詳細情報
大阪府富田林市でバス事業やタクシー事業を営む事業者様へ。燃料費をはじめとする物価高騰により、日々の経営に大きな影響が出ているのではないでしょうか。市民の暮らしに不可欠な公共交通サービスを維持するため、富田林市では「公共交通事業者支援補助金」を実施しています。この制度は、市内のバス・タクシー事業者を対象に、最大500万円の支援を行うものです。この記事では、富田林市公共交通事業者支援補助金の対象者、補助金額、申請方法、必要書類などを、誰にでも分かりやすく徹底解説します。申請期間は限られていますので、対象となる事業者様はぜひ最後までご覧いただき、制度の活用をご検討ください。
この記事のポイント
- 富田林市内のバス・タクシー事業者が対象
- 最大500万円の補助金で事業継続を支援
- 路線バスは走行距離、タクシーは車両台数に応じて補助額を算出
- 申請期間は令和7年9月1日〜12月26日まで
- 電子申請・郵送・持参での申請が可能
富田林市公共交通事業者支援補助金の概要
本補助金は、近年の燃料費やその他物価の高騰により、経営に深刻な影響を受けている公共交通事業者の負担を軽減し、将来にわたって安定した運行を維持することを目的としています。市民の日常生活や経済活動を支える重要なインフラである公共交通を守るための支援策です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 令和7年度 富田林市公共交通事業者支援補助金 |
| 実施組織 | 大阪府富田林市(担当:交通政策室) |
| 目的 | 燃料費等の物価高騰の影響を受ける公共交通事業者を支援し、安定的な運行維持を図る。 |
| 申請期間 | 令和7年9月1日(月)~ 令和7年12月26日(金) |
補助金額と計算方法
補助金額は、事業の種別(路線バス、乗用タクシー、福祉タクシー)によって算出方法が異なります。いずれの区分も、補助上限額は500万円です。
補助額の詳細
| 区分 | 補助金の額 | 備考 |
|---|---|---|
| 路線バス事業者 | 年間実車走行キロ10万kmにつき100万円 | ※10万km未満の端数は切り捨て ※年間実車走行キロは令和6年度の実績 |
| 乗用タクシー事業者 | 営業車両1台につき6万円 | ※令和7年4月1日時点で業務に使用している車両 |
| 福祉タクシー事業者 | 営業車両1台につき6万円 | ※令和7年4月1日時点で業務に使用している車両 |
計算例
【例1】路線バス事業者の場合
令和6年度の富田林市域内での年間実車走行キロが35万kmの場合…
35万km ÷ 10万km = 3.5 → 端数切り捨てで「3」
3 × 100万円 = 300万円 が補助額となります。
【例2】タクシー事業者の場合
令和7年4月1日時点で、市内で業務に使用している営業車両が20台の場合…
20台 × 6万円 = 120万円 が補助額となります。
対象者・条件
本補助金の対象となるのは、以下の要件をすべて満たす事業者です。申請前に必ず自社が該当するかご確認ください。
対象となる事業者
- 路線バス事業者: 富田林市内を運行する路線バス事業者
- 乗用タクシー事業者: 富田林市内を営業区域に持つ事業者
- 福祉タクシー事業者: 富田林市内に営業所を有する事業者
その他の主な要件
- 令和7年4月1日以降、継続して事業を行っていること。
- 富田林市暴力団排除条例に規定する暴力団員または暴力団密接関係者でないこと。
注意点:対象外となる車両
タクシー事業者の場合、基準日(令和7年4月1日)時点で業務に使用していない車両(例:予備車、休止中の車両など)は補助対象外となりますのでご注意ください。
補助対象経費について
この補助金は、特定の設備投資や経費の支払いを対象とするものではなく、物価高騰の影響を受ける事業者の事業継続そのものを支援する性格が強い制度です。そのため、補助金の使途は厳密に定められておらず、事業運営にかかる幅広い経費に充当することが可能です。
具体的には、以下のような経費の補填に活用いただけます。
- 燃料費(ガソリン、軽油、LPGガスなど)
- 車両の修繕費、維持管理費
- タイヤ、オイルなどの消耗品費
- 運転手等の人件費
- 事務所の賃料や光熱費
申請方法と手順
申請は、電子申請、郵送、持参の3つの方法で受け付けています。手順に沿って、期間内に確実に申請を完了させましょう。
Step 1: 募集要項の確認と書類の準備
まずは富田林市の公式ウェブサイトから「募集要項」をダウンロードし、制度の詳細を必ず確認してください。その上で、以下の必要書類を準備します。
