四日市市の「在宅医療啓発活動補助金」とは?
住み慣れた地域で自分らしい暮らしを最期まで。そんな願いを支える「在宅医療」の重要性が高まっています。三重県四日市市では、市民が主体となって在宅医療の理解を深めるための啓発活動にかかる費用の一部を補助する制度を実施しています。この補助金を活用し、あなたの地域で在宅医療に関する講演会や勉強会を開催してみませんか?
この補助金の3つのポイント
- 市民活動を応援:四日市市在住の個人や市民団体が対象です。
- 最大6万円を補助:講師への謝礼や会場費など、幅広い経費に使えます。
- 多様なテーマで開催可能:ACP(人生会議)や看取り、医療と介護の連携など、市民の関心が高いテーマで企画できます。
補助金の概要をチェック
まずは制度の全体像を把握しましょう。主な項目を以下の表にまとめました。
補助金名 | 四日市市 在宅医療啓発活動事業補助金 |
補助金額 | 上限6万円 |
対象者 | 四日市市在住の個人、または市内に活動拠点をおく市民団体 |
対象事業 | 市内で実施する在宅医療に関する講演会、イベント、勉強会など |
申請期間 | 令和7年4月21日(月)~令和7年12月26日(金)必着 |
事業実施期間 | 令和7年5月1日(木)~令和8年3月31日(火) |
実施組織 | 四日市市 健康福祉部 保健企画課 |
誰が申請できる?対象者と事業の詳細
申請できる方
以下のいずれかに該当する方が申請できます。
- 四日市市に在住している個人
- 四日市市に活動の拠点を置いている市民団体
補助の対象となる活動
四日市市内で行う、市民向けの在宅医療啓発活動が対象です。具体的には、以下のようなテーマを取り上げた講演会、討論会、イベント、勉強会などが該当します。
- 医療と介護の連携、かかりつけ医を持つことの重要性
- がん治療における在宅療養という選択肢
- 訪問看護の役割や在宅での看取りについて
- ACP(アドバンス・ケア・プランニング)の周知
何に使える?補助対象経費と補助金額
補助対象経費
イベント開催に必要な以下の経費が補助の対象となります。
- 報償費:講師謝礼、要約筆記・手話通訳謝礼
- 委託料:託児・託老にかかる費用
- 事務費:会場・機器使用料、印刷製本費、通信費(切手代など)、消耗品費(資料の用紙代など)
- その他:市長が必要と認めた費用
⚠️ 注意点
- 申請団体に所属する会員への講師依頼など、無償で行うべきと判断される場合は対象外です。
- 会場使用料は講演会場のみが対象です。
- 印刷製本費は外部への発注が必須です。
補助金額と内訳
補助金の上限は合計6万円ですが、経費の区分ごとに上限額が設定されています。
- 講師報償費、要約筆記・手話通訳報償費、託児・託老委託料:合算で上限3万円
- 事務費、その他市長が必要と認めた費用:合算で上限5千円
【令和7年度】申請スケジュールと手続きの流れ
申請期間と事業実施期間
申請受付期間 | 令和7年4月21日(月)~令和7年12月26日(金) |
事業実施期間 | 令和7年5月1日(木)~令和8年3月31日(火) |
簡単4ステップ!申請から報告までの流れ
- 申請書類の準備・提出:公式サイトから様式(第1号~第3号)をダウンロードし、必要事項を記入の上、保健企画課へ郵送または持参します。
- 交付決定:市で審査後、交付決定通知書が送付されます。
- 事業の実施:計画に沿って啓発活動を実施します。
- 実績報告と請求:事業完了後、実績報告書(第8号、第9号様式)と請求書(第11号様式)を提出します。その後、補助金が振り込まれます。
採択のヒント!過去の採択事例から学ぶ
どのような活動が採択されているのでしょうか?令和6年度の実績を見ると、市民にとって身近で分かりやすいテーマ設定がポイントのようです。
審査の視点
この事業の審査会には、がん患者支援団体の代表者なども委員として参加しています。専門的な内容だけでなく、当事者や市民の目線に立った、心に響く啓発活動が評価される傾向にあると考えられます。
令和6年度はこんな活動が採択されました!
団体名 | テーマ | 講師の専門分野 |
---|---|---|
県地区社会福祉協議会 | 正しい薬の使い方と、薬剤師の役割 | 薬剤師 |
川島地区福祉教室実行委員会 | 四日市市の在宅医療の現状 | 在宅ケアクリニック副院長 |
三重北社会福祉協議会 | ケアマネジャーと考える身近な在宅医療 | ケアマネジャー |
桜地区社会福祉協議会 | 高齢者の皮膚トラブル | 皮膚科副院長 |
シニアサークル「男の囲炉裏端」の会 | 在宅での看取りについて | 訪問看護認定看護師 |
三重西社会福祉協議会 | ACP(アドバンスケアプランニング)について | 薬剤師 / 防犯協会 |
医師や看護師だけでなく、薬剤師、ケアマネジャーなど、多様な専門家が講師として招かれています。また、ACPや看取り、薬の知識など、市民が「自分ごと」として考えられるテーマが多く選ばれています。
まとめ:地域のために、在宅医療の輪を広げよう!
四日市市の「在宅医療啓発活動補助金」は、市民が主体となって地域の医療・介護への理解を深めるための、非常に意義のある制度です。この機会に、あなたのアイデアを形にして、在宅医療の輪を地域に広げる活動を始めてみませんか?
申請・問い合わせ先
募集要項や申請書類のダウンロードは、四日市市の公式ウェブサイトをご確認ください。
【お問い合わせ先】
四日市市 健康福祉部 保健企画課
電話番号:059-354-8281
FAX番号:059-351-3304