2024年に実施された「定額減税」ですが、「税金がそもそも少ないため、4万円分の恩恵を全額受けられなかった」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな方々を対象に、青森県平川市では「平川市調整給付金(不足額給付)」を実施します。これは、2024年夏ごろに給付された「当初調整給付」で補いきれなかった差額を、追加で給付する制度です。令和6年中の所得の減少や、ご家族が増えた方などが対象となる可能性があります。この記事では、平川市の調整給付金(不足額給付)について、対象者は誰なのか、いくらもらえるのか、手続きはどうすればいいのか、といった疑問を一つひとつ丁寧に解説していきます。ご自身が対象になるか確認し、忘れずに手続きを行いましょう。

この給付金のポイント

  • 令和6年の定額減税(1人4万円)を満額受けられなかった方への追加給付
  • 令和6年中の所得減少扶養親族の増加(出産など)が主な対象
  • 対象者には市から8月下旬以降に通知が届く
  • 申請が必要な場合の期限は2024年10月31日(金)まで

平川市調整給付金(不足額給付)の概要

まずは、この制度がどのようなものなのか、全体像を把握しましょう。

項目 内容
正式名称 平川市調整給付金(不足額給付)
実施組織 青森県平川市
目的・背景 令和6年に実施された定額減税において、減税しきれない額が生じた方に対し、当初の調整給付(令和5年所得ベースで算定)を行った後、令和6年の所得が確定したことで生じた差額(不足額)を追加で給付し、定額減税の恩恵を公平に行き渡らせることを目的とします。
問い合わせ先 平川市不足額給付金コールセンター
電話番号:0120-43-2022(フリーダイヤル)
受付期間:2024年10月15日まで
受付時間:8:30~20:00(土日祝も対応)

給付金額と計算方法

給付額は、対象となる方の状況によって2つのパターンに分かれます。ご自身がどちらに該当するか確認してみましょう。

不足額給付Ⅰ:差額が生じた方

2024年夏ごろに給付された「当初調整給付」は、令和5年の所得を基に計算されていました。今回の「不足額給付」では、令和6年1年間の所得が確定した後に、本来受けられるべき減税額を再計算し、その差額を給付します。

【計算式】
給付額 = (A) 本来の定額減税補足給付額 – (B) 当初調整給付額
※算出された差額は、1万円単位で切り上げて給付されます。

【計算例】
会社員の方などは、2025年1月頃に勤務先から受け取る「令和6年分 源泉徴収票」で、減税しきれなかった所得税額(控除外額)を確認できます。
例えば、源泉徴収票の「(源泉)控除外額」に35,000円と記載があり、2024年夏に当初調整給付金として20,000円を受け取っていた場合…

  • 差額:35,000円 – 20,000円 = 15,000円
  • 1万円単位で切り上げ → 給付額は20,000円となります。

不足額給付Ⅱ:特定の要件を満たす方

こちらは、定額減税や他の低所得者向け給付金の対象から外れていたものの、支援が必要と判断される特定の方向けの給付です。

給付額は原則4万円です。

対象者・条件

給付の対象となるのは、令和7年1月1日時点で平川市に住民登録がある方(または平川市から令和7年度個人住民税が課税される方)で、以下のいずれかに該当する方です。

「不足額給付Ⅰ」の対象となる可能性が高い方

当初調整給付額よりも、令和6年の実績で計算した本来の給付額の方が多くなった方です。具体的には、以下のようなケースが考えられます。

  • 令和6年中に所得が減少した方:転職、退職、休職、産休・育休などで、令和5年より令和6年の所得が減った方。
  • 令和6年中に扶養親族が増えた方:お子様が生まれた、ご家族を扶養に入れることになったなど、定額減税の対象人数が増えた方。
  • 令和6年度の新入社員の方:令和5年の所得が基準に満たなかったため、当初調整給付の対象外だったが、令和6年に所得が発生した方。

※注意:本人の合計所得金額が1,805万円を超える方は対象外となります。

「不足額給付Ⅱ」の対象となる方

以下の3つの要件をすべて満たす方が対象です。

  1. 定額減税前の令和6年分所得税および令和6年度個人住民税所得割がともに0円であり、本人として定額減税の対象外だった。
  2. 税制度上の「扶養親族」から外れており、扶養親族としても定額減税の対象外だった。
  3. 住民税非課税世帯や均等割のみ課税世帯向けの給付金(7万円または10万円)の対象ではなかった。

申請方法・手順

手続きは、対象者の状況によって異なります。市から送られてくる「お知らせ」の内容を必ず確認してください。

項目 日付・期限
通知発送時期(当初調整給付受給者) 2024年8月29日(木)発送済み
通知発送時期(転入者・不足額給付Ⅱ対象者など) 2024年9月下旬(予定)
申請が必要な場合の申請期限 2024年10月31日(金)まで
給付開始時期 2024年9月下旬から順次

