この記事のポイント
- ✔ 四国中央市の農業者・加工業者向け補助金
- ✔ 展示会や販売会への出展費用を最大50万円補助(補助率1/2)
- ✔ 出展料、装飾費、交通費、宿泊費などが対象
- ✔ 申請期間は令和7年5月15日~令和8年2月28日まで
- ✔ 申請前の事前相談が必須!予算に達し次第終了のため早めの行動を
愛媛県四国中央市で、丹精込めて育てた農産物やこだわりの加工品。「もっと多くの人に知ってもらいたい」「新しい販売先を見つけたい」と考えている農業者の皆様に朗報です。四国中央市では、市外へのPR活動を力強く後押しする「販路開拓等支援事業(四国中央市農業振興支援事業費補助金)」を実施しています。この記事では、補助金の概要から申請方法、活用事例までを分かりやすく解説します。
四国中央市農業振興支援事業費補助金とは?
この補助金は、四国中央市内で農産物の生産や加工を行う事業者が、展示会や販売会などを活用して自慢の商品の魅力を市外へPRする際の経費の一部を補助する制度です。新たな販路を開拓し、ビジネスを拡大する絶好の機会をサポートします。
補助金の概要(早見表)
| 補助対象者 | 市内で農産物などを生産または加工・製造する事業者 |
|---|---|
| 補助額 | 最大50万円 |
| 補助率 | 補助対象経費の2分の1以内 |
| 申請期間 | 令和7年5月15日(木)~令和8年2月28日(金) |
| 注意点 | ・申請前に事前相談が必須 ・予算額に達した時点で受付終了 ・1事業者につき1年度1回限り |
どんな経費が対象になる?補助対象経費の詳細
「どこまでが補助の対象になるの?」という疑問にお答えします。この補助金は、販路開拓のための幅広い経費をカバーしています。
- 出展小間料: 展示会や販売会のブース代、手数料など。
- 会場装飾費: 看板製作、商品陳列棚の設置、ポスター印刷など、ブースを魅力的に見せるための費用。
- 備品レンタル費: テーブル、椅子、冷蔵ケースなどのレンタル費用。
- 運搬費: 商品(市産農産物)を会場まで運ぶための運送料や梱包料。
- 交通費: 会場までの公共交通機関の旅客運賃(1往復分)。
- 宿泊費: 1泊あたり1万円を上限とする宿泊費用。
※重要ポイント:交通費と宿泊費は、2名分までが対象となります。宿泊日数は「出展期間の日数+2日」まで認められます。
申請から補助金受け取りまでの流れ
手続きは大きく分けて「①交付申請」と「②実績報告」の2ステップです。特に、事業開始前の申請が必須となるため、スケジュール管理が重要です。
ステップ1:交付申請手続き(事業開始前)
まずは市役所に「こんな事業で補助金を使いたい」と計画を提出します。
- 事前相談:計画を立てたら、まずは農業振興課に電話等で相談しましょう。これが必須手続きです。
- 書類準備:以下の書類を準備します。
- 補助金等交付申請書(様式第1号)
- 事業計画書
- 収支予算書
- 補助対象経費の見積書の写しなど
- 書類提出:令和8年2月28日(金)までに、農業振興課へ郵送または持参します。
- 審査・交付決定:市で審査が行われ、採択されると「交付決定通知書」が郵送されます。この通知を受け取ってから事業を開始してください。
ステップ2:実績報告手続き(事業完了後)
計画通りに事業(展示会出展など)を完了させ、支払いをすべて終えたら、市へ結果を報告します。
- 書類準備:以下の書類を準備します。
- 補助金等実績報告書(様式第5号)
- 事業実施報告書
- 収支決算書
- 経費の支払いを証明するもの(領収書の写しなど)
- 事業の様子がわかる写真
- 書類提出:事業完了後30日以内、または令和8年3月31日のいずれか早い日までに提出します。
- 補助金額の確定・支払い:報告書が受理されると、補助金額が確定し、指定の口座に振り込まれます。
【活用イメージ】こんな使い方ができます!
「新規就農の手引き」にもあるように、四国中央市は里芋や山の芋、お茶、柑橘類など多様な農産物が魅力です。この補助金を活用して、さらなる飛躍を目指しましょう。
ケース1:里芋農家Aさんの場合
特産の里芋「伊予美人」を都市部の食品見本市に出展。ブース出展料10万円、試食提供用の調理器具レンタル費2万円、PR用ポスター制作費3万円、東京までの交通費・宿泊費(2名分)10万円、合計25万円の経費がかかった。
→ 補助金額:25万円 × 1/2 = 12.5万円
ケース2:キウイフルーツ加工品を作るB法人の場合
自社で開発したキウイフルーツのドライフルーツとジャムを、関西で開催される大規模な食のイベントに出展。高額な角地ブースを確保(出展料60万円)、ブランドイメージに合わせたブース装飾(20万円)、商品運搬費(5万円)、スタッフ2名の交通費・宿泊費(15万円)で、合計100万円の経費を計画。
→ 補助金額:100万円 × 1/2 = 50万円(上限額適用)
よくある質問(FAQ)
- Q1. 新規就農したばかりでも申請できますか?
- A1. はい、四国中央市内で農産物の生産・加工を行っていれば、経営年数に関わらず対象となります。市の「新規就農の手引き」を参考に経営計画を立て、販路開拓の一環として本補助金の活用をご検討ください。
- Q2. オンラインの展示会は対象になりますか?
- A2. 制度の趣旨は市外へのPRですので、対象となる可能性があります。ただし、経費の内容が補助対象に合致するかどうか、必ず申請前の「事前相談」で農業振興課にご確認ください。
- Q3. 申請すれば必ず採択されますか?
- A3. 申請内容の審査があります。また、市の予算には限りがあるため、申請額が予算に達した時点で受付終了となります。早めの相談と申請をおすすめします。
まとめ:一歩先の経営を目指すために
四国中央市の「販路開拓等支援事業費補助金」は、自社の製品を広くアピールしたい農業者にとって非常に心強い制度です。最大50万円の支援を活用し、新たな顧客やビジネスパートナーとの出会いを創出しましょう。まずは計画を立て、市の農業振興課へ「事前相談」の連絡をすることから始めてみてください。
提出先・お問い合わせ先
四国中央市経済部 農業振興課
〒799-0422 四国中央市中之庄町1684-16
Tel:0896-28-6323
Fax:0896-28-6126
E-mail:nousei@city.shikokuchuo.ehime.jp
対象者・対象事業
四国中央市内で農産物などを生産または加工・製造する事業者
必要書類(詳細)
【申請時】
・補助金等交付申請書(様式第1号)
・事業計画書
・収支予算書
・補助対象経費に係る見積書の写しなど
【実績報告時】
・補助金等実績報告書(様式第5号)
・事業実施報告書
・収支決算書
・補助対象経費に係る支払及び内訳を証するもの(領収書など)
・事業実施を記録した写真
対象経費(詳細)
・展示会、販売会等への出展小間料(手数料など)
・会場の装飾に係る経費(看板製作、陳列棚設置など)
・備品等の借上げに係る経費
・市農産物の運搬に係る経費(運送料、梱包料)
・会場までの交通費(公共交通機関の1往復分、2人分まで)
・宿泊費(1泊あたり1万円上限、出展期間+2日まで、2人分まで)