詳細情報
埼玉県本庄市で農業を営む皆様へ朗報です。天候不順による不作や市場価格の変動など、農業経営には予測不能なリスクがつきものです。こうした収入減少のリスクに備えるためのセーフティネット「収入保険」への加入を、本庄市が強力に後押しします。「本庄市収入保険加入促進事業補助金」は、収入保険の掛捨て保険料の一部を最大5万円まで補助する制度です。この制度を活用することで、経営の安定化を図り、安心して農業に取り組むことができます。この記事では、補助金の対象者、金額、申請方法から採択されるためのポイントまで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。あなたの経営を守るための一歩を、この補助金と共に踏み出しましょう。
この補助金のポイント
✅ 本庄市内の農業者が対象
✅ 収入保険の掛捨て保険料の1/2を補助
✅ 補助上限額は最大5万円(1経営体1回限り)
✅ 申請窓口は埼玉県農業共済組合本庄支所
✅ 申請期限は令和8年2月27日(金)まで
① 本庄市収入保険加入促進事業補助金の概要
まずは、この補助金がどのような制度なのか、全体像を把握しましょう。
制度の目的と背景
本庄市収入保険加入促進事業補助金は、埼玉県農業共済組合(NOSAI埼玉)が取り扱う「収入保険」への加入を促進するために本庄市が設けた独自の支援制度です。自然災害による収穫減や市場価格の低下だけでなく、農業者の経営努力だけでは避けられない様々な要因による収入減少を補償する収入保険は、農業経営の安定に不可欠なセーフティネットです。この補助金は、保険料負担を軽減することで、より多くの農業者に収入保険に加入してもらい、地域農業の持続的な発展を支えることを目的としています。
そもそも「収入保険」とは?
収入保険は、青色申告を行っている農業者(個人・法人)を対象とした国の保険制度です。品目を問わず、農業経営全体の収入減少を補償するのが大きな特徴です。
- 対象リスク:自然災害、価格低下、病気、盗難など、農業経営におけるほぼすべての収入減少リスクをカバーします。
- 補償内容:過去5年間の平均収入(基準収入)から一定割合以上の収入減少があった場合に、その減少分の一部が補てんされます。
- 対象者:青色申告を1年以上行っている個人または法人の農業者。
従来の農業共済制度が品目ごと・災害ごとの補償だったのに対し、収入保険は経営全体を包括的に守る、より強力な経営安定ツールと言えます。
② 補助金額・補助率について
この補助金で具体的にいくら支援を受けられるのか、詳しく見ていきましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助率 | 収入保険の掛捨て保険料の2分の1以内 |
| 補助上限額 | 50,000円 |
| 注意事項 | ・1経営体につき1回限り ・100円未満は切り捨て |
計算例
具体的な計算例を見てみましょう。
- ケース1:掛捨て保険料が8万円の場合
80,000円 × 1/2 = 40,000円
→ 補助額は40,000円となります。 - ケース2:掛捨て保険料が12万円の場合
120,000円 × 1/2 = 60,000円
→ 上限額を超えるため、補助額は50,000円となります。 - ケース3:掛捨て保険料が5万5千円の場合
55,000円 × 1/2 = 27,500円
→ 補助額は27,500円となります。
③ 補助対象者・条件
補助金を受け取るためには、以下の4つの条件をすべて満たす必要があります。
補助対象者の4つの必須要件
- 市内に住所を有する者(法人又は団体にあっては、市内に本店又は主たる事務所を有するもの)であること。
- 収入保険に係る保険関係を成立させていること。(=収入保険に加入していること)
- 市税に滞納がないこと。
- 本庄市暴力団排除条例に規定する暴力団関係者でないこと。
個人事業主の農家でも、農業法人でも、上記の条件を満たせば対象となります。特に「市税の滞納がないこと」は重要なポイントですので、申請前に必ず確認しましょう。
④ 補助対象経費
補助の対象となる経費は明確に定められています。
対象となる経費
- 収入保険の掛捨て保険料
対象とならない経費
- 付加保険料(事務経費)
- 積立金(保険期間終了後に返還される可能性のあるお金)
収入保険の保険料は、大きく分けて「掛捨て保険料」「積立金」「付加保険料」の3つで構成されています。この補助金は、純粋な保険料部分である「掛捨て保険料」のみが対象となる点にご注意ください。
⑤ 申請方法・手順
この補助金の申請手続きは、一般的な補助金とは少し異なり、非常にシンプルです。申請者が直接市役所に書類を提出するのではなく、埼玉県農業共済組合本庄支所が窓口となり、取りまとめて市へ申請してくれます。
申請のステップ
- 収入保険への加入:まだ加入していない場合は、まず埼玉県農業共済組合で収入保険の加入手続きを行います。
- 補助金申請の相談:埼玉県農業共済組合本庄支所に連絡し、「本庄市収入保険加入促進事業補助金」を利用したい旨を伝えます。
- 手続き代行:共済組合の担当者が、市への申請手続きを代行してくれます。必要な書類などがあれば、担当者の指示に従ってください。
- 審査・交付決定:本庄市で審査が行われ、交付が決定されると通知があります。
- 補助金の受領:指定した口座に補助金が振り込まれます。
申請期限と申請先
- 申請期限:令和8年2月27日(金曜日)まで
- 申請先(相談窓口):埼玉県農業共済組合本庄支所
電話番号:0495-21-0255
重要:申請は市役所ではなく、埼玉県農業共済組合本庄支所が窓口です。お間違えのないようご注意ください。
⑥ 採択のポイント
この補助金は、事業計画の優劣を競う競争的なものではなく、要件を満たしていれば基本的に採択される可能性が高い制度です。したがって、採択されるための最も重要なポイントは、補助対象者の4つの要件を確実にクリアすることです。
確実に採択されるためのチェックリスト
- □ 住所・事業所要件:住民票や登記簿が本庄市内にあるか?
