詳細情報
福岡県直方市で事業を営む中小企業や個人事業主の皆様へ朗報です。昨今の電気料金高騰にお悩みではありませんか?また、企業の社会的責任として環境問題への貢献を考えている方も多いでしょう。直方市では、そんな事業者の皆様を力強く支援するため、「直方市省エネルギー設備導入費等補助金」を実施しています。この制度を活用すれば、LED照明や高効率空調などの省エネ設備導入にかかる費用について、最大100万円の補助を受けることが可能です。さらに、必須となる省エネ診断の費用は全額補助されます。この記事では、補助金の概要から対象者、申請方法、そして採択されるための重要なポイントまで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。コスト削減と脱炭素経営を両立させる絶好の機会を、ぜひご活用ください。
この補助金のポイント
- 最大100万円の設備導入費用を補助!
- 省エネ診断にかかる自己負担費用は全額補助!
- 直方市内の中小企業・個人事業主が対象!
- LED照明、高効率空調、業務用給湯器など幅広い設備が対象!
- 申請は先着順!予算がなくなり次第終了のため早めの準備が必須!
直方市省エネルギー設備導入費等補助金とは?
「直方市省エネルギー設備導入費等補助金」は、直方市が推進する「2050年までに二酸化炭素排出量実質ゼロ」を目指すゼロカーボンシティ構想の一環として実施される事業です。市内の事業者、特に温室効果ガス排出量の割合が高い製造業などを中心に、省エネルギー効果の高い設備への更新を支援することで、事業者のコスト削減と地域全体の環境負荷低減を同時に実現することを目的としています。
制度の概要(令和7年度)
まずは、補助金の全体像を把握しましょう。主要な項目を表にまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 令和7年度 直方市省エネルギー設備導入費等補助金 |
| 実施組織 | 福岡県直方市(担当:環境政策課) |
| 補助上限額 | 100万円(設備導入費) + 省エネ診断費用(全額) |
| 補助率 | 設備導入費:対象経費の3分の1 省エネ診断費用:自己負担額の全額 |
| 申請期間 | 2025年5月1日 ~ 2025年10月31日 |
| 注意点 | 申請は先着順。予算上限に達し次第、期間内でも受付終了となります。 |
補助金額と補助率の詳細
この補助金は「設備導入費」と「省エネ診断費用」の2つのパートで構成されています。それぞれの補助額と補助率を詳しく見ていきましょう。
① 設備導入費
- 補助率: 対象設備の購入費および設置工事費の 3分の1以内
- 補助上限額: 100万円
② 省エネルギー診断費用
- 補助率: 自己負担額の 全額
- 補助上限額: なし(自己負担分に対して)
【計算例】
工場に設置する高効率空調設備の費用(本体+工事費)が450万円、事前に受けた省エネ診断の自己負担額が5万円だった場合:
・設備導入費の補助額: 450万円 × 1/3 = 150万円 → 上限の100万円が適用
・省エネ診断費用の補助額: 5万円(全額)
→ 合計補助額: 100万円 + 5万円 = 105万円
この場合、実質的な自己負担額は (450万円 + 5万円) – 105万円 = 350万円となり、大幅なコスト削減が実現できます。
対象者と主な要件
補助金を利用するには、以下の要件をすべて満たす必要があります。申請前に必ず自社が該当するかを確認しましょう。
- 市内に事業所等を置き、将来にわたり市内で事業継続する意思がある中小企業者または個人事業主であること。
- 法人市民税又は個人市民税の納税地が直方市であり、直近の事業年度の申告を終えていること。
- 市税の滞納がないこと。
- 【最重要】補助金の交付を申請する年度から起算して3年前の年度の4月1日から申請日までの間に、省エネルギー診断を受診していること。
- 省エネルギー診断で提案された設備と同等以上の省エネ性能を有する設備を導入する事業であること。
- 国や県など他の補助金と併用する場合、全ての補助金総額が設備導入の総額を上回らないこと。
- 直方市暴力団等追放推進条例に規定する暴力団関係者でないこと。
- 風俗営業等の事業を営んでいないこと。
ポイント:省エネルギー診断が必須です!
