【柳川市】特定不妊治療（先進医療）助成金｜最大5万円を福岡県に上乗せ支援！申請方法を解説

福岡県柳川市にお住まいで、特定不妊治療（先進医療）を検討されているご夫婦に朗報です。柳川市では、経済的な負担を軽減するため、福岡県が実施する助成金に最大5万円を上乗せする独自の「特定不妊治療費（先進医療）支援助成事業」を実施しています。この制度を活用することで、高額になりがちな先進医療の自己負担を大幅に減らすことが可能です。この記事では、柳川市の助成金の対象者、助成金額、申請方法から必要書類まで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。安心して治療に専念できるよう、本制度を最大限に活用するための情報をまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。

柳川市特定不妊治療費（先進医療）支援助成事業の概要

本事業は、不妊治療における経済的負担の軽減を図るため、柳川市が独自に行う支援制度です。国の制度改正により保険適用となった特定不妊治療と併用して実施される「先進医療」について、福岡県が実施する「不妊に悩む方への先進医療支援事業」の助成を受けた方を対象に、さらに費用の一部を助成します。

助成金額・補助率

柳川市の助成金は、福岡県の助成額を差し引いた後の自己負担額に対して、上限5万円まで助成されます。これにより、ご夫婦の負担を大きく軽減できます。

助成額の計算方法

助成額は以下の計算で決まります。

柳川市の助成額 = 先進医療にかかった費用 – 福岡県の助成額 （※上限5万円）

具体的な計算例

福岡県の助成金は「先進医療にかかった費用の7割（上限5万円）」です。これを踏まえて、いくつかのケースで自己負担額がどう変わるか見てみましょう。

対象者・条件

柳川市の助成金を受けるには、まず福岡県の「不妊に悩む方への先進医療支援事業」の対象者であることが前提となります。その上で、柳川市独自の要件を満たす必要があります。

必須となる共通要件（福岡県の要件）

• 特定不妊治療の開始日に法律婚または事実婚の夫婦であること。
• 特定不妊治療開始日の妻の年齢が43歳未満であること。
• 保険診療として特定不妊治療を受診していること。（全額自費の治療は対象外）
• 特定不妊治療開始日から申請日まで、夫婦のいずれかが福岡県内（政令市・中核市を含む）に住所を有すること。

柳川市の追加要件

• 上記の福岡県の要件をすべて満たしていること。
• 福岡県の助成金の交付決定を受けていること。
• 申請日において、夫婦のいずれかが柳川市に住所を有していること。

補助対象経費

助成の対象となるのは、保険適用の特定不妊治療（体外受精・顕微授精）と併用して行われた、厚生労働省が定める「先進医療」にかかる費用です。

対象となる先進医療の例

• タイムラプス撮像法による受精卵・胚培養：受精卵を培養器から出さずに連続観察する技術。
• 子宮内膜刺激術（SEET法）：胚を移植する前に、培養液を子宮に戻して着床しやすい環境を作る技術。
• 子宮内膜受容能検査（ERA）：着床に最適な時期を特定する検査。
• 子宮内細菌叢検査（EMMA/ALICE）：子宮内の細菌バランスを調べ、着床環境を評価する検査。
• 着床前胚異数性検査（PGT-A）：胚の染色体数を調べ、正常な胚を選んで移植する技術。
• その他、厚生労働省が告示した先進医療

対象外となる費用

• 保険診療分の特定不妊治療費
• 先進医療に該当しない治療や検査の費用
• 入院時の差額ベッド代、食事代など治療に直接関係のない費用
• 文書料などの手数料

申請方法・手順

柳川市の助成金申請は、福岡県の助成金交付決定を受けた後に行います。申請の流れをしっかり確認し、スムーズに手続きを進めましょう。

必要書類一覧

申請には以下の書類が必要です。市のホームページから様式をダウンロードするか、窓口で入手してください。

• 柳川市特定不妊治療費（先進医療）支援助成事業申請書
• 福岡県不妊に悩む方への先進医療支援事業交付決定通知書の写し
• 福岡県に提出した「受診等証明書」の写し
• 先進医療にかかる医療機関発行の領収書の写し
• 住民票の写し（続柄記載のあるもの、発行後3ヶ月以内）
• 戸籍謄本（住民票で婚姻関係が確認できない場合や事実婚の場合）
• 振込先口座が確認できるもの（通帳やキャッシュカード）の写し
• （事実婚の場合）事実婚関係に関する申立書

申請期限と提出先

申請期限は、原則として治療が終了した日の属する年度の末日（3月31日）までです。ただし、これは福岡県の期限であり、柳川市の期限については市の担当窓口へ事前に確認することをおすすめします。県の決定を待っていると期限が迫る場合があるため、早めに準備を進めましょう。

• 提出先: 柳川市役所 子育て支援課（または担当部署）
• 問い合わせ先: 柳川市役所 代表電話 0944-73-8111

採択のポイント

本助成金は、要件を満たしていれば原則として採択されるものです。審査で落とされるというよりは、書類の不備や期限切れで受理されないケースがほとんどです。以下のポイントを押さえて、確実な受給を目指しましょう。

よくある質問（FAQ）

Q1. 夫だけが柳川市在住ですが、対象になりますか？

A1. はい、対象になります。申請日において、ご夫婦のいずれかが柳川市に住所を有していれば要件を満たします。

Q2. 福岡県の助成金と同時に申請できますか？

A2. いいえ、できません。柳川市の助成金は、福岡県の交付決定通知書が必要なため、県の助成決定後に申請する流れとなります。

Q3. 治療の途中で柳川市に引っ越してきました。助成対象になりますか？

A3. 申請日に柳川市に住所があれば対象となる可能性があります。ただし、福岡県の助成要件（治療開始から申請日まで県内在住）も満たす必要があります。詳細は市の担当窓口にご確認ください。

Q4. 申請から振込までどのくらいかかりますか？

A4. 一般的に、申請書類を受理してから1〜2ヶ月程度かかることが多いですが、申請が集中する時期はさらに時間がかかる場合があります。あくまで目安としてお考えください。

Q5. 確定申告の医療費控除と併用できますか？

A5. はい、併用できます。ただし、医療費控除を申請する際は、支払った医療費の総額から、この助成金で補填された金額を差し引いて申告する必要があります。詳しくは所管の税務署にお問い合わせください。

まとめ・行動喚起

今回は、福岡県柳川市が独自に実施する「特定不妊治療費（先進医療）支援助成事業」について詳しく解説しました。

• 福岡県の助成金に最大5万円を上乗せする手厚い支援制度です。
• 申請には、まず福岡県の助成決定を受ける必要があります。
• 対象者や対象経費の要件を確認し、期限内に不備なく書類を提出することが重要です。

不妊治療は精神的、身体的、そして経済的にも大きな負担が伴います。柳川市のこの手厚い支援制度を最大限に活用し、少しでも負担を軽減して治療に臨んでください。不明な点があれば、まずは柳川市役所の担当窓口へ気軽に相談してみましょう。