愛知県常滑市で事業拡大を目指す企業様へ!手厚い企業立地優遇制度を徹底解説

中部国際空港(セントレア)を擁し、陸・海・空のアクセスに優れた愛知県常滑市。この地で新たな事業展開や設備投資をお考えの企業様に向けて、常滑市が提供する非常に魅力的な企業立地優遇制度をご紹介します。最大1億円の奨励金が交付される「高度先端産業立地促進奨励金」や、空港対岸部(りんくう町)に特化した支援策など、貴社の成長を強力に後押しする制度が充実しています。この記事では、各制度の対象者、要件、支援内容を分かりやすく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

【最大1億円】高度先端産業立地促進奨励金

常滑市では、次世代産業の集積を目指し、高度かつ先端的な技術分野での事業展開を支援しています。製造業の工場や研究所の新増設を計画している中小企業様は、この制度の活用をぜひご検討ください。

対象となる事業者と分野

この奨励金の対象となるのは、以下の分野で製品の製造を行う工場や研究所を新設または増設する中小企業者です。

  • 健康長寿関連
  • 環境・新エネルギー関連
  • 航空宇宙関連
  • 先端素材関連
  • ナノテクノロジー関連
  • バイオテクノロジー関連
  • 情報通信関連
  • その他、市長が認める高度先端的な技術分野

交付の主な要件

奨励金を受けるためには、以下の要件を満たす必要があります。

施設の種類 要件
工場 固定資産取得費用(土地を除く)が2億円以上
かつ、新規常用雇用者数が5人以上
研究所 固定資産取得費用(土地を除く)が2億円以上

奨励金額と限度額

奨励金額は、固定資産取得費用(土地を除く)を対象経費として算出されます。

  • 奨励金率: 対象経費の10%以内
    ※研究所や既存工場内への新規設備設置の場合は5%以内
  • 奨励金限度額:
    • 工場: 1億円
    • 研究所: 5千万円

申請の注意点

この奨励金を利用する際は、以下の点にご注意ください。

  • 工事着手日の30日前までに申請が必要です。計画段階での早めの相談が重要です。
  • 1事業者につき1回限りの適用となります。
  • 常滑市が実施する他の優遇制度との重複適用はできません。
  • 愛知県の「21世紀高度先端産業立地補助金」を直接受ける工場は対象外です。

空港対岸部(りんくう町)限定の強力な支援策

中部国際空港の対岸部に位置する「りんくう町」への立地には、さらに手厚い2つの奨励制度が用意されています。こちらは業種を問わず、幅広い事業者が対象となるのが大きな特徴です。

1. 立地促進奨励金(固定資産税を最大5年間支援)

りんくう町に新たに事業所を新設する事業者に対し、固定資産税・都市計画税に相当する額が最大5年間、奨励金として交付されます。初期投資の負担を大幅に軽減できる制度です。

【対象条件】

  • 愛知県から土地を取得または借用し、事業所を新設・操業開始すること。
  • 固定資産取得費用(土地を除く)が1億円以上であること。
  • 常時雇用する労働者が5人以上であること。

【奨励内容】

土地・家屋の固定資産税・都市計画税相当額を、以下の割合で5年間にわたり交付します。交付額の上限はありません。

  • 初年度・2年度: 100%
  • 3年度: 75%
  • 4年度・5年度: 50%

2. 雇用促進奨励金(市民雇用で最大1,000万円)

上記の立地促進奨励金の対象となる事業者が、新たに常滑市民を雇用した場合に交付される奨励金です。地域経済への貢献と人材確保を同時に支援します。

【対象条件】

  • 立地促進奨励金の対象条件を満たすこと。
  • 操業開始日から1年以内に、新規で常滑市民を常用雇用従業員として雇用すること。
  • その従業員を1年間継続して雇用すること。

【奨励内容】

  • 新規雇用した常滑市民1人につき20万円を交付(1回限り)
  • 限度額: 1,000万円(最大50人分)

申請前に必ず確認!手続きと相談窓口

これらの優遇制度を活用するためには、計画の初期段階で常滑市に相談することが非常に重要です。特に「高度先端産業立地促進奨励金」は工事着手前の申請が必須となっています。まずは計画の概要を持って、下記の窓口に相談することから始めましょう。

  • 担当部署: 常滑市 経済部 魅力創造室
  • 所在地: 〒479-8610 愛知県常滑市飛香台3丁目3番地の5
  • 電話番号: 0569-47-6119
  • ファクス: 0569-34-9784

なぜ常滑市が選ばれるのか?中部臨空都市の魅力

常滑市、特に中部臨空都市エリアが企業立地先として注目されるのには理由があります。

  • 抜群のアクセス: 中部国際空港に隣接し、名古屋市中心部へも車や鉄道で30〜40分。国内外へのアクセスが非常にスムーズです。
  • 産業集積: 航空物流、製造業、大規模商業施設、ホテル、国際展示場「Aichi Sky Expo」などが集積し、ビジネスチャンスが豊富です。
  • 発展性: 2019年には空港第2ターミナルが開業。今後も航空需要の回復とともに、さらなる発展が見込まれるポテンシャルの高いエリアです。

まとめ

常滑市は、企業の新たな挑戦を資金面で力強くサポートする優遇制度を多数用意しています。特に、高度先端産業分野での大規模な設備投資や、空港対岸部(りんくう町)への進出を計画している企業にとっては、他に類を見ない好条件と言えるでしょう。これらの制度を最大限に活用し、ビジネスの飛躍を実現させるためにも、まずは一度、常滑市の担当窓口へ相談してみてはいかがでしょうか。