詳細情報
淡路市で優秀な若手人材の確保や定着にお悩みの経営者・人事担当者の皆様へ朗報です。従業員の奨学金返済を支援する企業に対し、兵庫県と淡路市が連携して強力にバックアップする補助金制度があるのをご存知でしょうか。この「淡路市中小企業奨学金返済支援事業」を活用すれば、県の補助金に加えて市からも上乗せで補助が受けられ、企業の負担を大幅に軽減しながら、従業員満足度の高い魅力的な職場環境を実現できます。本記事では、このダブルで支援が受けられる大変お得な制度について、対象者、補助金額、申請手順から採択のポイントまで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。
この補助金のポイント
- 兵庫県と淡路市のダブル支援! 企業の負担を最小限に。
- 従業員1人あたり、県から最大6万円、市から最大6万円の補助。
- 若手人材の採用競争力アップと、離職率低下に直結。
- 申請は淡路市商工会が手厚くサポート。
① 補助金の概要:県と市の連携で手厚い支援を実現
この制度は、兵庫県が実施する「兵庫型奨学金返済支援制度」を活用している淡路市内の中小企業に対して、淡路市がさらに上乗せで補助を行うものです。つまり、2つの制度を組み合わせることで、企業と従業員の負担を劇的に軽減できるのが最大の特徴です。
制度の基本情報
| 正式名称 | 淡路市中小企業奨学金返済支援事業 |
|---|---|
| 実施組織 | 淡路市(申請窓口・支援:淡路市商工会) |
| 目的・背景 | 兵庫県の制度と連携し、市内中小企業における人材確保と若年者の定着を強力に促進することを目的としています。企業の福利厚生を充実させ、採用活動でのアピールポイントを創出します。 |
② 補助金額・補助率:最大12万円の内訳を徹底解説
この制度の補助額は、兵庫県の補助と淡路市の補助の2階建て構造になっています。少し複雑に感じるかもしれませんが、仕組みを理解すれば非常に有利な制度であることがわかります。
ステップ1:兵庫県の補助金(企業・従業員向け)
まず、ベースとなる兵庫県の「兵庫型奨学金返済支援制度」から、企業と従業員のそれぞれに補助金が支給されます。
- 企業への補助:上限 6万円/人・年
- 従業員への補助:上限 6万円/人・年
ステップ2:淡路市の上乗せ補助(企業向け)
次に、兵庫県の補助金を受けてもなお残る企業の負担額に対して、淡路市がさらに補助を行います。
| 企業の本社の所在地 | 補助上限額 | 備考 |
|---|---|---|
| 淡路市内に本社がある場合 | 6万円 /人・年 | – |
| 淡路市外に本社がある場合 | 3万円 /人・年 | 対象従業員が淡路市内に住民登録していることが条件 |
【具体例】で見る補助額シミュレーション
淡路市内に本社がある企業が、年間18万円の奨学金を返済している従業員Aさんに対し、月額1万円(年間12万円)の返済支援手当を支給する場合
- 兵庫県からの補助(企業向け)
企業が支給する手当額12万円の1/2である6万円が企業に補助されます。(上限6万円のため) - 企業の自己負担額(県補助後)
12万円(支給手当) – 6万円(県補助) = 6万円 - 淡路市からの補助(企業向け)
企業の自己負担額6万円に対して、上限6万円まで補助されるため、6万円が市から補助されます。 - 兵庫県からの補助(従業員向け)
年間返済額18万円 – 企業手当12万円 = 6万円。この6万円に対して6万円が従業員に直接補助されます。(上限6万円のため)
結果:企業の実質負担は0円! 従業員の自己負担も0円!
③ 対象者・条件:自社が使えるかチェック!
