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物価高騰に負けない!目黒区中小企業者向け融資支援金で経営をサポート
近年、中小企業を取り巻く経営環境は厳しさを増しています。物価高騰、エネルギー価格の高騰、円安など、様々な要因が経営を圧迫し、資金繰りに苦慮されている方も少なくないでしょう。そんな状況を打破するため、目黒区では区内中小企業者向けに「物価高対応等融資支援金」を支給します。この支援金は、国や東京都の対象融資を利用した中小企業者に対し、融資額に応じて最大20万円を給付する制度です。経営改善、事業の立て直しを考えている方は、ぜひこの機会をご活用ください。本記事では、この支援金の詳細について徹底解説します。
助成金の概要
目黒区独自に実施する「物価高対応等融資支援金」は、物価高騰などの影響で経営に苦しむ区内中小企業者を支援するための制度です。国や東京都が実施する特定の融資制度を利用した中小企業者に対し、融資額に応じて支援金を給付することで、資金繰りの安定化を図り、経営改善を後押しすることを目的としています。
- 正式名称:令和7年度目黒区物価高対応等融資支援金
- 実施組織:目黒区
- 目的・背景:物価高騰等の影響を受けた区内中小企業者の経営支援
- 対象者:目黒区内の中小企業者で、国や東京都の対象融資を利用した者
支援対象となる融資制度
- 東京都中小企業制度融資「エネルギー・ウクライナ情勢・円安等対応緊急融資(エネルギー・ウクライナ・円安等)」
- 日本政策金融公庫融資「経営環境変化対応資金(セーフティネット貸付)」(「生活衛生セーフティネット貸付」を含む。)
- 日本政策金融公庫融資「危機対応後経営安定貸付」
- 日本政策金融公庫融資「危機対応後経営安定資金(セーフティネット貸付)」(「生活衛生セーフティネット貸付」を含む。)
助成金額・補助率
この支援金では、各融資制度に対して最大20万円が給付されます。融資金額100万円につき2万円が支給され、1万円未満は切り上げとなります。
計算例
例えば、融資実行金額が410万円の場合、以下の計算式で支援金額が算出されます。
410万円 ÷ 100万円 × 2万円 = 8万2,000円
この場合、1万円未満が切り上げられるため、支援金額は9万円となります。
| 融資実行金額 | 支援金額 |
|---|---|
| 100万円 | 2万円 |
| 250万円 | 5万円 |
| 410万円 | 9万円 |
| 800万円 | 16万円 |
| 1000万円以上 | 20万円(上限) |
対象者・条件
以下のすべての要件を満たす中小企業者が対象となります。
- 令和7年4月1日以降に、上記の対象融資のいずれかの実行を受けていること。
- 申請時および融資実行時点において、目黒区内に住所または主たる事業所を有すること(法人の場合は目黒区内に登記上の本店所在地を有すること)。
- 信用保証協会、日本政策金融公庫の対象業種に属する事業を営んでいること。
- 所得税(法人税)、住民税および事業税を滞納していないこと。
- 許認可等を必要とする業種の場合、その許認可等を得ていること。
- 事業の継続・立て直しやそのための取り組みを持続的に実施すること。
- 現在かつ将来にわたって、暴力団員等に該当せず、暴力団員等が経営を支配していると認められる関係等を有しないことおよび暴力的な要求行為等を行わないこと。
対象者の具体例
- 目黒区内で飲食店を経営しており、エネルギー価格高騰の影響を受けている中小企業者
- 目黒区内に本社を置く製造業で、円安の影響で原材料費が高騰している中小企業者
- 目黒区内で小売業を営んでおり、物価高騰の影響で売上が減少している個人事業主
補助対象経費
この支援金は、融資を受けた資金の使途を限定するものではありません。運転資金、設備投資、人件費など、経営に必要な様々な用途に活用できます。
活用例
- 運転資金の補填
- 新たな設備投資
- 従業員の給与・賞与
