和歌山市で新たな事業を始めようとお考えの女性、若者、シニアの皆様に朗報です。日本政策金融公庫の融資を利用して起業する際の金利負担を軽減する「女性、若者、シニア新規開業資金等利子補給金」制度が、あなたのスタートアップを力強く後押しします。この記事では、制度の概要から申請方法まで、専門家が分かりやすく徹底解説します。
和歌山市の「女性、若者、シニア新規開業資金等利子補給金」とは?
この制度は、和歌山市が、特定の条件を満たす起業家が日本政策金融公庫から受けた融資の利子の一部を最大3年間にわたって補給するものです。創業初期の資金繰りをサポートし、多様な人材が活躍できる創業しやすい環境を整えることを目的としています。
制度の3つのキーポイント
- 対象者:和歌山市で起業する女性、若者(35歳未満)、シニア(55歳以上)が対象です。
- 支援内容:日本政策金融公庫の対象融資にかかる支払利子の1/2(年率1.0%上限)を補給します。
- 支援期間:最初の返済開始から最大3年間(36か月)、利子補給を受けられます。
制度概要の早見表
項目 | 内容 |
---|---|
制度名 | 女性、若者、シニア新規開業資金等利子補給金 |
実施自治体 | 和歌山県和歌山市 |
対象者 | 市内で起業する女性、若者(35歳未満)、シニア(55歳以上)の個人・法人 |
補給額 | 支払利子額の1/2相当額(年利率1.0%上限) |
補給期間 | 最初の返済日の属する月から36か月 |
交付申請 締切 | 令和7年12月26日 |
交付請求 締切 (令和7年分) |
令和8年1月30日 |
備考 | 予算額に達し次第、受付を締め切る場合があります。 |
あなたは対象?詳細な条件をチェック
対象となる方
以下の5つの条件をすべて満たす必要があります。
- 日本政策金融公庫の対象資金を借り受けた方のうち、女性、若者(35歳未満)、またはシニア(55歳以上)であること。
※若者(35歳未満)の男性は、令和7年4月1日以降に融資を受けた方が対象です。 - 和歌山市内に住所を有する個人、または市内に本店を有する法人であること。
- 融資の申込日において、市内で事業を営んでいる、または具体的な事業計画があること。
- 公庫から対象資金を借り受け、利子を支払っていること。
- 市税を滞納していないこと。
対象となる融資制度
株式会社日本政策金融公庫 国民生活事業が実施する、以下のいずれかの資金が対象です。
- 新規開業・スタートアップ支援資金
- 生活衛生新企業育成資金(新企業育成・事業安定等貸付)
申請から交付までの7ステップ
申請から補給金の交付までは、以下の流れで進みます。初年度と2年目以降で手続きが一部異なるので注意しましょう。
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1
融資実行
まず、日本政策金融公庫から対象資金の融資を受けます。
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2
利子補給金の交付申請 【初年度のみ】
融資実行後、和歌山市へ必要書類を提出して交付申請を行います。
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3
交付決定通知 【初年度のみ】
市が書類を審査し、問題がなければ「利子補給金交付決定通知書」が送付されます。
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4
利子支払
返済計画に基づき、公庫へ利子を含む返済を続けます。
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5
利子補給金の交付請求 【毎年必要】
1年間の利子支払いが終わったら、翌年1月に実績報告として交付請求書類を市へ提出します。
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6
確定通知
市が請求書類を確認し、「補助金等確定通知書」を送付します。
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7
利子補給金の交付
指定した口座に、1年分の利子補給金が振り込まれます。
⚠️ 注意点
2年目、3年目も利子補給を受けるには、毎年ステップ4〜7の手続き(利子の支払いと交付請求)を繰り返す必要があります。忘れずに手続きを行いましょう。
まとめ
和歌山市の「女性、若者、シニア新規開業資金等利子補給金」は、創業時の経済的負担を大きく軽減してくれる、起業家にとって非常に心強い制度です。特に、女性、35歳未満の若者、55歳以上のシニアでこれから事業を始める方は、積極的に活用を検討しましょう。まずは日本政策金融公庫への融資相談から始め、本制度の利用について和歌山市の担当課へ問い合わせてみてください。
申請・相談はこちら
和歌山市 産業交流局 産業部 商工振興課
〒640-8511 和歌山市七番丁23番地
電話: 073-435-1233
ファクス: 073-435-1256