詳細情報
熊本県では、人と動物が共生する社会を目指し、飼い主のいない猫によるトラブルを減らすための避妊去勢手術支援事業を実施しています。この事業は、地域猫活動を推進し、不幸な猫を減らすことを目的としています。令和7年度も引き続き実施され、猫の避妊去勢手術を無料で受けることができます。この記事では、この支援事業の概要から申請方法、注意点までを詳しく解説します。熊本県内で地域猫活動に取り組んでいる方、これから始めようと考えている方は必見です。
飼い主のいない猫の避妊去勢手術支援事業の概要
正式名称
令和7年度 飼い主のいない猫の避妊去勢手術支援事業
実施組織
熊本県動物愛護センター「アニマルフレンズ熊本」
目的・背景
この事業は、熊本県における「人と動物が共生するくまもと」の実現を目指し、飼い主のいない猫によるトラブル(鳴き声、糞尿被害など)を防止し、地域猫活動を推進することを目的としています。猫の繁殖を抑制することで、不幸な猫を減らし、地域住民の生活環境を改善することが期待されます。
対象者の詳細
熊本県内(熊本市内を除く)に生息する飼い主のいない猫を減らすという活動目的を共有し、かつ、活動地域における飼い主のいない猫の頭数や生息個体情報等を継続的かつ適正に管理することができる2人以上の成人による活動組織又はグループが対象です。同一世帯のみで構成される活動組織又はグループは対象となりません。
助成金額・補助率
具体的な金額
避妊去勢手術費用:無料
補助率の説明
手術費用は全額熊本県が負担します。
計算例
例えば、通常1匹あたり10,000円〜20,000円程度かかる避妊去勢手術が、この事業を利用することで無料になります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 手術費用 | 無料 |
| 対象地域 | 熊本県内(熊本市内を除く) |
対象者・条件
詳細な対象要件
- 熊本県内(熊本市内を除く)に生息する飼い主のいない猫を対象とする活動であること。
- 2人以上の成人による活動組織又はグループであること(同一世帯のみで構成されるグループは除く)。
- 活動地域における飼い主のいない猫の頭数や生息個体情報等を継続的かつ適正に管理できること。
業種・規模・地域制限
- 業種:制限なし
- 規模:制限なし
- 地域:熊本県内(熊本市内を除く)
具体例
例えば、地域住民が中心となって組織された猫の保護団体や、動物愛護に関心のあるグループなどが対象となります。個人での申請はできません。
補助対象経費
対象となる経費の詳細リスト
- 飼い主のいない猫の避妊去勢手術費用
対象外経費の説明
猫のワクチン接種費用、ノミ・ダニ駆除費用、治療費などは対象外です。また、手術に必要な猫の捕獲器や運搬にかかる費用も対象外となります。
具体例
例えば、手術前の健康チェックや術後のケアにかかる費用は、この事業の対象外となります。
申請方法・手順
ステップバイステップの詳細手順
- ステップ1:申請書類の準備。熊本県のホームページから必要な書類(避妊去勢手術支援依頼書、活動地域の見取図、管理している猫の一覧など)をダウンロードし、記入します。
- ステップ2:申請書類の提出。主たる活動地域を所管する保健所へ、準備した書類を提出します。
- ステップ3:手術日の調整。熊本県動物愛護センターから、手術実施日等のお知らせのための連絡があります。
- ステップ4:猫の搬入。手術日の前日までに猫を捕獲し、指定された時間及び場所へ搬入します(捕獲器に入れる必要があります)。
- ステップ5:手術の実施。動物愛護センターにて、猫の避妊去勢手術を行います。
- ステップ6:猫の引き取り。手術日の翌日に、指定された時間及び場所まで猫を引き取りに行きます。
- ステップ7:猫の返還。猫を引き取った後、元の場所へ放します。
必要書類の完全リスト
- 避妊去勢手術支援依頼書(第1号様式)
- 活動地域の見取図及び管理している猫の一覧(第1号様式別紙1)
- 飼い主のいない猫の避妊去勢手術支援依頼に係る確認書(第1号様式別紙2)
- 本人確認ができる書類(運転免許証、保険証等)※猫の搬入時に必要
申請期限・スケジュール
令和7年(2025年)4月10日(木曜日)から令和8年(2026年)2月27日(金曜日)まで
オンライン/郵送の詳細
申請書類は、主たる活動地域を所管する保健所へ持参して提出してください。オンラインでの申請は受け付けていません。
採択のポイント
審査基準
審査基準は明確に公表されていませんが、以下の点が重要視されると考えられます。
- 活動組織の活動実績や計画の具体性
- 地域猫活動に対する理解と熱意
- 猫の適切な管理体制
採択率の情報
採択率は公表されていません。
申請書作成のコツ
- 活動計画を具体的に記載する
- 地域猫活動に対する熱意を伝える
- 猫の管理体制を明確に示す
よくある不採択理由
- 申請書類の不備
- 活動計画の不明確さ
- 地域猫活動に対する理解不足
よくある質問(FAQ)
- Q1:個人でも申請できますか?
A1:個人での申請はできません。2人以上の成人による活動組織又はグループである必要があります。
- Q2:熊本市に住んでいますが、申請できますか?
A2:熊本市内は対象外です。熊本市以外の熊本県内に生息する猫が対象となります。
- Q3:手術後の猫はどのように返還されますか?
A3:手術後、猫はさくら耳(耳先をV字型にカット)にした状態で返還されます。
- Q4:捕獲器は借りられますか?
A4:熊本県動物愛護センター及び保健所では、捕獲器の貸し出しは行っていません。お住まいの市町村等へお問い合わせください。
- Q5:手術に適さない猫もいますか?
A5:はい、手術に適さない(けが・病気をしている、元気がない、体重1.2kg未満等)と判断される場合には、受付を行った場合でも、手術せずに返還されることがあります。
まとめ・行動喚起
熊本県の飼い主のいない猫の避妊去勢手術支援事業は、地域猫活動を推進し、猫と人が共生できる社会を目指すための重要な取り組みです。申請期間は令和7年4月10日から令和8年2月27日までです。対象となる方は、必要な書類を準備し、早めに申請しましょう。
申請に関する詳細は、熊本県動物愛護センターのウェブサイトをご確認ください。また、ご不明な点があれば、お気軽に動物愛護センターまでお問い合わせください。
問い合わせ先:
熊本県動物愛護センター
電話:0964-27-8115
住所:宇城市松橋町東松崎701-4
この事業を通じて、熊本県の地域猫活動がさらに活発になり、人と猫が安心して暮らせる社会が実現することを願っています。