この補助金の最大のポイントは、事前の「省エネルギー診断」受診が必須条件である点です。まだ受診していない場合は、まず診断を受けるところから始める必要があります。診断機関については、一般財団法人省エネルギーセンターなどに問い合わせてみましょう。診断費用も全額補助の対象となるため、積極的に活用することをお勧めします。
補助対象となる経費
補助の対象となる経費は、省エネ診断の結果に基づいて導入する設備の購入費と設置工事費です。具体的には以下のような設備が対象となります。
対象となる設備の例
- LED照明器具
- 高効率空調設備(エアコンなど)
- 業務用給湯設備(エコキュートなど)
- 冷凍冷蔵設備
- 高効率ボイラー
- 変圧器(トップランナー変圧器など)
- 産業用モーター
対象外となる経費
- 消費税および地方消費税
- 中古品の購入費
- リースやレンタル契約にかかる費用
- 自社で設置工事を行った場合の費用
- 補助金の申請前に契約・発注・購入・着工した設備
- 国、県、その他団体から補助金の交付を受ける経費(ただし、補助対象経費を按分する場合は対象となることがあります)
重要:県内事業者への発注が条件!
対象設備の購入や設置工事の発注は、福岡県内に本社または本店を有する事業者に行う必要があります。市外や県外の業者に依頼した場合は補助対象外となるため、業者選定の際には十分にご注意ください。
申請方法と手順(ステップ・バイ・ステップ)
申請から補助金受給までの流れを、分かりやすくステップごとに解説します。スムーズに進めるために、全体の流れを把握しておきましょう。
ステップ1:事前準備(省エネ診断の受診)
まだ省エネ診断を受けていない場合は、まず専門機関に依頼して診断を受けます。診断結果報告書は申請時の必須書類です。
ステップ2:導入設備の選定と見積もり取得
診断結果に基づき、導入する省エネ設備を決定します。福岡県内の施工業者から、導入する設備の見積書(型番や性能がわかるもの)を取得します。
ステップ3:申請書類の準備
直方市の公式サイトから申請書類一式をダウンロードし、必要事項を記入します。以下の書類を漏れなく準備しましょう。
- 交付申請書
- 事業計画書
- 収支予算書
- 省エネルギー診断結果報告書の写し
- 導入する対象設備の性能、規格等がわかる書類(カタログ等)
- 対象経費の内訳がわかる見積書の写し
- 【法人の場合】履歴事項全部証明書、直近の決算報告書の写し
- 【個人事業主の場合】開業届の写し、直近の確定申告書の写し
- 市税の滞納がないことの証明書
- その他市長が必要と認める書類
ステップ4:申請書の提出
準備した書類一式を、直方市役所の環境政策課へ提出します(郵送または持参)。必ず、設備の契約や工事着工前に行ってください。事後申請は一切認められません。
ステップ5:交付決定通知
市による審査が行われ、内容が適当と認められると「交付決定通知書」が送付されます。この通知を受け取ってから、正式に設備の発注・契約・工事着工が可能になります。
ステップ6:事業の実施と支払い
交付決定の内容に従って、設備の導入工事を実施します。工事完了後、施工業者へ費用の支払いを済ませます。
ステップ7:実績報告書の提出
事業が完了した日から14日以内、または令和8年2月6日のいずれか早い日までに、実績報告書と関連書類(契約書、請求書、領収書、設置前後の写真など)を提出します。
ステップ8:補助金額の確定と請求
実績報告書の内容が審査され、補助金額が確定すると「額の確定通知書」が届きます。その後、交付請求書を提出します。
ステップ9:補助金の交付
請求書に基づき、指定した口座に補助金が振り込まれます。
採択されるための重要ポイント
この補助金は先着順であるため、要件を満たした上でいかに早く、そして不備なく申請するかが鍵となります。以下のポイントを押さえて、採択の可能性を高めましょう。
1. とにかく早めに動き出す
