宮城県・仙台市 宿泊税レジシステム改修補助金とは？

令和8年1月13日から導入される「宿泊税」に対応するため、宮城県と仙台市では、宿泊事業者が使用するレジシステムの改修や新規導入にかかる費用を最大150万円まで全額補助する制度を開始しました。この補助金は、宿泊税の円滑な徴収と事業者の負担軽減を目的としています。

この記事では、宮城県と仙台市、それぞれの補助金制度の概要、対象者、申請方法などを分かりやすく比較・解説します。ご自身の施設がどちらに該当するかを確認し、スムーズな申請にお役立てください。

【比較】宮城県と仙台市の補助金制度

両制度は非常によく似ていますが、対象地域や経費の対象期間など、いくつかの重要な違いがあります。以下の表でポイントを比較し、ご自身の施設がどちらに該当するかご確認ください。

補助対象となる事業者

補助金の対象となるのは、以下の要件を満たす宿泊事業者です。

共通の要件

• 宿泊税の特別徴収義務者としての登録を知事（または市長）に申請した、または申請予定の者。
• または、宿泊料金が課税対象未満で、登録義務が免除される旨の届出を行った、または届け出る予定の者。
• 暴力団排除条例に規定する暴力団等ではない者。
• 宮城県の補助金の場合は県税、仙台市の補助金の場合は市税に未納・滞納がない者。

補助対象となる経費と補助額

対象経費

宿泊税の導入に伴って発生する、以下の経費が対象となります。

• 既存のレジシステムの改修
• 新たなレジシステムの構築
• 上記に伴うハードウェア及びソフトウェアの購入

補助率と補助上限額

• 補助率： 10分の10（全額補助）
• 補助上限額： 1施設あたり 150万円

※150万円を超える申請については、事前に整備内容について事務局との協議を行い、必要性が認められた場合にのみ交付対象となります。

申請手続きの流れと期間

申請ステップ

1. 事前準備： 宮城県または仙台市の公式サイトから「交付要綱」「様式集」などをダウンロードし、内容を確認します。
2. 書類作成： 交付申請書、事業計画書、収支予算書などの必要書類を作成・準備します。
3. 申請： 申請受付期間内に、指定の事務局へ郵送または持参にて書類を提出します。
4. 交付決定： 審査後、交付決定通知が届きます。
5. 事業実施： システム改修や導入を実施し、経費を支払います。
6. 実績報告と補助金交付： 事業完了後、実績報告書を提出し、審査を経て補助金が交付されます。（※概算払いも可能）

申請受付期間

令和7年4月1日（火）から 令和8年1月30日（金）まで

申請・問い合わせ窓口

申請先・問い合わせ先は共通の事務局ですが、メールアドレスが異なりますのでご注意ください。

まとめ

宮城県と仙台市の宿泊税レジシステム改修補助金は、宿泊税導入に伴う事業者の初期投資を強力にサポートする制度です。全額補助という手厚い内容のため、対象となる事業者は積極的に活用を検討しましょう。

最も重要なのは、自社の施設が宮城県と仙台市のどちらの制度に該当するかを正しく把握することです。申請期間には余裕がありますが、システム改修には時間もかかるため、早めに情報収集と準備を進めることをお勧めします。