
- 補助率: 2/3
重要ポイント
この補助金は、国の内示後(令和7年12月中見込み)に契約する経費が対象となります。契約時期には十分ご注意ください。また、支援対象者は「青森県地域医療対策協議会」および「青森県保険者協議会」に諮り決定されるため、地域医療への貢献意欲や計画の具体性が重要視されます。
申請プロセスと必要書類(参考)
来年度以降の申請に備え、一般的な手続きの流れと必要書類を確認しておきましょう。
申請の流れ
- 意向調査の提出: 事前に事業の意向調査が行われる場合があります。県の通知や医師会の情報を確認しましょう。
- 事業計画書の提出: 定められた様式に従い、事業計画書および必要書類を期日までに提出します。
- 審査・ヒアリング: 提出書類に基づき審査が行われます。必要に応じてヒアリングが実施されることもあります。
- 交付決定: 審査を経て、補助金の交付が決定されます。
主な必要書類一覧
- 共通: 診療所の承継・開業支援事業計画書
- 施設整備分: 平面図、各室面積一覧表、事業積算根拠(見積書等)
- 設備整備分: 見積書、製品パンフレット、設置場所を示す図面
- 定着支援分: 定着支援事業計画書、所要額調書、所要額明細書、基準額算出調書、事業計画書(金融機関提出用など)または決算書
まとめ:来年度の公募に向けて今から準備を
「青森県診療所の承継・開業支援事業費補助金」は、青森県で地域医療に貢献したいと考える医師にとって、非常に魅力的な制度です。令和7年度の募集は終了しましたが、このような手厚い支援は今後も継続される可能性があります。
来年度以降の公募に備え、事業計画の具体化、開業地の選定、必要な設備や施設の詳細な見積もり取得などを早期から進めておくことをお勧めします。最新情報は県の公式サイトで随時確認しましょう。
お問い合わせ先
部署名: 青森県 健康医療福祉部 医療薬務課 良医育成支援グループ
電話番号: 017-734-9288
FAX: 017-734-8089