岡山県新見市では、令和7年度の少雨や渇水による農作物被害を未然に防ぐため、緊急的な渇水対策に取り組む農業者を支援する補助金制度を実施します。この制度は、農業用水の確保に要した経費の最大80%を補助するもので、地域の農業経営の安定化を図ることを目的としています。
補助金の概要
本補助金は、正式名称を「新見市水利施設管理強化事業(特別型)補助金」とし、近年の気候変動による渇水リスクに備え、地域の農業インフラを支える重要な制度です。特に、新見市が誇る「千屋牛」や高品質な「ピオーネ」などの特産品生産を守る上でも、安定した農業用水の確保は不可欠です。
項目 | 内容 |
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補助金名 | 令和7年度新見市水利施設管理強化事業(特別型)補助金 |
実施機関 | 岡山県新見市 |
補助率 | 対象経費の80% |
申請期間 | 令和7年11月末日まで |
対象期間 | 令和7年8月1日から9月30日まで |
補助対象の条件
対象者
以下のいずれかに該当する方が対象となります。
- 農業者団体(地域の水利組合、生産組合など)
- 土地改良区
- 農業者(水稲農家は2戸以上で共同で渇水対策に取り組む者)
対象となる事業・経費
令和7年度の少雨・渇水に伴い、緊急的に実施する農業用水確保の取り組みが対象です。具体的には、以下の経費が補助の対象となります。
対象経費リスト
- 給水に必要なポンプ、ホース、給水車、発電機、ポリタンクなどの借り上げ経費
- 借り上げ及び保有しているポンプ、給水車、発電機等の運転に要する燃料費
- 給水作業を業者に委託した場合の委託費
申請手続きについて
申請の流れ
申請は以下のステップで進めます。繁忙期を避けて申請できるよう配慮されていますが、補助を希望する場合は必ず事前に担当課へお問い合わせください。
- ステップ1:事前相談
まずは新見市役所の担当課へ、計画している渇水対策が補助対象になるか相談します。 - ステップ2:渇水対策の実施
対象期間内(令和7年8月1日~9月30日)に、計画に沿って渇水対策を実施します。経費の領収書や作業記録は必ず保管してください。 - ステップ3:必要書類の準備
申請書、事業計画書、経費の見積書などを準備します。様式は市のウェブサイトからダウンロード可能です。 - ステップ4:申請書提出
令和7年11月末日までに、必要書類を揃えて担当窓口へ提出します。
必要書類
- 補助金交付申請書(様式第1号)
- 事業計画書
- 対象経費の見積書
- その他、市が必要と認める書類
⚠️ 専門家からのワンポイントアドバイス
申請は渇水対策の繁忙期(8月~9月)を乗り越えた時期に行うことが認められています。しかし、対策を実施する前に必ず市役所の担当課へ事前連絡・相談を行うことが重要です。事後報告では補助対象外となる可能性があるため、計画段階で一度連絡を入れましょう。
まとめ
新見市の「水利施設管理強化事業(特別型)補助金」は、渇水という避けがたい自然リスクに対し、農業者が主体的に対策を講じるための強力なサポートです。補助率80%という手厚い支援を活用し、大切な農作物を守り、安定した農業経営を継続するために、ぜひ本制度の活用をご検討ください。
お問い合わせ先
新見市役所 産業部 農業畜産振興課 耕地係
- 電話番号: 0867-72-6135
- ファクス: 0867-72-6181
※申請に関するご不明点は、上記連絡先まで直接お問い合わせください。