先着順のため、受付開始後すぐに申請できるよう、事前の準備がすべてを決めます。特に省エネ診断は結果が出るまでに時間がかかる場合があるため、公募開始前から準備を進めておくのが理想です。予算が上限に達すれば早期に締め切られるため、「まだ期間があるから」と油断しないことが最も重要です。
2. 申請書類の完璧な準備
書類に不備があると、修正に時間がかかり、その間に予算が尽きてしまうリスクがあります。提出前には、市の担当窓口に事前確認を依頼するか、複数人でダブルチェックを行うなど、万全の体制で臨みましょう。特に、見積書に記載された型番とカタログが一致しているか、金額に間違いはないかなど、細部まで丁寧な確認が必要です。
3. 省エネ診断結果を最大限に活用する
事業計画書を作成する際は、省エネ診断で指摘された課題や改善提案を基に、「なぜこの設備を導入する必要があるのか」「導入によってどれだけの省エネ効果(CO2削減量や電気代削減額)が見込めるのか」を具体的かつ論理的に説明することが重要です。説得力のある計画書は、スムーズな審査につながります。
よくある不採択理由
- 事後申請: 交付決定前に契約・発注・着工してしまった。
- 要件不備: 省エネ診断を受けていない、市税の滞納があるなど。
- 書類不備: 必要な書類が揃っていない、記入漏れや押印漏れがある。
- 予算超過: 申請が遅れ、市の予算が上限に達してしまった。
よくある質問(FAQ)
Q1. 省エネ診断はどこで受けられますか?
A1. 一般財団法人省エネルギーセンターや、国が認定したエネルギー管理支援サービス事業者(エネマネ事業者)などで受診できます。まずは専門機関に問い合わせてみてください。
Q2. 国や県の他の補助金と併用は可能ですか?
A2. 併用は可能です。ただし、すべての補助金の合計額が、補助対象となる設備導入の総額を上回らないことが条件です。併用を検討している場合は、申請時にその旨を申告する必要があります。
Q3. リースで設備を導入する場合も対象になりますか?
A3. いいえ、リース契約やレンタルによる導入は補助の対象外となります。申請者自身が設備を購入し、所有権を持つことが必要です。
Q4. 申請前に工事の契約をしてしまいました。今から申請できますか?
A4. 残念ながら申請できません。この補助金は、必ず市の「交付決定」を受けた後に事業(契約・発注・工事)を開始する必要があります。事前の事業着手は補助対象外となりますので、絶対に交付決定前に行わないでください。
Q5. 予算の残り状況はどこで確認できますか?
A5. 予算の執行状況については、直方市の公式サイトで随時公表されるか、担当窓口である環境政策課に問い合わせることで確認できます。申請を検討している場合は、定期的にチェックすることをお勧めします。
まとめ:今すぐ行動を起こし、コスト削減と環境貢献を実現しよう
今回は、福岡県直方市が実施する「省エネルギー設備導入費等補助金」について詳しく解説しました。
- ポイントの再確認:
- 設備導入費の最大100万円補助、診断費用は全額補助という手厚い支援。
- 申請の前提として「省エネルギー診断」の受診が必須。
- 申請は2025年10月31日までですが、先着順のため早期終了の可能性大。
- 交付決定前の事前着工は厳禁。
この補助金は、エネルギーコストの上昇に悩む事業者にとって、経営負担を軽減し、競争力を高めるための強力な後押しとなります。同時に、脱炭素社会の実現に貢献する企業として、社会的評価を高めることにも繋がります。人気の補助金であり、早期の予算終了が予想されます。少しでも関心のある方は、まずは公式サイトで詳細な公募要領を確認し、不明な点があれば直方市の環境政策課へ相談することから始めてみましょう。この機会を逃さず、賢く設備投資を行いましょう。
お問い合わせ先
直方市 環境政策課 環境政策係
電話番号: 0949-25-2123
メールアドレス: n-kankyo@city.nogata.lg.jp
公式サイト: https://www.city.nogata.fukuoka.jp/kurashi/_15345/_9954/_14425/_14323.html