新潟県では、高齢者や障害を持つ方々が安心して公共交通機関を利用できるよう、駅などの交通施設のバリアフリー化を支援する「交通施設バリアフリー化推進事業補助金」を実施しています。この記事では、補助金の概要から対象事業、申請の流れまでを専門家が分かりやすく解説します。
新潟県交通施設バリアフリー化推進事業補助金の概要
まずは、本補助金の基本的な情報を表で確認しましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
補助金名 | 新潟県交通施設バリアフリー化推進事業補助金 |
実施主体 | 新潟県(交通政策局 交通政策課) |
目的 | 高齢者、身体障害者等の公共交通を利用した移動の円滑化 |
補助対象経費 | 特定旅客施設(駅など)のエレベーター及びエスカレーターの整備に要する経費 |
補助額・補助率 | 予算の範囲内で決定(詳細は交付要綱をご確認ください) |
💡 重要ポイント
この補助金の最大の特徴は、「バリアフリー新法」に基づく市町村の「基本構想」に定められた事業が対象となる点です。事業計画を立てる際は、所在する市町村が基本構想を策定しているか、また計画がその内容に沿っているかを確認することが不可欠です。
補助対象となる事業者と事業内容
対象となる事業者
バリアフリー新法に基づく基本構想に位置づけられた「特定旅客施設」の整備を行う事業者が対象となります。主に、鉄道事業者などが該当します。
対象となる事業
補助の対象となるのは、以下の設備の整備にかかる経費です。
- ✔ エレベーターの設置・改修
- ✔ エスカレーターの設置・改修
過去には、この補助金を活用して見附駅にエレベーターが整備された実績もあります。
申請から交付までの流れ
申請は、一般的な補助金と同様の流れで進みます。事前に担当課への相談をお勧めします。
- ステップ1:事前相談
事業計画の概要について、新潟県の担当課へ相談します。 - ステップ2:交付申請
指定された様式の申請書と必要書類を提出します。 - ステップ3:審査・交付決定
県による審査が行われ、採択されると交付決定通知が届きます。 - ステップ4:事業実施
交付決定後、計画に沿ってエレベーター等の整備事業を開始します。 - ステップ5:実績報告と補助金交付
事業完了後、実績報告書を提出し、検査を経て補助金が交付されます。
まとめ
「新潟県交通施設バリアフリー化推進事業補助金」は、誰もが移動しやすい社会を実現するための重要な制度です。駅などの公共交通施設のバリアフリー化を計画している事業者の皆様は、ぜひ本補助金の活用をご検討ください。まずは、自社の計画が市町村の基本構想に合致するかを確認し、県の担当窓口へ相談することから始めましょう。
お問い合わせ先
新潟県 交通政策局 交通政策課 交通企画班
- 住所: 〒950-8570 新潟県新潟市中央区新光町4番地1 新潟県庁行政庁舎8階
- 電話番号: 025-280-5109
- FAX番号: 025-284-5042