福岡県内で子どもたちの健全な育成活動に取り組む団体の皆様へ朗報です。公益財団法人日本生命財団(ニッセイ財団)が実施する「2026年度 児童・少年の健全育成助成」の募集が開始されました。この助成金は、地域に根差した地道な活動を支えるため、最大80万円の物品購入資金を助成するものです。この記事では、福岡県における申請方法や対象活動、注意点をプロの視点から分かりやすく解説します。
2026年度ニッセイ財団「児童・少年の健全育成助成」とは?
ニッセイ財団の「児童・少年の健全育成助成」は、次代を担う子どもたちが健やかに成長することを願い、地域で継続的に活動している民間団体を支援する制度です。活動に直接必要な物品の購入資金を助成することで、子どもたちの体験活動や学びの機会を充実させることを目的としています。
この助成金の3つの重要ポイント
- 最大80万円の物品購入支援:活動に必要な備品や機材の購入に活用できます。
- 幅広い活動が対象:自然体験から子育て支援、フリースクールまで5つのカテゴリーが対象です。
- 福岡県が推薦窓口:申請は福岡県青少年政策課を通じて行います。
助成金の概要(福岡県)
福岡県内における募集の基本情報は以下の通りです。申請前に必ずご確認ください。
項目 | 内容 |
---|---|
助成金額 | 1団体あたり 30万円~80万円(物品購入資金として) |
対象団体 | 福岡県内で対象活動に定期的・継続的に取り組んでいる民間の団体・グループ |
申請期間 | 令和7年11月4日(火曜日)17時 必着 |
提出先・問合せ先 | 福岡県人づくり・県民生活部 私学振興・青少年育成局 青少年政策課 電話: 092-643-3134 |
公式情報 | 福岡県庁 募集ページ |
対象となる5つの活動カテゴリー
助成対象となる活動は、以下の5つのカテゴリーに分類されます。ご自身の団体の活動がどれに該当するか確認しましょう。
1. 自然と親しむ活動
キャンプ、ハイキング、動植物の観察会など、子どもたちが自然と触れ合う機会を提供する活動です。テントや双眼鏡、野外調理器具などの購入に活用できます。
2. 異年齢・異世代交流活動
地域の高齢者から伝統文化を学ぶ会や、年上の子どもが年下の子どもの面倒を見るイベントなど、多様な世代が交流する活動です。伝統工芸の道具や、交流イベント用の備品購入などが考えられます。
3. 子育て支援活動
地域の子育てサロン、親子で参加できるワークショップ、読み聞かせ会など、子育て家庭をサポートする活動です。絵本やおもちゃ、安全マットなどの購入が対象となります。
4. 療育支援活動
障がいのある子どもたちへの学習支援や、発達を促す運動プログラムなど、専門的な支援を行う活動です。療育用の教材や運動器具、PC・タブレットなどの購入に活用できます。
5. フリースクール活動
不登校の子どもたちに多様な学びの場を提供するフリースクールでの活動です。学習机や椅子、プロジェクター、実験器具などの設備・備品購入が想定されます。
申請方法と4つのステップ
申請は以下のステップで進めます。期限に余裕をもって準備を始めましょう。
- Step 1: 申請書類のダウンロード
福岡県の募集ページから「申請要項」と「助成申請書」をダウンロードします。要項を熟読し、条件を完全に理解してください。 - Step 2: 申請書の作成と添付書類の準備
申請書に必要事項を記入します。また、団体の活動内容がわかる資料(会報、会則、年間スケジュール、収支報告書など)を準備します。 - Step 3: 購入予定物品の見積書を取得
助成を受けたい物品の見積書(写し)または、価格がわかるカタログの該当ページのコピーを用意します。これが助成額の根拠となります。 - Step 4: 提出先へ郵送または持参
全ての書類を揃え、提出期限内に福岡県青少年政策課へ提出します。郵送の場合は11月4日の消印有効です。
⚠️ 申請時の注意点
- 申請書類は財団所定の様式を使用してください。
- 封筒の表には「2026年度ニッセイ財団助成・顕彰申請」と必ず記入してください。
- 県の選考を経てニッセイ財団に推薦され、最終的な決定は令和8年4月末までに通知される予定です。
【同時募集】生き生きシニア活動顕彰
高齢者が主体となって地域貢献活動に取り組む団体を対象とした「生き生きシニア活動顕彰」も同時に募集されています。こちらは活動資金として一律5万円が贈られます。
項目 | 内容 |
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顕彰金額 | 1団体あたり 一律5万円 |
対象活動 | 高齢者による児童・少年の健全育成活動、障がい者支援活動、高齢者支援活動、地域づくり活動など |
まとめ
ニッセイ財団の「児童・少年の健全育成助成」は、福岡県内で子どもたちのために活動する団体にとって、活動の幅を広げる大きなチャンスです。申請書類の準備は早めに行い、要項をしっかり読み込んで、不備のないように申請しましょう。この助成金を活用し、子どもたちの未来をさらに豊かにする活動を展開してください。