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はじめに:宗像市の介護事業者が直面する人材課題への光明
福岡県宗像市で介護サービス事業を運営されている皆様、深刻化する人材不足にお悩みではありませんか?「求人広告を出しても応募が来ない」「採用してもすぐに辞めてしまう」「職員のスキルアップ研修にまで手が回らない」といった課題は、多くの事業所が抱える共通の悩みです。この課題解決を力強く後押しするため、宗像市では「令和7年度宗像市介護人材確保・定着事業補助金」を実施しています。この制度は、人材の「確保」と「定着」という2つの側面から、介護事業者の取り組みを金銭的に支援するものです。本記事では、この非常に魅力的な補助金制度について、対象者、補助金額、対象経費、申請方法から採択されるためのポイントまで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。この機会を最大限に活用し、貴社の事業安定とサービス品質向上を実現しましょう。
この補助金の3つの重要ポイント
- 最大40万円の補助!:人材確保と定着、それぞれに最大30万円(市内3事業所以上運営の場合は最大40万円)が支給されます。
- 補助率10/10!:対象となる経費は全額補助されます。自己負担なしで事業に取り組めるのが大きな魅力です。
- 先着順!予算上限あり!:申請は令和8年2月27日までですが、予算がなくなり次第終了となります。早めの準備と申請が成功のカギです。
① 補助金の概要
まずは、本補助金の基本的な情報を確認しましょう。どのような目的で、誰が実施している制度なのかを理解することが第一歩です。
| 項目 | 内容 | |
|---|---|---|
| 正式名称 | 令和7年度宗像市介護人材確保・定着事業補助金 | |
| 実施組織 | 宗像市 | |
| 目的・背景 | 第9期宗像市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画に基づき、市内の介護サービス事業所における介護人材の確保及び定着を促進し、介護サービスの安定的な提供体制を維持することを目的とします。 | |
| 公募期間 | 令和7年4月1日(火曜日)から令和8年2月27日(金曜日)まで〔必着〕 | |
| 補助対象期間 | 令和7年4月1日(火曜日)から令和8年3月31日(火曜日)まで |
② 補助金額・補助率
本補助金の最大の魅力である補助金額と補助率について詳しく見ていきましょう。補助事業は「介護人材確保事業」と「介護人材定着事業」の2つに分かれており、それぞれに上限額が設定されています。
| 補助対象事業 | 補助基準額(上限) | 補助率 |
|---|---|---|
| 介護人材確保事業 | 30万円(注1) | 10分の10(100%) |
| 介護人材定着事業 | 30万円(注1) |
(注1)介護サービス事業を宗像市内において3か所以上運営する介護サービス運営法人は、上限額がそれぞれ40万円に引き上げられます。
計算例
例えば、市内で2つの事業所を運営する法人が、人材確保のために求人サイトに25万円の広告を掲載し、人材定着のために職員研修に15万円の費用をかけた場合…
- 人材確保事業:25万円 × 補助率10/10 = 25万円(上限30万円以内)
- 人材定着事業:15万円 × 補助率10/10 = 15万円(上限30万円以内)
- 合計補助額:40万円
このように、かかった費用が全額補助されるため、非常に活用しやすい制度となっています。
③ 対象者・条件
補助金の対象となるのは、以下の要件をすべて満たす介護サービス運営法人です。自社が該当するか、必ず確認してください。
- 要件1:宗像市内の事業所又は施設において、介護保険法に規定する介護サービス事業を行っていること。
- 要件2:補助金の交付申請日時点において、介護サービス事業を実施していること。
- 要件3:市税の滞納がないこと。(証明書の提出が必要です)
- 要件4:代表者又は役員が暴力団員等でないこと。
つまり、宗像市内で真摯に介護事業に取り組んでいる法人であれば、広く対象となる制度です。
④ 補助対象経費
どのような経費が補助の対象になるのかは、最も重要なポイントです。「介護人材確保事業」と「介護人材定着事業」のそれぞれで対象経費が定められています。
介護人材確保事業の対象経費
- 求人に係る広告宣伝費用:求人サイトへの掲載料、新聞折込チラシの作成・配布費用、求人情報誌への掲載料など。
- ホームページ等の新規作成・改修・運用委託費用:採用ページの作成、既存サイトの改修、SEO対策の委託費用など。
- 就職説明会等の開催経費:会場使用料、資料印刷費、広報費など。(1回あたり10万円が限度)
- スポットワーク(スキマバイト)事業者への手数料:マッチングプラットフォーム利用料など。(1会計年度あたり5万円が限度、振込手数料は除く)
- 人材確保に係るコンサルティング費用:採用戦略の立案や採用代行(RPO)などを専門家に依頼する費用。
介護人材定着事業の対象経費
- 職員の資質向上のための研修費用:外部研修の受講料、研修で使用する教材費、外部講師の招聘費用(1回あたり5万円が限度)など。
- 研修参加に係る交通費・宿泊費等:遠方の研修に参加するための費用。(1会計年度あたり5万円が限度)
- 人材定着に係るコンサルティング費用:人事評価制度の構築、職場環境改善、キャリアパス設計などを専門家に依頼する費用。
- 情報通信技術(ICT)等導入費用:介護記録ソフト、インカム、勤怠管理システムなどの導入費用。(備品購入費は対象外なので注意)
経費に関する重要注意点
対象経費を申請する際には、以下の点に十分注意してください。
