岩手県大船渡市では、農業従事者の減少や高齢化といった課題に対応し、労働力不足の解消と生産性向上を目指すため「大船渡市スマート農業機器導入支援事業費補助金」を創設しました。この記事では、農業用ドローンや遠隔操作草刈機の導入を検討している市内の農業者様向けに、補助金の詳細と申請方法を分かりやすく解説します。
補助金の概要
本補助金は、農作業の効率化と生産性向上を目指す農業者を支援するため、先進技術を活用したスマート農業機器の導入等に要する経費の一部を助成する制度です。農業の未来を切り拓くための強力なサポートとなります。
項目 | 内容 |
---|---|
補助金名 | 大船渡市スマート農業機器導入支援事業費補助金 |
実施機関 | 岩手県大船渡市 |
補助上限額・補助率 | 【機器購入】対象経費の1/2 (上限50万円) 【講習受講】対象経費の1/2 (上限10万円) |
公募期間 | 随時受付 ※予算がなくなり次第終了となる可能性があります。 |
補助対象の条件
対象となる方(申請者)
以下のすべての要件を満たす方が対象となります。
- 市内に住所を有する個人又は市内に事務所を有する法人
- 地域計画に位置付けられている者、または位置付けられることが確実であると市長が認めた者、または認定農業者
- 当該年度以降も継続して農業を行う意思がある者
- 市税の滞納がない者
対象となる経費
補助の対象となる経費は、以下の2種類です。
1. スマート農業機器の購入経費
農業用ドローン(機器本体及び運用に必要な付属品)または遠隔操作等草刈機の購入にかかる費用です。
2. オペレーター講習の受講経費
農業用ドローンの操作に必要なオペレーター講習の受講にかかる費用です。
⚠️ 重要ポイント
- 機器の購入は、農業用ドローンか遠隔操作草刈機のいずれか1台が限度です。
- オペレーター講習の受講は、1人が限度となります。
- 補助金の交付決定前に購入・契約したものは対象外となるため、必ず事前に申請を行ってください。
申請方法と必要書類
申請は、以下のステップで進めます。事前に市の担当窓口へ相談することをおすすめします。
- 1必要書類の準備
下記の書類を準備します。様式は市の公式サイトからダウンロードできます。 - 2申請書類の提出
準備した書類を市の農林課へ提出します。 - 3審査・交付決定
市による審査が行われ、交付が決定されると通知が届きます。 - 4事業の実施
交付決定後に、機器の購入や講習の受講を行います。 - 5実績報告と補助金請求
事業完了後、実績報告書を提出し、補助金の交付を受けます。
必要書類一覧
- 大船渡市スマート農業機器導入支援事業費補助金交付申請書(様式第1号)
- 事業計画書(様式第2号)
- 収支予算書(様式第3号)
- 見積書、カタログ等(補助対象経費及び導入機器の詳細が分かる書類)
- 講習内容の詳細が分かる書類(講習の名称、期間、場所、受講料等)
- その他市長が必要と認める書類
申請先・お問い合わせ
まとめ
「大船渡市スマート農業機器導入支援事業費補助金」は、市の農業が直面する課題を克服し、持続可能な農業を実現するための重要な支援策です。農業用ドローンや遠隔操作草刈機の導入により、作業の省力化・効率化を大幅に図ることができます。この機会を最大限に活用し、スマート農業への第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。まずは市の担当窓口へ相談することから始めましょう。