詳細情報
延岡市では、老朽化が進み、安全上の問題がある不良空き家の解体費用を補助する制度を実施しています。最大100万円の補助金を受け取ることで、空き家の解体費用を大幅に軽減し、住環境の改善に繋げることが可能です。この制度は、延岡市民の安全・安心な暮らしをサポートし、地域の活性化を目指しています。空き家の所有者の方、相続人の方はぜひご活用ください。
延岡市不良空家除却補助金とは?
延岡市不良空家除却補助金は、延岡市が実施する、老朽化した不良空き家の解体費用の一部を補助する制度です。この補助金は、危険な状態の空き家を除去し、市民の安全を確保するとともに、地域の景観を改善することを目的としています。
正式名称
(R7)不良空家の除却に対する補助事業
実施組織
延岡市
目的・背景
近年、全国的に空き家問題が深刻化しており、延岡市においても例外ではありません。老朽化した空き家は、倒壊の危険性や衛生環境の悪化、景観の阻害など、様々な問題を引き起こす可能性があります。この補助金は、これらの問題を解決し、安全で快適な住環境を実現するために設けられました。
対象者の詳細
この補助金の対象となるのは、以下の要件をすべて満たす方です。
- 空き家の所有者、またはその相続人
- 年間所得額が381万円未満であること
- 暴力団等の組織員ではないこと
- 解体する空き家が、延岡市によって不良空き家と認定されること(事前判定が必要)
助成金額・補助率
補助金額は、空き家の種類と立地条件によって異なります。以下の2つのタイプがあります。
- 1号不良空家: 上限60万円
- 2号不良空家: 上限100万円
いずれのタイプも、補助率は解体費用の80%です。ただし、補助金額は、見積額(税抜き)と国の示す標準解体単価(R6年度実績では32,000円/平方メートル)を比較し、安い方の金額の80%となります。
計算例:
解体費用の見積額が80万円、標準解体単価で計算した金額が70万円の場合、70万円の80%である56万円が補助金額となります。
| 補助対象 | 補助上限額 | 補助率 |
|---|---|---|
| 1号不良空家 | 60万円 | 80% |
| 2号不良空家 | 100万円 | 80% |
対象者・条件
この補助金を利用するためには、以下の条件を満たす必要があります。
共通要件
- 申請者は、空き家の所有者または相続人であること。
- 申請者の年間所得額が381万円未満であること。
- 申請者が暴力団等の組織員ではないこと。
- 解体する空き家が、延岡市によって不良空き家と認定されること(事前判定が必要)。
1号不良空家
上記の共通要件に加え、以下の要件を満たす必要があります。
- 延岡市職員による事前の調査で、不良空き家として認定されること。
2号不良空家
上記の共通要件に加え、以下のいずれかの要件を満たす必要があります。
- 建て替えが困難な場所に立地していること(道路に接していない土地、土砂災害特別警戒区域内など)。
- 解体工事の重機進入が困難な狭い道路に接していること(道路から敷地に入るまでの通路等の幅員が2m未満)。
- 離島に位置していること。
補助対象経費
補助対象となるのは、空き家の解体工事にかかる費用です。具体的には、以下の費用が含まれます。
- 解体工事費
- 解体に伴う廃棄物の処理費用
- その他、解体工事に直接関連する費用
ただし、以下の費用は補助対象外となります。
- 解体後の土地の整地費用
- 家財道具の処分費用
- その他、解体工事に直接関連しない費用
申請方法・手順
補助金の申請は、以下の手順で行います。
- 事前判定の申込: まずは、解体予定の空き家が不良空き家に該当するかどうかの判定を、延岡市に依頼します。
- 交付申請: 事前判定で不良空き家と認められたら、補助金の交付申請を行います。
- 工事契約・着手届: 交付決定後、解体業者と契約を結び、工事着手前に着手届を提出します。
- 実績報告書の提出: 解体工事が完了したら、実績報告書を提出します。
- 支払い: 延岡市の審査後、補助金が支払われます。
必要書類
- 事前判定申込書
- 交付申請書
- 事業着手届
- 実績報告書
- 請求書
- その他、延岡市が必要とする書類
各申請に必要な書類の詳細は、延岡市の公式サイトでご確認ください。
申請期限・スケジュール
申請期間は、令和7年5月~令和7年12月末までです。予算には限りがあるため、早めの申請をおすすめします。
オンライン/郵送の詳細
申請は、窓口または郵送で受け付けています。オンラインでの申請はできません。
採択のポイント
補助金の採択を受けるためには、以下のポイントを押さえることが重要です。
- 申請書類を正確に作成する。
- 見積もりは複数の業者から取得する。
- 空き家の危険な状況を具体的に説明する。
審査基準
審査では、空き家の老朽度や危険度、申請者の所得状況などが考慮されます。
採択率の情報
採択率については、延岡市の公式サイトで公開されていません。詳細は、延岡市にお問い合わせください。
申請書作成のコツ
申請書は、空き家の状況を具体的に記述し、解体の必要性を明確に伝えることが重要です。写真や図面などを活用すると、より説得力が増します。
よくある不採択理由
よくある不採択理由としては、申請書類の不備、空き家の老朽度が低い、申請者の所得が基準を超えているなどが挙げられます。
よくある質問(FAQ)
- Q: 補助金はいつ支払われますか?
A: 実績報告書の提出後、延岡市の審査を経て、補助金が支払われます。 - Q: 解体業者に指定はありますか?
A: 延岡市内に営業所等を置き、解体工事業、建設業や土木工事業等の登録を持たれている業者さんに見積を依頼しましょう。 - Q: 補助金は必ず受けられますか?
A: 物件の条件や見積額によって、補助額は変動します(補助上限額の補助を必ず受けられるわけではありません)。 - Q: 申請前に解体しても補助金はもらえますか?
A: 申請前に解体を行ってしまった場合には、補助対象外になります。 - Q: 建て替えを考えていますが、補助金は利用できますか?
A: 本補助を利用して解体を行った場合には、その後の土地利用に「1年間、建築行為を禁止する制約」がつきます。
まとめ・行動喚起
延岡市不良空家除却補助金は、老朽化した空き家の解体費用を補助し、安全で快適な住環境を実現するための制度です。対象となる方は、ぜひこの機会にご活用ください。申請期間は令和7年5月~令和7年12月末までです。予算には限りがあるため、早めの申請をおすすめします。
ご不明な点がありましたら、延岡市空家施策推進室までお気軽にお問い合わせください。
問い合わせ先:
延岡市空家施策推進室
Tel:0982-20-7170
[email protected]