詳細情報
旭川市の「寿バスカード」とは?高齢者の外出を力強くサポートする制度です
北海道旭川市では、高齢者の方々の積極的な社会参加を促進し、日々の生活をより豊かにすることを目的に、「高齢者バス料金助成事業(通称:寿バスカード)」を実施しています。この制度は、旭川市にお住まいの70歳以上の方が、市内の路線バスを1乗車100円という大変お得な料金で利用できる画期的な取り組みです。通院やお買い物、友人との交流など、さまざまな場面での移動負担を軽減し、アクティブなシニアライフを応援します。この記事では、寿バスカードの対象者、助成内容、詳しい申請方法から注意点まで、誰にでも分かりやすく徹底的に解説します。ご自身やご家族が対象になるか確認し、ぜひこの便利な制度をご活用ください。
この制度のポイント
✓ 旭川市在住の70歳以上の方が対象
✓ 市内の路線バスが1乗車100円(一部の方は50円)に!
✓ 毎年度更新で、年度途中からの申し込みも可能
✓ 手続きは郵便局や市役所窓口で簡単!
✓ 路線バスのない地域には代替措置(JR乗車券)も用意
制度の概要をチェック!
正式名称と目的
この制度の正式名称は「高齢者バス料金助成事業」です。高齢者の方の積極的な社会参加の促進や福祉の増進を目的として、旭川市が主体となって運営しています。親しみを込めて「寿バスカード」と呼ばれています。
実施しているのはどこ?
この事業は、北海道旭川市が実施しています。お問い合わせは、旭川市役所の福祉保険部 長寿社会課 高齢者支援係が担当しています。
どのくらいお得になる?助成内容の詳細
乗車料金が大幅割引に!
寿バスカードをバス乗務員に提示することで、乗車料金が以下の通りになります。支払いは現金のみとなりますのでご注意ください。
- 一般の方:1乗車 100円
- 身体障害者手帳・療育手帳の交付を受けている方:1乗車 50円
利用者負担金(カード交付手数料)
寿バスカードの交付を受ける際には、利用者負担金が必要です。この金額は、手続きをする月によって変動します。年度の早い時期に手続きするほど負担金は高くなりますが、その分長く利用できます。カードの有効期間は毎年6月1日から翌年5月31日までで、手続き時期に関わらず有効期間の終わりは同じです。
| 手続時期 | 区分1の金額 (身体・療育手帳保持者) |
区分2の金額 (それ以外の方) |
|---|---|---|
| 5月・6月 | 1,000円 | 2,000円 |
| 7月 | 920円 | 1,840円 |
| 8月 | 840円 | 1,680円 |
| 9月 | 760円 | 1,520円 |
| 10月 | 680円 | 1,360円 |
| 11月 | 600円 | 1,200円 |
| 12月 | 520円 | 1,040円 |
| 1月 | 440円 | 880円 |
| 2月 | 360円 | 720円 |
| 3月 | 280円 | 560円 |
| 4月 | 200円 | 400円 |
| 5月 | 120円 | 240円 |
私も対象?対象者と利用条件を詳しく解説
対象となる方
以下の条件をすべて満たす方が対象です。
- 旭川市内に住民登録がある方
- 70歳以上の方(その年度内に70歳になる方を含む)
- バスの利用が可能な方
「年度内」とは?
寿バスカードの有効期間は6月1日から翌年5月31日までです。この「年度」とは、有効期間の初日である6月1日の属する年度を指します。例えば、6月1日時点で69歳であっても、その後の6月2日から翌年の4月1日までに70歳の誕生日を迎える方は対象となり、6月1日からカードを利用できます。
利用できるバス会社と路線
寿バスカードは、以下の事業者が運行する路線バスで利用できます。ただし、旭川市内での乗降のみが対象です(一部特例あり)。定期観光バスや都市間バスでは利用できません。
- 旭川電気軌道
- 道北バス
- 沿岸バス
- 旭川中央交通が運行する東旭川地域のオンデマンド型交通
※空知中央バスは令和7年10月1日以降、対象外となりました。
路線バスのない地域にお住まいの方へ(JR乗車券の選択)
路線バスのない地域(東旭川町桜岡)にお住まいの方は、寿バスカードの代わりに「8,000円以内のJR乗車券(旭川-桜岡間のみ)」を選択することができます。この場合、寿バスカードの交付は受けられません。
【完全ガイド】寿バスカードの申請から受け取りまでの全手順
手続きは「新規・更新」と「再交付」で場所や方法が異なります。ご自身の状況に合わせて確認してください。
【新規・更新】の場合:郵便局で手続き
初めてカードを作る方や、年度が替わって新しいカードに更新する方は、郵便局の窓口で手続きします。
- 「申請書兼受領書」を用意する
・年度更新や新規対象の方:5月中旬~下旬に市から郵送されます。
・年度途中で申請する方:長寿社会課や各支所・出張所などで発行してもらうか、電話・インターネットで郵送を依頼します。 - 必要なものを持って郵便局へ
・申請書兼受領書(切り離さないでください)
・本人確認ができる身分証明書(マイナンバーカード、健康保険証など)
・利用者負担金(現金)
※代理人が手続きする場合は、申請書裏面の委任状の記入と、代理人の身分証明書も必要です。 - 窓口で手続きし、カードを受け取る
手続きはその場で完了し、すぐにカードを受け取れます。受け取ったら、必ず裏面に名前と電話番号を記入しましょう。
注意!
