詳細情報
弘前市では、若年のがん患者さんが住み慣れた自宅で安心して療養生活を送れるよう、経済的な負担を軽減する「弘前市若年がん患者日常生活支援事業」を実施しています。この制度を利用することで、福祉用具の利用や在宅生活支援にかかる費用の一部が助成され、ご本人とご家族の生活の質(QOL)向上をサポートします。対象となる方は18歳以上40歳未満で、弘前市に住民票がある方です。ぜひ、この機会にご活用ください。
弘前市若年がん患者日常生活支援事業の概要
正式名称:弘前市若年がん患者日常生活支援事業
実施組織:弘前市
目的・背景:この事業は、若年のがん患者が、住み慣れた自宅で最期まで自分らしく安心して療養生活を送れるよう、在宅サービス費用の一部を助成することで、ご本人とご家族の負担を軽減し、生活の質の向上に繋げることを目的としています。
対象者の詳細:18歳以上40歳未満で、弘前市に住民票があり、医学的知見に基づき、介護保険制度において、がんを原因として認定を受ける場合と同等の状態であると医師が判断された方が対象です。また、病院や施設での入院入所生活を伴わず、在宅生活を営む方で、在宅生活を営むうえで福祉用具の利用が必要な方が対象となります。
助成金額・補助率
この事業では、福祉用具の貸与費用、居宅介護支援、ソーシャルワーカーによる在宅生活支援費用、福祉用具の購入費用が助成対象となります。
- 福祉用具貸与・居宅介護支援:月額10万円を上限として、費用の9割(上限月額9万円)を助成
- 福祉用具購入:年額10万円を上限として、費用の9割(上限年額9万円)を助成
- 生活保護受給者:それぞれ10万円を上限として、費用の10割(上限額10万円)を助成
計算例:
例えば、福祉用具の貸与費用と居宅介護支援費用が合計で月額8万円の場合、助成額は8万円の9割である7.2万円となります。福祉用具の購入費用が年間5万円の場合、助成額は5万円の9割である4.5万円となります。
| 対象経費 | 上限額 | 助成率 |
|---|---|---|
| 福祉用具貸与・居宅介護支援 | 月額10万円 | 9割(上限月額9万円) |
| 福祉用具購入 | 年額10万円 | 9割(上限年額9万円) |
| 生活保護受給者 | それぞれ10万円 | 10割(上限額10万円) |
対象者・条件
以下のすべての条件を満たす方が対象となります。
- 18歳以上40歳未満で、弘前市に住民票がある方
- 医学的知見に基づき、介護保険制度において、がんを原因として認定を受ける場合と同等の状態であると医師が判断された方
- 病院や施設での入院入所生活を伴わず、在宅生活を営む方(一時帰宅は対象外)
- 在宅生活を営むうえで、福祉用具の利用が必要である方
- 本事業と同等の他の助成制度を利用することができない方
具体例:
- 35歳で弘前市在住、医師から在宅での療養が必要と診断されたAさん
- 28歳で弘前市に転入、がん治療のため自宅で療養しており、福祉用具の利用が必要なBさん
補助対象経費
助成の対象となる経費は以下の通りです。
- 福祉用具の貸与費用(手すり、歩行器、車いすなど)
- 居宅介護支援費用
- ソーシャルワーカーによる在宅生活支援費用
- 福祉用具の購入費用(腰掛便座、入浴補助用具など)
対象外経費:
病院での入院費用、施設への入所費用、一時帰宅時の費用などは対象外となります。
申請方法・手順
申請は以下の手順で行います。
- ステップ1:弘前市健康増進課に利用申請書を提出
- ステップ2:医師の意見書(様式第2号)を添付
- ステップ3:市による審査
- ステップ4:利用承認通知書の受領
- ステップ5:福祉用具の利用、居宅介護支援サービスの利用
- ステップ6:助成金交付申請書兼請求書(様式第7号)を提出
必要書類:
- 利用申請書(様式第1号)
- 医師の意見書(様式第2号)
- 申請者本人であることがわかる書類(運転免許証、マイナンバーカードの写しなど)
- その他市長が必要と認める書類(利用申請者と支援対象者との関係を証明する書類など)
- 助成金交付申請書兼請求書(様式第7号)
- サービス提供事業者が発行する、居宅サービス費用の支払いが確認できるもの(領収書等)
- サービス提供事業者が発行する、居宅サービスの利用が確認できるもの(利用明細等)
- 利用承認者名義の預金口座が確認できるもの(預金通帳やキャッシュカードの写し)
申請期限・スケジュール:
令和7年2月1日から申請受付開始。サービスを利用した月の属する年度内に請求する必要があります。ただし、市長が当該年度内に請求することが困難であると判断した場合は、翌年度の3月末まで請求可能です。
オンライン/郵送の詳細:
申請は原則として窓口での受付となります。郵送での申請を希望する場合は、事前に健康増進課までご相談ください。
採択のポイント
審査では、以下の点が重視されます。
- 申請者の状況が対象要件を満たしているか
- 医師の意見書の内容が適切か
- 提出書類に不備がないか
申請書作成のコツ:
申請書は丁寧に記入し、必要な書類はすべて揃えて提出しましょう。医師の意見書は、詳細な情報を記載してもらうように依頼しましょう。
よくある質問(FAQ)
- Q: 40歳になる誕生日の前日までに対象となるサービスを利用した場合、助成は受けられますか?
A: はい、40歳に到達する日まで助成対象となります。 - Q: 福祉用具の購入費用は、どのようなものが対象になりますか?
A: 腰掛便座、入浴補助用具などが対象となります。詳細は弘前市のホームページでご確認ください。 - Q: 申請に必要な医師の意見書は、どの医療機関で作成してもらえますか?
A: 支援対象者の主治医に作成を依頼してください。 - Q: 助成金の請求は、まとめてできますか?
A: 最大6ヶ月分の利用についてまとめて請求可能です。 - Q: 申請は誰が行うことができますか?
A: 支援を受ける方、またはその身内の方が申請できます。
まとめ・行動喚起
弘前市若年がん患者日常生活支援事業は、若年のがん患者さんが安心して在宅療養を送るための経済的な支援制度です。対象となる方は、ぜひこの制度を活用し、より快適な療養生活を送ってください。
次に行うべきアクション:
- 弘前市健康増進課に問い合わせる
- 申請に必要な書類を準備する
- 医師に意見書の作成を依頼する
問い合わせ先:
弘前市健康増進課
電話:0172-37-3750
FAX:0172-37-7749
住所:〒036-8711 弘前市大字野田二丁目7番地1 弘前市保健センター1階