ステップ1:市からの通知を確認する

対象となる可能性のある方へ、平川市から「平川市 調整給付金(不足額給付)のお知らせ」が郵送されます。まずはこの書類が届くのをお待ちください。

ステップ2:ご自身の状況に応じて手続きする

通知が届いたら、内容を確認し、ご自身の状況に合わせて対応します。

  • 【手続き不要な方】
    当初調整給付をすでに受給しており、お知らせに記載の振込先口座などに変更がない場合。
    何もしなくてOKです。記載された給付日に入金されるのをお待ちください。
  • 【申請が必要な方】
    ・当初調整給付を受給しておらず、今回初めて対象となった方
    ・令和6年中に他の自治体から平川市に転入された方
    ・不足額給付Ⅱの対象者の方
    → お知らせに同封されている「給付確認書」に必要事項を記入し、必要書類を添付して10月31日(金)までに返送してください。

電子申請がおすすめです!
申請が必要な方は、書類での申請よりも給付までの期間が短くなる電子申請の利用が推奨されています。方法は市からのお知らせに記載されていますので、ぜひご活用ください。

必要書類リスト

申請が必要な場合、一般的に以下の書類が必要となります。詳しくは市からのお知らせをご確認ください。

  • 給付確認書(市から送付されます)
  • 本人確認書類の写し(マイナンバーカード、運転免許証、健康保険証など)
  • 振込先口座が確認できる書類の写し(通帳、キャッシュカードなど)

申請の注意点

スムーズに給付を受けるために、以下の点にご注意ください。

  • 申請期限の厳守:申請が必要な方は、10月31日(金)の期限を必ず守りましょう。期限を過ぎると給付を受けられなくなる可能性があります。
  • 記入漏れ・書類不備:確認書の記入漏れや、添付書類の不足があると、給付が遅れる原因になります。提出前によく確認しましょう。
  • 特殊詐欺に注意:市役所や国の職員が電話でATMの操作をお願いしたり、手数料の振込を求めたりすることは絶対にありません。「給付金」をかたった不審な電話やメールには十分ご注意ください。

よくある質問(FAQ)

Q1. 通知が届かないのですが、対象ではないのでしょうか?

通知は対象者へ順次発送されます。9月下旬になっても届かない場合で、ご自身が対象になると思われる場合は、平川市不足額給付金コールセンター(0120-43-2022)へお問い合わせください。特に令和6年中に平川市へ転入された方は、市が情報を把握できていない可能性があるため、ご自身での確認をおすすめします。

Q2. 源泉徴収票の「控除外額」に60,000円と記載があり、当初調整給付で30,000円もらいました。いくら給付されますか?

差額は「60,000円 – 30,000円 = 30,000円」となります。この差額を1万円単位で切り上げるため、給付額は30,000円となる見込みです。正確な金額は市からのお知らせをご確認ください。

Q3. 当初調整給付でもらった額より、源泉徴収票の控除外額の方が少なかった場合はどうなりますか?

その場合、不足額給付の対象とはなりません。また、多く受け取った当初調整給付金を返金する必要もありません。

Q4. この給付金は課税対象になりますか?また、生活保護などに影響はありますか?

いいえ、この給付金は非課税所得です。確定申告の必要はありません。また、差押えの対象にもならず、生活保護や児童扶養手当などの算定基礎となる収入にも含まれません。

Q5. 申請を忘れてしまった場合、どうなりますか?

申請期限の2024年10月31日を過ぎてしまうと、原則として給付金を受け取ることができなくなります。申請が必要な方は、必ず期限内に手続きを完了させてください。

まとめ:ご自身の状況を確認し、期限内に手続きを

平川市の調整給付金(不足額給付)は、定額減税の恩恵をしっかりと受け取るための大切な制度です。最後に、重要なポイントを再確認しましょう。

  • 対象者:令和6年中の所得減少や扶養増などにより、定額減税の不足額が生じた平川市民の方など。
  • 通知:対象者には8月29日以降、市から順次「お知らせ」が届きます。
  • 手続き:通知内容を確認し、手続き不要な方はそのまま待機。申請が必要な方は10月31日(金)までに確認書を返送または電子申請を行ってください。
  • 給付時期:9月下旬から順次給付が開始されます。

ご自身が対象になるか分からない、手続き方法が不明など、疑問な点があれば、まずは専用のコールセンターへ相談してみましょう。大切な給付金を確実に受け取るために、早めの確認と行動を心がけてください。

お問い合わせ先

平川市不足額給付金コールセンター
電話番号:0120-43-2022(フリーダイヤル)
受付期間:2024年10月15日まで
受付時間:8時30分から20時まで(土日、祝日も受付)

平川市役所 税務課 住民税係
電話番号:0172-55-5368