- 広告宣伝費
- 事業拡大のための費用
申請方法・手順
申請は郵送または持参にて行います。複数の融資について申請する場合は、融資ごとに申請書を提出する必要があります。ただし、共通する書類については、各1部提出すれば問題ありません。
申請手順
- 目黒区の公式サイトから申請書と確認書をダウンロード
- 必要書類を準備
- 申請書に必要事項を記入
- 確認書に署名・捺印
- 必要書類と申請書、確認書を郵送または持参
必要書類
- 令和7年度目黒区物価高対応等融資支援金申請書
- 確認書
- [東京都中小企業制度融資を利用の場合]金銭消費貸借契約書の写し
- [日本政策金融公庫融資を利用の場合]借用証書の写し
- [東京都中小企業制度融資のみ]信用保証決定のお知らせの写し、または信用保証書の写し
- [日本政策金融公庫融資のみ]融資実行日が確認できる書類(例:通帳の写しなど)
- 支援金振込希望口座が確認できる通帳等の写し((1)表紙、(2)表紙をめくった見開きページ)
- その他区長が必要と認める書類
- [法人の場合]履歴事項全部証明書(発行後3カ月以内)の写し(法務局発行)
- [法人の場合]法人事業税納税証明書(直近1期分)の写し(都税事務所発行)
- [法人の場合]法人都民税納税証明書(直近1期分)の写し(都税事務所発行)
- [個人事業主の場合]区内に住所または主たる事業所を有することが確認できる書類(例:住民票の写し、不動産賃貸契約書の写し、営業許可書の写しなど)
- [個人事業主の場合]個人事業税納税証明書(直近1年度分)の写し(都税事務所発行)
- [個人事業主の場合]非課税の場合、所得税納税証明書(その1)(直近1期分)の写し(税務署発行)
- [個人事業主の場合]住民税の納税証明書(住所が目黒区外の場合、目黒区の家屋敷事務所事業所課税によるもの)(本年度分)の写し(目黒区税務課発行)
申請期限・スケジュール
申請受付期限は令和8年3月31日(火曜日)(必着)です。令和8年4月1日以降に実行された融資については対象外となりますのでご注意ください。
採択のポイント
この支援金は、対象要件を満たしていれば基本的に給付されるため、採択率は高いと考えられます。ただし、申請書類に不備があったり、虚偽の記載があった場合は、給付されない可能性があります。
申請書作成のコツ
- 申請書は丁寧に記入し、誤字脱字がないように注意する。
- 必要書類はすべて揃え、不備がないように確認する。
- 申請期限に余裕を持って申請する。
よくある質問(FAQ)
Q1. 支援金はいつ振り込まれますか?
A1. 申請書類の審査後、通常1ヶ月程度で指定の口座に振り込まれます。
Q2. 複数の融資を受けている場合、支援金はそれぞれに支給されますか?
A2. はい、対象となる融資制度ごとに申請することで、それぞれ支援金が支給されます。ただし、各融資制度に対して最大20万円が上限となります。
Q3. 申請に必要な書類は原本ですか?
A3. 申請に必要な書類は、写し(コピー)で構いません。ただし、区長が必要と認める書類については、原本の提出を求められる場合があります。
Q4. 申請書はどこで入手できますか?
A4. 目黒区の公式サイトからダウンロードできます。また、目黒区役所の窓口でも配布しています。
Q5. 申請後、審査結果はどのように通知されますか?
A5. 申請書に記載された連絡先に、郵送または電話で通知されます。
まとめ・行動喚起
目黒区独自「物価高対応等融資支援金」は、物価高騰などの影響で経営に苦しむ区内中小企業者にとって、非常に有効な支援制度です。対象となる融資制度を利用している場合は、ぜひ申請をご検討ください。申請期限は令和8年3月31日(火曜日)です。お早めに申請の準備を進めましょう。
ご不明な点がありましたら、下記までお気軽にお問い合わせください。
申請先・問い合わせ先
〒153-8573 目黒区上目黒二丁目19番15号
目黒区産業経済部産業経済・消費生活課経済・融資係
電話:03-5722-9879