本制度を利用するには、まず前提となる兵庫県の制度の対象であることが必要です。その上で、淡路市独自の要件を満たす必要があります。
対象となる企業(申請者)の主な要件
- 【最重要】兵庫県の「兵庫型奨学金返済支援制度」の交付決定通知書を受けていること。
- 淡路市内に事業所を有する中小企業であること。
- 従業員に対する奨学金返済支援制度を就業規則や賃金規程などで定めていること。
- 「淡路島マッチボックス」を利用していること。(※他の求人サイトのみの利用は対象外)
対象となる従業員の主な要件
- 対象企業に勤務する正社員であること。
- 日本学生支援機構(JASSO)の奨学金を受給し、返済義務があること。
- 申請年度末時点で39歳以下であること。
- 申請時点で県内の事業所に勤務していること。
- 【市外本社の場合】従業員が淡路市に住民登録していること。
④ 補助対象経費
この補助金の対象となる経費は非常にシンプルです。
対象経費:
企業が従業員の奨学金返済を支援するために、給与や賞与に上乗せして支給する手当が対象となります。
※ 制度導入のための社会保険労務士への相談費用や、事務手数料などは対象外です。
⑤ 申請方法・手順:5ステップで完了
申請は、まず兵庫県の制度に申請し、その後に淡路市の制度に申請するという流れになります。ここでは淡路市の制度への申請手順を解説します。
申請期間:令和7年4月1日 ~ 令和8年2月28日
実績報告期限:令和8年3月23日(厳守)
期間が限られていますので、早めの準備を心がけましょう。
-
ステップ1:Webフォームから申し込み
淡路市商工会のホームページにある専用申込フォームから必要事項を入力して送信します。
-
ステップ2:必要書類の提出
以下の書類を準備し、淡路市商工会の窓口へ持参または郵送します。
- 同意書兼誓約書(指定様式をダウンロード)
- 兵庫県の「中小企業奨学金返済支援制度事業」の交付決定通知書の写し
- (法人の場合)登記事項証明書の写し
-
ステップ3:交付決定
申請内容が審査され、問題がなければ交付決定の通知がメールで届きます。
-
ステップ4:従業員への手当支給&実績報告
交付決定後、従業員へ奨学金返済支援手当を支給します。支給が完了したら、期限(令和8年3月23日)までに実績報告書類を提出します。
- 補助金交付請求書(指定様式)
- 補助金支払額一覧表(指定様式)
- 従業員へ支給した事実が確認できる書類(給与明細の写し、振込記録など)
-
ステップ5:補助金の入金
実績報告の内容が確認された後、指定した口座に補助金が振り込まれます。
⑥ 採択のための3つの重要ポイント
本補助金は要件を満たせば原則として採択されますが、確実に受給するためには以下のポイントを押さえておくことが重要です。
ポイント1:何よりも先に兵庫県の交付決定を!
淡路市の制度は、兵庫県の制度を利用していることが大前提です。兵庫県の「兵庫型奨学金返済支援制度」の申請を済ませ、「交付決定通知書」を手元に用意してから淡路市の申請に進んでください。県の申請窓口は「(一財)兵庫県雇用開発協会」です。
ポイント2:「淡路島マッチボックス」の利用は必須条件
見落としがちなのが、淡路島の求人マッチングサイト「淡路島マッチボックス」の利用が必須である点です。他の求人媒体を利用していても、この補助金のためには必ず利用登録等が必要になりますので、事前に確認しておきましょう。
ポイント3:期限厳守と事前相談の徹底
申請期間は翌年2月末までですが、実績報告の期限も決まっています。書類の準備には時間がかかることもあるため、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。不明な点があれば、自己判断せずに必ず申請窓口である淡路市商工会へ事前に相談することが、スムーズな受給への一番の近道です。
⑦ よくある質問(FAQ)
Q1. これから奨学金返済支援制度を社内で作ろうと思いますが、それでも対象になりますか?
A1. はい、対象になります。就業規則や賃金規程などに奨学金返済支援に関する規定を設ける必要があります。規定の作り方などについても、兵庫県や淡路市商工会で相談に応じていますので、ぜひご活用ください。
Q2. 兵庫県の制度と淡路市の制度は、どちらに先に相談すれば良いですか?
A2. まずは制度全体を理解するために、淡路市商工会にご相談いただくのがスムーズです。その上で、申請手続きは「兵庫県の制度」→「淡路市の制度」の順番で行うことになります。
Q3. 従業員が複数名いる場合、まとめて申請できますか?
A3. はい、対象となる従業員が複数名いる場合は、企業がまとめて申請します。実績報告の際も、対象者全員分の支払額一覧表などを提出します。
Q4. 補助金はいつ振り込まれますか?立て替えが必要ですか?
A4. はい、補助金は精算払い(後払い)です。まず企業が従業員に支援手当を全額支給し、その実績を報告した後に補助金が振り込まれます。そのため、一時的な資金の立て替えが必要になります。
Q5. 途中で従業員が退職してしまった場合はどうなりますか?
A5. 補助金の対象となるのは、申請年度の4月から2月までに実際に支給した手当分です。退職日までに支給した分については補助対象となる可能性がありますが、詳細は淡路市商工会にご確認ください。
⑧ まとめ:人材確保の切り札として今すぐ活用を!
「淡路市中小企業奨学金返済支援事業」は、兵庫県の制度と組み合わせることで、企業の金銭的負担をほぼゼロにしながら、若手従業員の経済的負担を大きく軽減できる、画期的な制度です。人材の採用と定着は、企業の持続的な成長に不可欠な要素です。この強力な支援策を福利厚生の目玉として導入し、選ばれる企業を目指しませんか?
まずは、自社が対象になるかを確認し、詳しい話を聞くために下記の問い合わせ先へ連絡してみましょう。淡路市商工会が親身にサポートしてくれます。
お問い合わせ・申請窓口
淡路市商工会
〒656-2132 兵庫県淡路市志筑新島5-2
電話番号: 0799-62-3066
公式サイト: https://sci-awaji.jp/