詳細情報
「最近、帯状疱疹の話題をよく聞くけど、ワクチンは費用が高い…」と感じていませんか?埼玉県戸田市では、50歳以上の方を対象に、帯状疱疹ワクチンの接種費用を最大20,000円助成する制度を実施しています。この制度を活用すれば、経済的な負担を大幅に軽減し、つらい帯状疱疹から身を守ることができます。しかし、この助成制度は令和7年度末(2026年3月31日)の接種分で終了が予定されています。この記事では、戸田市の帯状疱疹ワクチン費用助成制度について、対象者、助成金額、申請方法、必要書類などを誰にでも分かりやすく徹底解説します。後悔しないためにも、ぜひ最後までお読みいただき、早めの接種をご検討ください。
【重要】この助成制度は令和7年度末(2026年3月31日)接種分で終了します。シングリックス(2回接種)を希望される方は、2回目の接種も期限内に終える必要がありますので、計画的な接種が重要です。申請期限は接種日から1年以内かつ令和8年4月20日までです。
戸田市帯状疱疹ワクチン費用助成制度の概要
まずは、本制度の全体像を把握しましょう。どのような目的で、誰を対象にしているのかを理解することが第一歩です。
| 制度概要 | |
|---|---|
| 正式名称 | 戸田市帯状疱疹ワクチン任意予防接種費用助成事業 |
| 実施組織 | 戸田市 福祉保健センター |
| 目的・背景 | 帯状疱疹の発症予防及び健康の保持増進を図るため、任意で実施した帯状疱疹ワクチンの予防接種費用の一部を助成するものです。 |
| 助成方式 | 償還払い(医療機関で全額支払い後、市に申請して助成金を受け取る方式) |
そもそも帯状疱疹とは?
帯状疱疹は、多くの人が子供の頃にかかる「水ぼうそう」のウイルスが原因で発症します。水ぼうそうが治った後も、ウイルスは体内の神経節に潜伏し続けます。そして、加齢や疲労、ストレスなどで免疫力が低下した際に、ウイルスが再活性化して帯状疱疹を引き起こすのです。日本の成人の90%以上がこのウイルスを体内に持っているとされ、80歳までに約3人に1人が発症すると言われています。誰にとっても他人事ではない病気なのです。
- 主な症状: 体の片側にピリピリとした痛みや違和感が生じ、その後、帯状に赤い発疹や水ぶくれが現れます。痛みは非常に強く、「焼けるような」「電気が走るような」と表現されることもあります。
- 後遺症のリスク: 最も怖いのが「帯状疱疹後神経痛(PHN)」です。皮膚の症状が治った後も、数ヶ月から数年にわたって痛みが続くことがあります。50歳以上で帯状疱疹を発症した人の約2割がPHNに移行すると言われています。
助成金額と対象ワクチン
戸田市の助成制度では、2種類のワクチンが対象となります。どちらか一方のワクチンに対して、生涯一度限り助成を受けることができます。それぞれの特徴と助成額をしっかり確認し、医師と相談の上で選択しましょう。
| ワクチンの種類 | 接種回数 | 助成金額(上限) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 乾燥弱毒生水痘ワクチン 「ビケン」(生ワクチン) |
1回 | 4,000円 | 皮下注射。接種回数が1回で済む。免疫機能が低下している方は接種できない。 |
| 乾燥組換え帯状疱疹ワクチン 「シングリックス」(不活化ワクチン) |
2回 | 1回につき10,000円 (合計 最大20,000円) |
筋肉内注射。2ヶ月の間隔をあけて2回接種が必要。予防効果が高いとされている。 |
注意点:シングリックスを選択した場合、2回目の接種も令和8年3月31日までに完了させる必要があります。1回目と2回目の間隔が2ヶ月必要なため、遅くとも令和8年1月末までには1回目の接種を開始することをおすすめします。
助成の対象者と条件
助成を受けるためには、以下の条件をすべて満たす必要があります。ご自身が対象となるか、必ず確認してください。
- 接種日時点で戸田市に住民登録があること
- 接種日時点で満50歳以上であること
- 令和6年(2024年)4月1日以降に帯状疱疹ワクチンの予防接種を実施した方
- 帯状疱疹ワクチンの定期予防接種の対象者ではないこと
「定期予防接種」との違いに注意!
