詳細情報
福岡市内で地球温暖化対策やごみ減量、自然保護などの環境活動に取り組んでいるNPO法人や市民団体の皆様へ朗報です。福岡市では、市民が主体となって行う環境活動を力強く支援する「未来へつなげる環境活動支援事業補助金」を実施しています。この制度を活用すれば、年間を通じた活動に対して最大50万円、単発の環境イベントでも最大12万円の補助を受けることが可能です。この記事では、補助金の詳細な内容から、対象となる活動、申請方法、そして採択されるためのポイントまで、どこよりも詳しく解説します。あなたの素晴らしい環境活動をさらにステップアップさせるために、ぜひ最後までご覧ください。
この補助金のポイント
- 福岡市内で活動するNPOや市民団体が対象
- 年間活動支援(最大50万円)とイベント支援(最大12万円)の2つのコース
- 地球温暖化対策、3R、自然保護、環境美化、SDGs普及など幅広い環境活動が対象
- 団体の会員以外が参加する「市民参加型」の事業であることが重要
- 令和7年度の予算額は264万8千円
未来へつなげる環境活動支援事業補助金とは?
この補助金は、福岡市が市民団体やNPO法人などと協働し、持続可能な社会の実現を目指すために設立した制度です。未来の子どもたちに美しい地球環境を引き継ぐため、市民が主体的に行う環境保全活動や環境学習の取り組みを経済的に支援することを目的としています。
制度の概要
| 正式名称 | 未来へつなげる環境活動支援事業補助金(通称:つな環) |
|---|---|
| 実施組織 | 福岡市 環境局 環境政策部 環境政策課 |
| 目的 | 市民団体、NPO法人等が主体的に行う環境活動を支援し、市民の環境意識の向上と環境活動の活性化を図る。 |
| 対象者 | 福岡市内で環境活動を行う市民団体、NPO法人など(詳細は後述) |
選べる2つの支援コースを徹底比較
この補助金には、団体の活動規模や内容に合わせて選べる2つのコースが用意されています。年間を通じた継続的な活動を支援する「団体活動支援コース」と、単発のイベントを手厚く支援する「環境イベント支援コース」です。それぞれの特徴を比較してみましょう。
| 項目 | 団体活動支援コースA | 団体活動支援コースB | 環境イベント支援コース |
|---|---|---|---|
| 対象団体 | 7人以上で、環境活動経験が3年以上の団体 | 3人以上の団体 | 3人以上で、来場者見込み15人以上のイベントを主催する団体 |
| 補助金額 | 上限 50万円 | 上限 20万円 | 上限 10万円 (特定テーマは12万円) |
| 補助率 | 対象経費の4分の3以内 | 対象経費の4分の3以内 | 対象経費の5分の4以内 |
| 申請期間 | 令和7年4月1日(火)~4月30日(水) 必着 | 令和7年4月1日(火)~令和8年1月30日(金) 随時受付 | |
| 審査方法 | プレゼンテーションと質疑応答 | 質疑応答 | 書類審査 |
| 特徴 | 年間を通じた継続的な環境活動を支援 | 単発のイベントや講座を支援。団体ごとに累計2回まで申請可能。 | |
注意点:環境イベント支援コースは、補助を希望する事業の開始2ヵ月前までに申請書を提出する必要があります。また、いずれのコースも予算額に達した場合、年度の途中でも受付を終了することがありますので、早めの申請がおすすめです。
補助の対象となる5つの事業テーマ
この補助金は、団体の会員やスタッフだけでなく、広く福岡市民が参加できる「市民参加型」の事業で、以下のいずれかのテーマに該当するものが対象です。
- 【1】地球温暖化対策: 省エネ講座、緑のカーテン作りワークショップ、再生可能エネルギーに関する学習会など。
- 【2】ごみ減量・3R(リデュース・リユース・リサイクル): 食品ロス削減クッキング教室、不用品交換会、リサイクル工作講座、フリーマーケットイベントなど。
- 【3】自然環境保護: 河川や海岸の清掃活動、地域の生き物観察会、里山保全活動など。
- 【4】環境美化: 地域の清掃活動と連携した環境学習会、花植えイベントなど。
- 【5】環境教育・SDGsの普及啓発: 親子で学ぶ環境教室、SDGsカードゲーム体験会、環境問題をテーマにした映画上映会など。
申請できる団体の詳細な条件
上記のコースごとの要件に加えて、すべてのコースで以下の共通要件を満たす必要があります。
共通の申請要件
- 営利活動が主たる目的の団体ではないこと。
- 宗教活動または政治活動を目的としていないこと。
- 申請する事業について、福岡市の他の補助金の交付を受けていないこと。
