東京都内で革新的な技術開発に取り組むベンチャー・中小企業必見!東京都は、事業会社とのオープンイノベーションを支援する大型補助金「ゼロエミッション東京の実現等に向けたイノベーション促進事業」の募集を予定しています。最大10億円という破格の補助限度額が設定されており、東京発の新たなビジネス創出を強力に後押しします。この記事では、制度の概要から申請要件、過去の採択事例までをプロが徹底解説します。
ゼロエミッションイノベーション促進事業とは?
本事業は、都内のベンチャー企業や中小企業が、資金や販路を持つ事業会社等とのオープンイノベーションにより、革新的な製品・サービスを事業化する際の経費を補助するものです。特に「ゼロエミッション東京」の実現に貢献する技術開発を重点的に支援し、大きな波及効果を持つ新ビジネスの創出と産業活性化を目指します。
この事業のポイント
- 最大10億円の大型補助!
- 事業会社との連携(オープンイノベーション)が必須
- 「ゼロエミッション枠」と「大学発ベンチャー・一般枠」の2本立て
- 開発、改良、実証実験から販路開拓まで幅広く支援
【早見表】令和7年度 助成金の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 事業名 | ゼロエミッション東京の実現等に向けたイノベーション促進事業 |
| 実施機関 | 東京都 |
| 募集期間(予定) | 令和7年6月12日(木) ~ 令和7年11月14日(金) |
| 補助限度額 | 最大10億円(ゼロエミッション枠) 最大3億円(大学発ベンチャー・一般枠) |
| 補助率 | 補助対象経費の2/3以内(ゼロエミッション枠) 補助対象経費の1/2以内(大学発ベンチャー・一般枠) |
| 対象者 | 都内に本店または支店を有するベンチャー・中小企業等 |
2つの申請枠を徹底比較!
本事業には目的や規模に応じて2つの枠が設けられています。自社のプロジェクトがどちらに適しているか、以下の比較表で確認しましょう。
| 項目 | ① ゼロエミッション枠 | ② 大学発ベンチャー・一般枠 |
|---|---|---|
| 補助対象テーマ | 「ゼロエミッション東京戦略」に資する9分野の技術開発 | 革新的な製品・サービスに関する技術開発(分野不問) |
| 支援期間 | 最長3年 | 最長2年 |
| 補助限度額 | 最大10億円 | 最大3億円 |
| 補助率 | 2/3以内 | 1/2以内 |
| 採択予定件数 | 2件程度 | 2件程度(合計) |
| 想定される企業 | 長期間・大型のゼロエミッション関連技術開発を目指す企業 | 短期間での事業化や、分野を問わず先進的な技術開発を目指す企業 |
ゼロエミッション枠の対象テーマ(9分野)
- 再生可能エネルギーの基幹エネルギー化
- 水素エネルギーの普及拡大
- ゼロエミッションビルの拡大
- ゼロエミッションビークルの普及促進
- 3Rの推進
- プラスチック対策
- 食品ロス対策
- フロン対策
- 適応策の強化
申請要件の詳細解説
本事業に申請するには、「事業者」と「プロジェクト」の両方で要件を満たす必要があります。
対象となる事業者
以下のいずれかに該当するベンチャー・中小企業等が対象です。
- 引き続き1年以上事業を営んでおり、東京都内に本店または支店がある。
- 都内で創業し、事業期間が1年に満たない。
対象となるプロジェクト
申請日時点で、以下の両方を満たすプロジェクトを組成している必要があります。
- 出資要件:事業会社等から、総事業費の4分の1以上の出資等を指定された期間内に受けていること。
- 連携要件:事業会社等から、販路・人材・ブランド等の提供を受けていること。
⚠️ 最重要ポイント
この補助金の最大の鍵は、申請時点ですでに事業会社等との連携(出資や販路提供など)が具体化していることです。単独での申請はできませんので、まずは信頼できる事業パートナーを見つけることが第一歩となります。
申請から事業開始までの流れ
- 事業説明会への参加
まずは事業説明会に参加し、制度の詳細を正確に理解しましょう。例年、オンライン・対面で複数回開催されます。 - 事業パートナーとのプロジェクト組成
出資や販路提供など、具体的な連携内容を固め、プロジェクトを組成します。事務局ではパートナー探しに関する相談も受け付けています。 - 申請書類の準備・提出
募集要項に従い、事業計画書などの申請書類を作成し、期間内に提出します。 - 審査(書類・面接)
専門家による書類審査と面接審査が行われ、事業の革新性や実現可能性、波及効果などが評価されます。 - 採択・交付決定・事業開始
審査を通過すると採択が決定し、交付手続きを経て補助事業を開始できます。
【必見】過去の採択プロジェクト事例
どのようなプロジェクトが採択されているか、過去の事例からヒントを得ましょう。
令和6年度 採択事例
- Oishii Farm株式会社:気候変動への適応を実現する植物工場プラットフォーム
- 株式会社クリーンプラネット:量子水素エネルギー発熱装置のプロトタイプ開発
- AI6株式会社:高度化Wi-Fiセンシングによる在宅介護システム
- セルアクシア株式会社:オーダーメイド型細胞治療薬の開発
令和5年度 採択事例
令和5年度も、革新的な技術を持つ4社が採択されています。詳細は公式サイトで確認できます。
まとめ|東京発のイノベーションで未来を創る
「ゼロエミッション東京の実現等に向けたイノベーション促進事業」は、単なる資金援助にとどまらず、事業会社との連携を通じて事業成長を加速させる絶好の機会です。申請要件のハードルは高いですが、採択されれば最大10億円という強力な支援を受けられます。まずは自社の技術やアイデアが本事業に合致するかを確認し、事業パートナーとの連携を模索することから始めてみてはいかがでしょうか。
お問い合わせ・公式サイト情報
| 事務局 | 「ゼロエミッション東京の実現等に向けたイノベーション促進事業」事務局 (株式会社日本総合研究所 リサーチ・コンサルティング部門内) |
|---|---|
| 電話番号 | 03-6896-1624 |
| info@zeroemiinnovation.tokyo | |
| 公式サイト | https://www.zeroemiinnovation.metro.tokyo.lg.jp/ |
対象者・対象事業
都内に本店または支店を有するベンチャー・中小企業等で、事業会社等から総事業費の4分の1以上の出資等を受け、かつ販路・人材・ブランド等の提供を受けるオープンイノベーションプロジェクトを組成している者。
必要書類(詳細)
申請書、事業計画書、財務諸表、登記事項証明書、事業パートナーとの連携(出資・支援)を証明する書類、その他募集要項で指定された書類。詳細は公式の募集要項をご確認ください。
対象経費(詳細)
製品・サービス等の開発、改良、実証実験、販路開拓に必要な経費(人件費、設備費、原材料費、外注・委託費、マーケティング費、知的財産権関連経費など)。詳細は募集要項をご確認ください。
対象者・対象事業
都内に本店または支店を有するベンチャー・中小企業等で、事業会社等から総事業費の4分の1以上の出資等を受け、かつ販路・人材・ブランド等の提供を受けるオープンイノベーションプロジェクトを組成している者。
必要書類(詳細)
申請書、事業計画書、財務諸表、登記事項証明書、事業パートナーとの連携(出資・支援)を証明する書類、その他募集要項で指定された書類。詳細は公式の募集要項をご確認ください。
対象経費(詳細)
製品・サービス等の開発、改良、実証実験、販路開拓に必要な経費(人件費、設備費、原材料費、外注・委託費、マーケティング費、知的財産権関連経費など)。詳細は募集要項をご確認ください。