詳細情報
福岡県大牟田市で店舗の改修やリノベーション、空き店舗を活用した新規出店をお考えの事業者様へ朗報です。大牟田市では、地域の活性化と個店の魅力アップを目的とした「大牟田市まちづくり基金事業(店舗改修事業)」を実施しています。この制度を活用すれば、最大で1,000万円という手厚い助成を受けることが可能です。既存店舗の魅力向上から、大規模なリノベーション、新築店舗の整備まで、幅広いニーズに対応しているのが大きな特徴です。この記事では、2025年度(令和7年度)の「大牟田市まちづくり基金事業」について、対象者、補助金額、申請方法、採択のポイントまで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。あなたのビジネスプラン実現に向けた大きな一歩を、この助成金で踏み出しましょう。
この助成金のポイント
- 最大1,000万円の大型助成!
- 既存店舗の改修から空き店舗活用、新築まで5つの事業区分で対応
- 小売業、飲食業、サービス業など幅広い業種が対象
- 申請は令和7年4月1日から予算上限に達するまで
- 市内の施工業者を利用することが条件で地域経済にも貢献
助成金の概要
正式名称と実施組織
この助成金の正式名称は「令和7年度 大牟田市まちづくり基金事業(店舗改修事業)」です。実施組織は、福岡県大牟田市です。
目的と背景
大牟田市では、かつて石炭産業で栄えた中心市街地において、来街者の減少や空き店舗の増加といった課題に直面しています。この状況を打開し、住民の日常生活を支える地域商業の活性化と、市民が誇れる「まちづくり」を推進することが本事業の目的です。
具体的には、個々の店舗の魅力を高めるための改修費用や、中心市街地の空き家・空き店舗、空き地を活用して新たに事業を始める際の店舗整備費用の一部を助成することで、民間投資を喚起し、新たな賑わいを創出することを目指しています。
助成金額・補助率
本助成金は、事業内容に応じて5つの区分が設けられており、それぞれ補助率と上限額が異なります。ご自身の計画がどれに該当するか、しっかりと確認しましょう。
| 事業区分 | 補助率 | 上限額 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| (1) 既存店舗改修事業 | 工事金額の1/10以内 ※都市機能誘導区域は2/10以内 |
20万円 ※都市機能誘導区域は40万円 |
市内全域が対象。既存店の魅力アップに。 |
| (2) 空家・空き店舗改修事業 | 工事金額の1/3以内 | 200万円 ※指定条件を満たせば300万円 |
中心市街地での新規創業を強力に支援。 |
| (3) 多目的トイレ設置事業 | 工事費の1/2以内 | 100万円 | バリアフリー化を促進。 |
| (4) 新築店舗整備事業 | 工事費の1/3以内 | 200万円 | 中心市街地の空き地活用に。 |
| (5) 大規模リノベーション事業 | 工事費の2/10以内 | 1,000万円 | 延べ面積200㎡超の建物の新たな活用を支援。 |
計算例:空家・空き店舗改修事業の場合
中心市街地で空き店舗を借り、総額750万円の改修工事を行った場合:
補助対象経費:750万円
補助率:1/3
計算上の補助額:750万円 × 1/3 = 250万円
実際の補助額:200万円(上限額が適用されます)
※通りに面した1階店舗で昼間営業、商店街活動に参加するなどの指定条件を満たせば、上限額が300万円に引き上げられ、この場合は250万円が交付される可能性があります。
対象者・条件
補助対象者(対象業種)
以下の業種に該当する事業を自ら行う個人事業主または法人が対象です。非常に幅広い業種がカバーされています。
- 小売業
- 宿泊業、飲食サービス業
- 生活関連サービス業、娯楽業
- 教育、学習支援業
- 情報通信業
- 不動産業、物品賃貸業
- 学術研究、専門・技術サービス業
- 医療、福祉
- サービス業(他に分類されないもの)
※バー・キャバレー等の風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(風営法)に基づく許可・届け出の対象となる営業の業種は除きます。
補助対象区域
事業区分によって対象となる区域が異なりますので、注意が必要です。
- 市内全域が対象:既存店舗改修事業
- 中心市街地重点地域のみ対象:空家・空き店舗改修事業、多目的トイレ設置事業、新築店舗整備事業、大規模リノベーション事業
対象区域の詳細は、大牟田市の公式サイトで公開されている地図で必ずご確認ください。
その他の主な条件
- 市内の施工業者(中小企業者)を利用すること。
- 国、県など他の補助金の交付を受けている事業は対象となりません。
- 市内の既存店舗を閉鎖し、1年以内に別の場所に出店する場合は原則対象外です。(ただし、都市機能誘導区域外から区域内への出店は対象)
補助対象経費
補助の対象となるのは、店舗の魅力アップや新規開業に必要な工事費や整備費用です。
対象となる経費の例
- 内装工事費:壁紙の張替え、床材の変更、間仕切りの設置・撤去など
- 外装工事費:外壁の塗装、看板の設置・改修、ファサードの改修など
- 設備工事費:厨房設備、空調設備、トイレの改修・設置、給排水設備工事など
- その他、店舗整備に直接かかる工事費用
対象とならない経費の例
- 土地の取得費、造成費
- 汎用性の高い備品(パソコン、タブレット、電話機など)の購入費
- 什器、家具、消耗品の購入費