・手続きは郵便局の窓口のみです。ATMでは一切手続きできません。
・5月・6月は市内のどの郵便局でも手続き可能ですが、7月以降は指定された郵便局のみとなりますので、事前に公式サイトで確認してください。
【再交付】の場合:市役所・支所等で手続き
カードを紛失・破損した場合や、氏名変更などがあった場合は、市役所(長寿社会課)または各支所・出張所・東部まちづくりセンターで手続きします。郵便局では再交付手続きはできません。
- 必要なものを持って窓口へ
・身分証明書
・再交付手数料:400円(現金)
・(破損の場合)破損した寿バスカード
・(氏名変更等の場合)現在使用している寿バスカード
※代理人が手続きする場合は、本人の身分証明書と代理人の身分証明書の両方が必要です。 - 窓口で申請書を記入し、カードを受け取る
窓口で再交付申請書を記入し、手数料を支払います。手続きはその場で完了し、新しいカードが交付されます。
よくある質問(FAQ)
- Q1: 代理人でも申請できますか?
- A1: はい、可能です。新規・更新の場合は「申請書兼受領書」裏面の委任状欄を本人がすべて記入し、代理人の身分証明書をお持ちください。再交付の場合は、本人の身分証明書と代理人の身分証明書の両方が必要です。
- Q2: カードをなくしてしまいました。どうすればいいですか?
- A2: 市役所(長寿社会課)または各支所・出張所・東部まちづくりセンターで再交付の手続きをしてください。再交付手数料として400円が必要です。後日、紛失したカードが見つかっても手数料は返金されませんのでご注意ください。
- Q3: 利用者負担金は毎年払う必要がありますか?
- A3: はい、寿バスカードは年度ごとに更新が必要です。毎年、新しいカードの交付を受ける際に、その時点での利用者負担金をお支払いいただく必要があります。
- Q4: どのバスでも使えますか?
- A4: いいえ、利用できるのは指定されたバス会社の路線バスのみで、旭川市内での乗降に限られます。都市間バスや定期観光バスでは利用できません。詳細は本文の「利用できるバス会社と路線」をご確認ください。
- Q5: 年度途中で70歳になります。いつから申請できますか?
- A5: 6月2日から翌年4月1日までに70歳になる方は、その年度の開始である6月1日からカードを利用できます。対象となる方には5月中旬頃に市から「申請書兼受領書」が郵送されますので、届き次第手続きが可能です。
まとめ:寿バスカードを活用して、もっとアクティブな毎日を!
旭川市の「高齢者バス料金助成事業(寿バスカード)」は、高齢者の方々の移動を経済的にサポートし、社会参加を後押しする素晴らしい制度です。最後に重要なポイントをまとめます。
- 対象者: 旭川市在住で、その年度内に70歳以上になる方。
- 助成内容: 市内路線バスが1乗車100円(または50円)で利用可能。
- 手続き: 新規・更新は郵便局、再交付は市役所・支所と場所が異なる点に注意。
- 有効期間: 毎年6月1日~翌年5月31日。年度ごとの更新が必要。
この制度を上手に活用して、お買い物や趣味の活動、友人との交流など、日々の生活をさらに楽しんでみてはいかがでしょうか。ご不明な点があれば、下記の問い合わせ先までお気軽にご連絡ください。
お問い合わせ先
旭川市 福祉保険部 長寿社会課高齢者支援係
〒070-8525 旭川市7条通9丁目 総合庁舎2階
電話番号: 0166-25-6457
ファクス番号: 0166-29-6404
受付時間: 午前8時45分から午後5時15分まで(土日祝日、年末年始を除く)