- 支出が請求書や振込明細書等で確認できる経費に限ります。
- レシートや宛名のない領収書は認められません。
- 領収書の宛名は個人名ではなく、必ず法人名にしてください。
- 対象経費の合計額は、千円未満は切り捨てとなります。
- 国や県など、他の補助金と重複して申請することはできません。
⑤ 申請方法・手順
補助金の申請から受給までの流れを、ステップバイステップで解説します。スケジュールをしっかり把握し、計画的に進めましょう。
Step 1: 事業計画の策定と書類準備
まず、どのような人材確保・定着の取り組みを行うか計画を立てます。その計画に基づき、以下の必要書類を準備します。様式は宗像市の公式サイトからダウンロードできます。
- 交付申請書(様式第1号)
- 事業計画書(様式第2号)
- 収支予算書(様式第3号)
- 市税に滞納がないことの証明書(申請日から3ヶ月以内に取得したもの)
- 補助事業の概要を確認できる資料(パンフレット、研修案内など)
- 補助対象経費の算出根拠となる資料(業者からの見積書の写しなど)
Step 2: 申請書類の提出
準備した書類を、申請期限(令和8年2月27日(金)必着)までに、郵送または窓口で提出します。先着順のため、早めの提出を強くお勧めします。
Step 3: 審査・交付決定
提出された書類に基づき、宗像市が審査を行います。審査の結果、適当と認められれば「交付決定通知書」が送付されます。原則として、事業の契約や発注は、この交付決定日以降に行う必要があります。
Step 4: 補助事業の実施
交付決定後、計画に沿って事業を実施します。事業期間は令和8年3月31日(火)までです。この期間内に事業の実施、経費の支払いを完了させる必要があります。
Step 5: 実績報告
事業が完了したら、実績報告書や領収書の写しなど、指定された書類を提出します。提出期限は、事業完了日から30日以内、または令和8年3月31日のいずれか早い日です。期限を過ぎると補助金が交付されないため、絶対に遅れないようにしましょう。
Step 6: 補助金額の確定・請求・受給
実績報告書の内容が審査され、補助金額が確定します。「額の確定通知書」が届いたら、請求書を提出し、指定の口座に補助金が振り込まれます。
⑥ 採択のポイント
本補助金は審査がありますが、最も重要なのは「先着順」であるという点です。採択率を上げるためには、以下のポイントを押さえておきましょう。
- とにかく早く申請する:予算が上限に達した時点で受付終了となります。公募開始後、できるだけ早い段階で申請できるよう、事前に計画を立て、見積もりを取得しておくことが重要です。
- 募集要領を熟読する:申請のルールや対象経費の詳細など、すべての情報が募集要領に記載されています。隅々まで読み込み、ルール違反による不採択を防ぎましょう。
- 書類の不備をなくす:記入漏れや添付書類の不足は、審査の遅れや不採択に直結します。提出前に、複数人でダブルチェックすることをお勧めします。特に、見積書や市税の納税証明書など、取得に時間がかかるものは早めに手配しましょう。
- 事業計画の具体性:事業計画書では、「なぜこの事業が必要なのか」「事業を行うことでどのような効果(人材確保・定着)が見込めるのか」を具体的に記述しましょう。説得力のある計画は、審査官の心証を良くします。
⑦ よくある質問(FAQ)
- Q1. 「介護人材確保事業」と「介護人材定着事業」の両方を申請することはできますか?
- A1. はい、両方同時に申し込むことが可能です。その場合、それぞれの事業で上限額まで申請できます。
- Q2. 申請前に支払ってしまった経費は対象になりますか?
- A2. いいえ、原則として申請日以降に開始し、交付決定日以降に契約・発注した事業が対象となります。やむを得ない事情がある場合は、事前に宗像市へご相談ください。
- Q3. 予算が上限に達したかどうかは、どこで確認できますか?
- A3. 申請額の総額が予算額を超えた場合は、速やかに宗像市の公式ホームページ上でお知らせが掲載される予定です。申請前に必ず確認しましょう。
- Q4. パソコンやタブレットなどの備品購入は対象になりますか?
- A4. いいえ、「情報通信技術等導入に係る費用」は対象ですが、備品購入費は対象外と明記されています。ソフトウェアの導入費用やクラウドサービスの利用料などが対象となります。
- Q5. 市税の納税証明書はどこで取得できますか?
- A5. 宗像市役所市民課の窓口(M3窓口)で取得できます。法人の証明書が必要ですのでご注意ください。詳細は募集要領をご確認ください。
⑧ まとめ・行動喚起
今回は、「令和7年度宗像市介護人材確保・定着事業補助金」について詳しく解説しました。最後に重要なポイントをもう一度おさらいします。
- 対象者:宗像市内で介護サービス事業を行う法人
- 補助額:確保・定着それぞれ最大30万円(3事業所以上は40万円)
- 補助率:10/10(全額補助)
- 申請期限:令和8年2月27日(金)まで
- 最重要ポイント:先着順で予算がなくなり次第終了!
この補助金は、宗像市の介護事業者が人材に関する課題を乗り越えるための、またとないチャンスです。補助率100%という破格の条件は、これまでコスト面で躊躇していた新しい採用活動や研修制度の導入を可能にします。しかし、チャンスは早い者勝ちです。この記事を読んだら、すぐに公式サイトで募集要領を確認し、申請準備に取り掛かりましょう。
問い合わせ・書類の提出先
- 担当部署:宗像市介護保険課審査指導係
- 郵送:〒811-3492(住所不要)宗像市介護保険課審査指導係(介護人材確保・定着補助金)宛
- 窓口:宗像市役所北館1階N4窓口
- 電話番号:0940-36-9557
- 公式サイト:令和7年度宗像市介護人材確保・定着事業補助金について