- 設計費、申請手数料などの諸経費
- 消費税及び地方消費税
【重要】対象経費の判断に迷う場合は、必ず申請前に大牟田市の担当課に確認してください。交付決定前に着手した工事は補助対象外となりますので、絶対に先に工事を始めないでください。
申請方法・手順
申請期間
令和7年4月1日(火)から受付開始です。ただし、市の予算額に達し次第、受付は終了となります。人気の補助金は早期に締め切られる可能性があるため、早めの準備と申請をおすすめします。
申請ステップ
- 事前相談:計画段階で、大牟田市産業振興課に相談することをおすすめします。対象事業や経費について確認できます。
- 書類準備:公式サイトから申請様式をダウンロードし、必要書類を揃えます。市内の施工業者から見積書を取得する必要があります。
- 申請書提出:準備した書類一式を産業振興課の窓口に提出します。
- 審査:市による審査が行われます。事業区分により、書類審査のみの場合と、審査委員会への諮問が行われる場合があります。審査期間は2週間~4週間程度です。
- 交付決定:審査を通過すると「交付決定通知書」が届きます。この通知を受け取ってから、工事の契約・着工が可能になります。
- 事業実施:計画通りに工事を実施します。
- 実績報告:工事完了後、実績報告書や支払いを証明する書類などを提出します。
- 補助金交付:実績報告の内容が適正と認められた後、指定の口座に補助金が振り込まれます。
必要書類
申請には以下の書類が必要です。詳細は公式サイトの「添付書類一覧」で必ず確認してください。
- 補助金交付申請書
- 事業計画書
- 収支予算書
- 工事の見積書の写し(市内業者のもの)
- 改修前の状況がわかる写真
- 改修箇所の図面
- 市税の滞納がないことの証明書
- (法人の場合)履歴事項全部証明書
- (個人の場合)住民票
- (多目的トイレ設置事業の場合)多目的トイレ確認表
- その他、市長が必要と認める書類
採択のポイント
この助成金は申請すれば必ず採択されるわけではありません。審査を通過するためのポイントを抑えておきましょう。
審査で重視される点
- 事業の具体性と実現可能性:事業計画が具体的で、無理なく実行できる内容かどうかが問われます。
- 地域活性化への貢献度:店舗の改修や新規出店が、周辺地域の賑わい創出や魅力向上にどれだけ貢献できるかが重要です。
- 事業の継続性:一時的なものではなく、長期的に事業を継続していく意欲と計画があるかどうかも見られます。
- 書類の正確性と整合性:申請書類に不備がなく、事業計画と見積書などの内容が一致していることが大前提です。
よくある不採択理由
- 申請要件(対象区域、対象業種など)を満たしていない。
- 交付決定前に工事に着手してしまった。
- 申請書類に不備や記載漏れが多い。
- 事業計画が曖昧で、地域への貢献が見えにくい。
- 申請時点で予算の上限に達してしまった。
よくある質問(FAQ)
- Q1. 申請はいつから準備すれば良いですか?
- A1. 令和7年4月1日の受付開始に向けて、年明け頃から準備を始めることをおすすめします。特に、施工業者との打ち合わせや見積書の取得には時間がかかる場合があります。早めに計画を固め、業者選定を進めましょう。
- Q2. 市外の業者に工事を依頼できますか?
- A2. いいえ、できません。この助成金の条件として「市内に事業所を有する中小企業者」の施工に限られています。地域経済の活性化も目的の一つであるため、必ず大牟田市内の業者に見積もりを依頼してください。
- Q3. 国の「事業再構築補助金」などと併用できますか?
- A3. いいえ、できません。同一の事業内容(工事)に対して、国、県、その他の団体からの補助金と重複して受けることはできません。
- Q4. 賃貸物件でも申請できますか?
- A4. はい、可能です。ただし、改修工事を行うことについて、物件の所有者から承諾を得ていることが必要です。申請時に承諾書などの提出を求められる場合がありますので、事前に確認しておきましょう。
- Q5. 審査にはどれくらい時間がかかりますか?
- A5. 事業区分によって異なります。「既存店舗改修事業」は書類審査のみで、おおむね2週間程度です。その他の事業は審査委員会への諮問があるため、おおむね3~4週間で結果が通知されます。
まとめ・行動喚起
「大牟田市まちづくり基金事業(店舗改修事業)」は、大牟田市で事業を展開する方々にとって、非常に魅力的な支援制度です。最後に重要なポイントを再確認しましょう。
- 5つの事業区分があり、最大1,000万円の助成が受けられる。
- 申請期間は令和7年4月1日からで、予算がなくなり次第終了。
- 市内の施工業者を利用することが必須条件。
- 交付決定前の工事着手は絶対NG。
- 事業計画の具体性と地域への貢献度が審査の鍵。
この機会を最大限に活用し、あなたの店舗をさらに魅力的なものへ、そして大牟田市のまちづくりに貢献してみませんか?
まずはご自身の計画が対象になるか、公式サイトを確認し、少しでも不明な点があれば、下記の問い合わせ先に気軽に相談してみましょう。早めの行動が成功の秘訣です。
お問い合わせ先
大牟田市 産業経済部 産業振興課
住所:〒836-8666 福岡県大牟田市有明町2丁目3番地(大牟田市庁舎3階)
電話:0944-41-2724
Fax:0944-41-2751
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