詳細情報
福井市への移住や新生活を検討している方、特に新婚世帯、子育て世帯、U・Iターンを考えている方に朗報です。福井市では、市内の空き家を活用して定住する方を応援するため、「空き家家賃支援事業」を実施しています。この制度を活用すれば、月々の家賃負担を最大2.5万円、年間で最大30万円も軽減できる可能性があります。この記事では、福井市の空き家家賃支援事業の概要から対象者の詳細な条件、申請方法、採択されるためのポイントまで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。あなたの福井市での新しい暮らしを、このお得な制度でスタートさせましょう。
この補助金のポイント
- 月額最大2.5万円の家賃補助が受けられる!
- 補助期間は最長12ヶ月、合計で最大30万円の支援!
- 新婚世帯、子育て世帯、U・Iターン世帯などが対象!
- 福井市内の「空き家情報バンク」登録物件が対象!
- 申請は賃貸借契約前に必要なので要注意!
1. 福井市空き家家賃支援事業の概要
まずは、この制度がどのようなものなのか、全体像を掴んでいきましょう。
正式名称と実施組織
- 正式名称: 福井市空き家家賃支援事業
- 実施組織: 福井市 建設部 住宅政策課
制度の目的・背景
この事業は、福井市内の空き家の有効活用を促進し、同時に市外からの移住・定住を促すことを目的としています。特に、新婚世帯や子育て世帯といった若い世代が福井市で暮らしやすい環境を整えることで、地域の活性化を図る狙いがあります。「福井市空き家情報バンク」に登録された物件の利用を促進することで、空き家問題の解決と人口増加の両方に貢献する、重要な取り組みです。
2. 補助金額・補助率について
最も気になる補助金額について、具体的に見ていきましょう。
具体的な補助金額と補助期間
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助率 | 月額家賃の3分の1 |
| 月額上限額 | 2万5千円 |
| 補助対象期間 | 最大12か月間 |
| 年間最大補助額 | 30万円 (2.5万円 × 12ヶ月) |
注意点:補助の対象となるのは純粋な「家賃」のみです。管理費、共益費、駐車場使用料、町内会費などは対象外となりますのでご注意ください。
計算例
- 例1:家賃が月額6万円の場合
60,000円 × 1/3 = 20,000円。上限額(2.5万円)以下なので、月額20,000円が補助されます。 - 例2:家賃が月額9万円の場合
90,000円 × 1/3 = 30,000円。上限額(2.5万円)を超えるため、月額25,000円が補助されます。
3. 補助対象者・条件
この補助金は誰でも受けられるわけではありません。ご自身が対象になるか、以下の要件をしっかりと確認してください。
対象となる世帯
以下のいずれかに該当する世帯が対象です。
- 新婚世帯:入籍後5年以内の夫婦を含む世帯。
- 子育て世帯:18歳未満の子(申請年度の4月1日時点)を含む世帯。
- U・Iターン世帯:福井県内に転入する直前の住所が、連続して3年以上県外にある方を含む世帯。(※新規卒業者や勤務先の都合による転勤は除く)
- 被災者世帯:自然災害による「り災証明書」の交付を受けた住宅に当時居住していた方を含む世帯。(災害発生から2年以内)
その他の必須要件
上記の世帯要件に加えて、以下の全ての条件を満たす必要があります。
- 補助対象となる住宅が「福井市空き家情報バンク」に登録後、1か月以上経過した物件であること。
- 申請から2か月以内に世帯全員が対象住宅での居住を開始すること。
- 3年以上、福井市に居住する見込みであること。
- 賃貸借契約を締結する前に、補助金の交付申請を行うこと。
- 補助金の交付決定を受けてから3か月以内に賃貸借契約を締結すること。
- 申請者本人が契約者となること。
- 世帯全員に市町村税の滞納がないこと。
- 過去にこの制度や類似の補助金を受けていないこと。
- 暴力団員等でないこと。
4. 申請方法と手続きの流れ
申請は計画的に進めることが重要です。特に「契約前の申請」というルールは絶対に守る必要があります。
申請期間
令和7年度の申請期間は令和7年4月1日から令和8年3月31日までです。ただし、市の予算には上限があるため、予算がなくなり次第、期間内でも受付が終了します。早めの準備と申請を心がけましょう。
申請ステップ