令和7年4月1日から、帯状疱疹ワクチンは国の定期予防接種(B類)に位置づけられました。定期接種の対象となる方は、原則無料または低額な自己負担で接種できるため、この任意接種の費用助成制度の対象外となります。
定期接種の対象者は、主に65歳になる年度の方などが該当します。対象者には市から通知が届きますので、そちらをご確認ください。ご自身がどちらの対象になるか不明な場合は、戸田市福祉保健センターにお問い合わせください。
申請方法と手順(ステップ・バイ・ステップ)
戸田市の助成金は「償還払い」です。これは、一度医療機関の窓口で接種費用を全額支払い、後から市に申請して助成金分を返してもらう方式です。以下の手順で進めましょう。
ステップ1:医療機関を探して予約・接種
まずは、帯状疱疹ワクチンの接種を実施している医療機関を探します。戸田市の公式サイトで「戸田市内帯状疱疹ワクチン予防接種実施医療機関一覧」が公開されていますので、参考にしてください。かかりつけ医に相談するのも良いでしょう。接種を希望する医療機関に電話などで予約を入れ、接種を受けます。
ステップ2:窓口で全額支払い、書類を受け取る
接種後、医療機関の窓口で接種費用を全額自己負担で支払います。その際、申請に必要となる以下の書類を必ず受け取り、大切に保管してください。
- 領収書(原本): ワクチン名と金額が明記されているもの。
- 予防接種済証 または 予診票の控え: 接種したワクチンの種類、接種日、ロット番号などが記載されているもの。
ステップ3:申請書類を準備・記入する
次に、市に提出する申請書類を準備します。シングリックスを接種した方は、2回目の接種が終わってからまとめて申請してください。
【必要書類一覧】
- 戸田市帯状疱疹ワクチン任意予防接種費用助成金交付申請書兼請求書: 戸田市の公式サイトからダウンロードできます。
- 予防接種済証(写し)または予診票(写し): ステップ2で受け取ったもの。
- 領収書(原本): ステップ2で受け取ったもの。郵送の場合は原本を送付します。
- 申請者の認印(シャチハタ不可): 窓口で申請書を記入する場合に持参。
- 助成金振込先口座の分かる通帳やキャッシュカード: 窓口で申請書を記入する場合に持参。
- 委任状: 同一世帯ではない代理人が申請する場合に必要です。
ステップ4:申請書を提出する
すべての書類が揃ったら、申請期限内に提出します。提出方法は「郵送」または「窓口」の2通りです。
申請期限:予防接種の接種日から1年以内 かつ 令和8年4月20日まで
【提出先】
- 宛名: 戸田市福祉保健センター1階 保健政策・感染症対策担当
- 住所: 〒335-0022 埼玉県戸田市大字上戸田5-6
- 注意: 戸田市役所とは別の建物です。間違えないようにご注意ください。
申請後、審査を経て指定した口座に助成金が振り込まれます。
申請をスムーズに進めるためのポイント
書類の不備なく、スムーズに助成金を受け取るためのポイントをまとめました。
- 領収書の原本は必須: 紛失しないよう、接種後はすぐに保管場所を決めましょう。
- 申請書の記入漏れに注意: 特に振込先口座情報は正確に記入してください。
- 期限を厳守する: 制度終了が近づいています。接種も申請も計画的に行いましょう。
- 不明点は事前に確認: 少しでも疑問があれば、福祉保健センターに電話で問い合わせましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. 戸田市外の医療機関で接種しても対象になりますか?
A1. はい、対象になります。接種日に戸田市に住民登録があれば、接種する医療機関の場所に指定はありません。ただし、申請手続きは戸田市に対して行う必要があります。
Q2. 助成制度の利用は、本当に生涯一度だけですか?
A2. はい、その通りです。生ワクチン「ビケン」または不活化ワクチン「シングリックス」のいずれか一方のワクチンに対して、生涯に一度限りの助成となります。過去にこの制度を利用して助成を受けたことがある方は、再度申請することはできません。
Q3. 家族の分を代理で申請することはできますか?
A3. 可能です。ただし、申請者(接種者)と代理人が同一世帯でない場合は、委任状が必要となります。委任状の様式も戸田市の公式サイトからダウンロードできます。
Q4. 令和6年3月31日以前に接種した分は対象になりますか?
A4. いいえ、対象外です。この助成制度は、令和6年(2024年)4月1日以降の接種が対象となります。それ以前の接種については助成を受けられませんのでご注意ください。
Q5. ワクチン接種による健康被害が心配です。
A5. この予防接種は任意接種のため、万が一健康被害が生じた場合は、「独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)救済制度」の対象となります。予防接種による効果や副反応について十分に理解した上で、接種をご判断ください。詳細はPMDAのウェブサイトをご確認いただくか、接種医にご相談ください。
まとめ:制度終了前にお早めの行動を!
今回は、戸田市の帯状疱疹ワクチン任意予防接種費用助成制度について詳しく解説しました。最後に重要なポイントを再確認しましょう。
- 対象者: 接種日に戸田市在住の50歳以上の方(定期接種対象者を除く)
- 助成額: 生ワクチン最大4,000円、シングリックス最大20,000円(2回合計)
- 申請方法: 医療機関で全額支払い後、市に申請する「償還払い」
- 制度終了: 令和7年度末(2026年3月31日)の接種分まで
帯状疱疹は、誰にでも起こりうる病気であり、その痛みや後遺症は生活の質を大きく低下させる可能性があります。ワクチン接種は、発症や重症化を防ぐための有効な手段です。戸田市が提供するこの手厚い助成制度は、まもなく終了を迎えます。この機会を逃さず、ご自身の健康を守るための一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。まずはかかりつけ医に相談することから始めてみましょう。
【お問い合わせ先】
戸田市 福祉保健センター 保健政策・感染症対策担当
電話番号:048-446-6479
住所:〒335-0022 埼玉県戸田市大字上戸田5-6