- 富田林市公共交通事業者支援補助金交付申請書(様式第1号)
- 誓約書(様式第2号)
- 国土交通大臣の許可を受けたことが分かる書類の写し(一般乗合旅客自動車運送事業許可証、一般乗用旅客自動車運送事業許可証など)
- 富田林市内で運行・営業していることが分かる書類の写し(運行系統図、営業区域図など)
- 補助額の算定根拠となる書類
- バス事業者:年間実車走行キロが分かる書類
- タクシー事業者:営業車両の台数が分かる書類(自動車検査証の写し一覧など)
- 通帳その他振込先口座を確認することができる書類の写し
申請書等の様式は、市のウェブサイトからダウンロードできます(Word形式、PDF形式)。
Step 2: 申請書の作成
ダウンロードした申請書に必要事項を記入します。特に、補助金額の計算に誤りがないか、添付書類はすべて揃っているかを慎重に確認してください。記入漏れや書類不備があると、審査が遅れたり、再提出を求められたりする原因となります。
Step 3: 申請書類の提出
準備した書類を、以下のいずれかの方法で提出します。
| 申請方法 | |
|---|---|
| 電子申請 | 市の公式ウェブサイトに掲載されている申請フォームから提出します。 |
| 郵送・持参 | 〒584-8511 大阪府富田林市常盤町1-1 富田林市役所 交通政策室 宛 ※持参の場合の受付時間:平日 午前9時~午後5時30分 |
採択されるためのポイント
本補助金は、事業計画の優劣を競う競争的な補助金とは異なり、定められた要件を満たしていれば原則として交付されるものです。そのため、採択率という概念はあまり当てはまりません。最も重要なのは、申請書類を不備なく、正確に、期間内に提出することです。
申請時のチェックリスト
- □ 申請期間(令和7年12月26日まで)に間に合っているか?
- □ 対象事業者の要件をすべて満たしているか?
- □ 申請書、誓約書に記入漏れや押印漏れはないか?
- □ 補助金額の計算は正しいか?(走行キロの端数処理、車両台数のカウントなど)
- □ 添付書類はすべて揃っているか?(許可証、車両一覧、通帳の写しなど)
- □ 提出する書類の写しは鮮明で見やすいか?
よくある質問(FAQ)
Q1. 申請は1事業者につき1回限りですか?
A1. はい、その通りです。同一事業者による複数回の申請はできません。
Q2. リース車両は補助対象になりますか?
A2. 基準日(令和7年4月1日)時点で、自社の事業のために常時使用している営業車両であれば、リース車両も対象となるのが一般的です。ただし、最終的な判断は市の募集要項に基づきますので、詳細は交通政策室にご確認ください。
Q3. 路線バスの「年間実車走行キロ」はいつの期間を指しますか?
A3. 募集要項に記載の通り、令和6年度(令和6年4月1日~令和7年3月31日)における富田林市域内の実績を指します。
Q4. 申請してから交付(振込)までどのくらいかかりますか?
A4. 申請受付後、市役所内で審査が行われ、交付が決定されると通知が届きます。その後、指定口座に補助金が振り込まれます。申請の集中具合などによって期間は変動しますが、一般的には1~2ヶ月程度かかることが多いです。正確なスケジュールについては、市の担当部署にお問い合わせください。
Q5. 補助金の使途について報告書の提出は必要ですか?
A5. 募集要項に特に記載がない限り、本補助金のような事業継続支援を目的とした給付金的な制度では、詳細な使途報告書の提出は求められないことが多いです。ただし、市の要請があった場合には適切に対応できるよう、会計処理は明確にしておくことをお勧めします。
まとめ:事業継続のために補助金を最大限活用しよう
今回は、大阪府富田林市が実施する「公共交通事業者支援補助金」について詳しく解説しました。物価高騰が続く厳しい経営環境の中、最大500万円の支援は事業継続の大きな助けとなります。
重要ポイントの再確認
- 対象者:富田林市内の路線バス、乗用タクシー、福祉タクシー事業者
- 補助額:最大500万円(事業形態・規模による)
- 申請期間:令和7年9月1日(月)~ 令和7年12月26日(金)
- ポイント:書類の不備なく、期間内に申請することが最も重要
申請期間は約4ヶ月と限られています。対象となる事業者様は、後回しにせず、今すぐ富田林市の公式ウェブサイトで詳細を確認し、準備を始めることを強くお勧めします。不明な点があれば、早めに市の担当部署へ問い合わせましょう。
お問い合わせ先
富田林市役所 交通政策室
電話:0721-25-1000 (内線416)