文京区のマンション管理者必見!エレベーター防災対策に助成金
地震発生時、高層マンションのエレベーターが緊急停止し、長時間閉じ込められてしまうリスクは、住民にとって大きな不安要素です。この問題に対処するため、東京都文京区では、区内の中高層共同住宅等を対象に、エレベーター内の防災備蓄品購入費用を最大7万円助成する制度を実施しています。
この記事では、「中高層共同住宅等エレベーター閉じ込め対策費用助成金」の概要から対象条件、申請方法まで、専門家が分かりやすく徹底解説します。あなたのマンションの防災力向上に、ぜひこの制度をご活用ください。
この助成金の3つの重要ポイント
- 上限7万円を助成:エレベーター内の防災グッズ購入費用をしっかりサポート!
- 防災訓練の実施が必須:物資の備蓄と合わせて、住民の防災意識向上も求められます。
- 申請は物資購入前に:交付決定前に購入したものは対象外となるため、手続きの順番が重要です。
助成金制度の概要
まずは、助成金の基本的な情報を表で確認しましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
助成金名 | 中高層共同住宅等エレベーター閉じ込め対策費用助成金 |
実施機関 | 東京都 文京区(総務部防災危機管理課) |
助成額 | 上限 70,000円 |
対象経費 | エレベーター閉じ込め対策物資の購入費用(保存食、飲料水、簡易トイレ、ライト等) |
申請期間 | 随時受付(年度ごとに予算あり、詳細は要確認) |
公式サイト | 文京区公式サイト |
助成対象の条件
対象となる管理者
以下の要件をすべて満たす、区内の中高層共同住宅等の管理者が対象です。
- ✅ 当該年度に防災訓練を実施すること。
- ✅ 過去にこの「エレベーター閉じ込め対策費用助成金」の交付を受けていないこと。
※防災訓練は、集合形式のほか、防災講話、資料配布、オンライン形式など、マンションの実情に合わせた柔軟な形式で実施可能です。
対象となる建物(中高層共同住宅等)
お住まいのマンションが対象になるか、用途地域と規模をご確認ください。
用途地域 | 規模 |
---|---|
商業地域 | 敷地面積500㎡以上 又は 延べ面積2,000㎡以上 |
近隣商業地域 | 敷地面積500㎡以上 又は 延べ面積1,500㎡以上 |
上記以外の地域 | 敷地面積400㎡以上 又は 延べ面積1,000㎡以上 |
対象となる経費(防災物資の例)
エレベーター内に備蓄する、閉じ込め対策用の物資購入費が対象です。具体的には以下のようなものが挙げられます。
- 防災用品を収納するキャビネット
- 保存食(クラッカー、栄養補助食品など)
- 飲料水(長期保存水)
- 簡易トイレ、消臭剤、トイレットペーパー
- 救急用品セット(絆創膏、消毒液など)
- 情報収集用のラジオ付きライト(手回し充電式など)
- その他(ホイッスル、保温用ブランケットなど)
申請から受給までの5ステップ
申請手続きは以下の流れで進みます。各ステップで必要な書類を確認し、計画的に準備しましょう。
-
1
申請書類の提出
物資を購入する前に、申請書と見積書を防災危機管理課へ提出します(郵送または持参)。
-
2
交付決定通知
区が書類を審査し、問題がなければ「交付決定通知書」が送付されます。
-
3
物資の購入と防災訓練の実施
交付決定通知を受け取った後に、計画通り物資を購入し、防災訓練を実施します。
-
4
実績報告
購入と訓練が完了したら、実績報告書、領収書の写し、訓練の様子の写真などを提出します。
-
5
助成金の請求と受給
区から助成金額の確定通知が届いたら、請求書を提出します。後日、指定口座に助成金が振り込まれます。
⚠️ 最重要ポイント:申請は必ず物資購入前に!
この助成金で最も注意すべき点は、必ず区からの「交付決定」通知を受け取った後に物資を購入することです。申請前や審査中に購入したものは助成対象外となってしまいますので、絶対に順番を間違えないようにしてください。
まとめと問い合わせ先
文京区の「エレベーター閉じ込め対策費用助成金」は、マンションの防災力を高めるための非常に有効な制度です。上限7万円の助成を活用し、万が一の事態に備え、住民の安全・安心を守りましょう。
申請手続きや対象経費について不明な点があれば、直接担当課へ問い合わせることをお勧めします。
お問い合わせ先
文京区 総務部防災危機管理課 地域防災担当
〒112-8555 東京都文京区春日1丁目16番21号 文京シビックセンター15階北側
電話番号: 03-5803-1745
ファクス番号: 03-5803-1344