- 物件探し:「福井市空き家情報バンク」で対象物件を探します。
- 事前相談:福井市住宅政策課に相談し、要件などを確認します。
- 交付申請【重要】:必要書類を揃え、契約前に住宅政策課の窓口へ提出します。
- 交付決定:市から「交付決定通知書」が届きます。
- 契約・入居:通知書を受け取った後、物件の賃貸借契約を締結し、入居します。
- 実績報告:入居後、家賃の支払い実績などを証明する書類を添えて「実績報告書」を提出します。
- 金額確定:市から「額確定通知書」が届きます。
- 補助金受領:「請求書」を提出後、指定の口座に補助金が振り込まれます。
必要書類一覧
申請時には以下の書類が必要です。不備がないように事前に準備しましょう。
- □ 空き家家賃支援事業補助金交付申請書
- □ 事業概要書
- □ 世帯全員の住民票の写し(続柄が記載されたもの)
- □ 世帯全員の市町村税の納税証明書(滞納がないことの証明)
- □ 誓約書
- □【新婚世帯の場合】戸籍謄本など婚姻年月日がわかる書類
- □【U・Iターン世帯の場合】戸籍の附票など、県外に3年以上居住していたことがわかる書類
- □【被災者世帯の場合】り災証明書の写し
※様式は福井市の公式サイトからダウンロードできます。
5. 採択されるための重要なポイント
補助金を確実に受けるために、押さえておくべき3つの重要なポイントを解説します。
ポイント1:何よりも「契約前」の申請を徹底する
この補助金で最も多い不採択理由は「契約後の申請」です。物件を気に入って先に契約してしまった場合、後からこの制度を知っても絶対に申請できません。必ず、市の交付決定を受けてから契約手続きに進んでください。
ポイント2:予算上限を意識し、早めに行動する
人気の制度であるため、年度の後半になると予算上限に達して受付が終了する可能性があります。福井市での新生活を決めたら、できるだけ早く物件探しと申請準備に取り掛かることをお勧めします。市のホームページで予算の執行状況が公開されることもあるので、定期的にチェックしましょう。
ポイント3:書類の不備をなくし、不明点は必ず確認
申請書類に不備があると、審査が遅れたり、最悪の場合、不受理となることもあります。住民票や納税証明書など、取得に時間がかかる書類もあるため、余裕を持って準備しましょう。少しでも記入方法や必要書類に疑問があれば、遠慮なく住宅政策課に問い合わせることが、スムーズな手続きの秘訣です。
6. よくある質問(FAQ)
- Q1. 納税証明書は何年度のものが必要ですか?
- A1. 申請日時点で取得できる最新年度のものが必要です。例えば、令和7年6月以降に申請する場合は、令和7年度(令和6年分)の納税証明書が必要になります。
- Q2. U・Iターン世帯の要件にある「戸籍の附票」とは何ですか?
- A2. 戸籍の附票とは、本籍地の市区町村で管理されている、住所の履歴を記録した書類です。これにより、過去にどこに住んでいたかを証明できます。本籍地の役所で取得できます。
- Q3. 婚約中ですが、新婚世帯として申請できますか?
- A3. 申請時点では婚約中でも構いませんが、実績報告書を提出する時点(入居後)までには入籍している必要があります。
- Q4. 福井市内の別の場所から引っ越す場合も対象になりますか?
- A4. はい、対象になります。ただし、U・Iターン世帯の要件には該当しないため、新婚世帯または子育て世帯の要件を満たす必要があります。
- Q5. 国や他の補助金との併用は可能ですか?
- A5. 原則として、国や他の地方公共団体から同様の趣旨の補助金を受けている場合は、この制度を併用することはできません。詳しくは市の担当課にご確認ください。
7. まとめと問い合わせ先
福井市の「空き家家賃支援事業」は、対象となる方にとって非常に魅力的な制度です。月々の家賃負担を軽減し、福井市での新しい生活を経済的にサポートしてくれます。重要なのは、「対象要件の確認」「契約前の申請」「早めの行動」の3点です。この記事を参考に、ぜひ制度の活用を検討してみてください。
より詳しい情報や最新の申請状況については、必ず公式サイトを確認するか、下記の担当窓口まで直接お問い合わせください。
お問い合わせ先
福井市 建設部 住宅政策課
- 住所: 〒910-8511 福井市大手3丁目10-1 市役所本館4階
- 電話番号: 0776-20-5571
- 業務時間: 平日 8:30~17:15
- 公式サイト: 福井市空き家家賃支援事業(令和7年度)