- □ 収入保険加入:すでに収入保険に加入しているか?(未加入ならすぐ手続きを)
- □ 市税の滞納:住民税や固定資産税など、市税の未納はないか?(事前に市役所で確認を)
- □ 過去の利用歴:過去にこの補助金を利用したことはないか?(1経営体1回限り)
よくある不採択理由
以下のようなケースでは補助対象外となるため注意が必要です。
- 申請時に市税の滞納があった。
- 申請者が本庄市外に居住・事業所を置いている。
- 収入保険ではなく、類似の民間保険にしか加入していなかった。
- すでに一度、この補助金の交付を受けていた。
⑦ よくある質問(FAQ)
- Q1. 収入保険にまだ加入していませんが、補助金の申請はできますか?
- A1. いいえ、できません。この補助金は収入保険への加入が前提となります。まずは埼玉県農業共済組合で収入保険の加入手続きを行ってください。その際に補助金についても相談するとスムーズです。
- Q2. 申請は本庄市役所に行けばいいですか?
- A2. いいえ、申請の窓口は「埼玉県農業共済組合本庄支所」です。共済組合が申請者を取りまとめて市へ申請する仕組みになっていますので、直接市役所に行く必要はありません。
- Q3. 昨年この補助金をもらいましたが、今年も申請できますか?
- A3. いいえ、できません。この補助金は「1経営体につき1回限り」と定められています。
- Q4. 本庄市で新規就農したばかりです。対象になりますか?
- A4. はい、新規就農者の方でも、4つの対象要件(市内在住、収入保険加入、市税滞納なし等)を満たしていれば対象となります。なお、本庄市には別途「新規就農者農業用機械等導入支援事業」(上限50万円)など、新規就農者向けの支援制度もありますので、併せて農政課にご相談ください。
- Q5. 申請期限はいつまでですか?
- A5. 令和8年2月27日(金曜日)までです。ただし、市の予算には限りがある場合も考えられますので、収入保険に加入されたら、なるべく早めに手続きをすることをおすすめします。
⑧ まとめと行動喚起
今回は、本庄市が実施する「収入保険加入促進事業補助金」について詳しく解説しました。
おさらい:重要ポイント
- 目的:収入保険への加入を促進し、農業経営の安定化を図る。
- 補助額:掛捨て保険料の1/2、上限5万円。
- 対象者:収入保険に加入している本庄市内の農業者。
- 申請窓口:埼玉県農業共済組合本庄支所。
- 期限:令和8年2月27日(金)まで。
農業経営における最大のリスクは収入の不安定さです。この補助金は、そのリスクを軽減するための強力なツールである収入保険への加入を金銭的にサポートしてくれる、非常に価値のある制度です。まだ収入保険に加入していない方は、この機会にぜひ加入を検討し、補助金を活用してください。すでに加入済みで、まだこの補助金を利用していない方は、すぐにでも申請手続きを進めましょう。
最初の一歩は、埼玉県農業共済組合本庄支所への相談です。専門の担当者が収入保険のことから補助金のことまで、親身にサポートしてくれます。
お問い合わせ先
- 申請に関するお問い合わせ(申請窓口)
埼玉県農業共済組合本庄支所
電話:0495-21-0255 - 制度に関するお問い合わせ
本庄市 経済環境部農政課農業振興係
住所:〒367-8501 埼玉県本庄市本庄3丁目5番3号
電話:0495-25-1177