- 福岡市内で環境活動を実施していること。
- 団体の構成員が3人以上であること(コースAは7人以上)。
補助対象となる経費・ならない経費
補助金の対象となる経費は、申請する事業の実施に直接必要となる経費です。詳細は公式サイトで公開されている「経費分類表」を必ず確認してください。
対象経費の例
- 報償費: 講師や専門家への謝礼金
- 消耗品費: 事務用品、イベントで使う材料費など
- 印刷製本費: チラシ、ポスター、資料の印刷代
- 通信運搬費: 郵便料金、荷物の送料
- 使用料及び賃借料: 会場使用料、機材レンタル料
- 保険料: イベント保険料
対象外経費の例
- 団体の事務所家賃や人件費など、団体の経常的な運営経費
- 団体の構成員のみで行う会議や打ち合わせの飲食費
- 領収書等で支払いが確認できない経費
申請から補助金交付までのステップ
申請は以下のステップで進みます。特に、申請前の相談は非常に重要ですので、積極的に活用しましょう。
- 事前相談: まずは環境政策課の窓口に電話やメールで相談しましょう。事業内容が対象になるか、書類の書き方などを確認できます。
- 必要書類の準備: 福岡市の公式サイトから「交付申請の手引き」と「申請書様式」をダウンロードし、必要事項を記入します。
- 申請書提出: 申請期間内に、相談・受付窓口へ持参または郵送で提出します(必着)。
- 審査: 団体活動支援コースは、評価委員会でのプレゼンテーションや質疑応答があります。事業の魅力や計画をしっかりと伝えましょう。
- 交付決定: 審査後、交付(または不交付)決定通知が届きます。
- 事業実施: 交付決定後、計画に沿って事業を実施します。
- 実績報告: 事業完了後、定められた期間内に実績報告書と経費の領収書などを提出します。
- 補助金額の確定・交付: 実績報告書の審査後、補助金額が確定し、指定の口座に振り込まれます(精算払い)。
必要書類リスト
- 未来へつなげる環境活動支援事業補助金交付申請書(様式第1号~6号)
- 団体の規約、会則、定款など
- 構成員名簿
- 事業計画書、収支予算書
- その他、市長が必要と認める書類
※コースによって必要な様式が異なります。必ず公式サイトの「交付申請の手引き」をご確認ください。
採択率を上げるための3つの重要ポイント
この補助金は公募制であり、審査を経て採択されます。採択率に関する公式なデータは公開されていませんが、以下のポイントを押さえることで、採択の可能性を高めることができます。
ポイント1:事業の「市民参加型」を具体的に示す
審査で最も重視されるのが「市民参加型」であるかという点です。単に「市民が参加できます」と書くだけでなく、「どのようなターゲット層に」「どのような広報活動で参加を呼びかけ」「イベント当日はどのような役割で参加してもらい」「参加することでどのような学びや気づきを得られるか」を具体的に計画書に落とし込みましょう。
ポイント2:計画の具体性と実現可能性
事業の目的、内容、スケジュール、予算などが具体的で、実現可能であることが重要です。特に収支予算書では、経費の積算根拠を明確に示し、補助金に頼りすぎない自己資金の計画も示すと評価が高まります。
ポイント3:プレゼンテーションと質疑応答の準備(団体活動支援コース)
団体活動支援コースでは、評価委員会でのプレゼンが必須です。事業の社会的意義、独自性、将来への波及効果などを熱意をもって伝えられるよう、事前にしっかりと準備しましょう。想定される質問への回答も用意しておくと万全です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 設立したばかりの団体でも申請できますか?
はい、可能です。「団体活動支援コースB」や「環境イベント支援コース」は活動経験年数の要件がありませんので、設立間もない団体でも申請できます。
Q2. 企業のCSR活動として実施するイベントは対象になりますか?
営利活動が主たる目的でない団体が対象のため、企業のCSR活動は原則として対象外です。ただし、地域の市民団体と共催する形など、事業内容によっては対象となる可能性もありますので、一度窓口にご相談ください。
Q3. 福岡市外に拠点がありますが、活動場所が福岡市内なら申請できますか?
はい、申請できます。団体の所在地は問いませんが、補助対象となる活動は福岡市内で実施されることが必須条件です。
Q4. 補助金はいつ受け取れますか?
補助金は、原則として事業がすべて完了し、実績報告書を提出した後、内容の審査を経て支払われる「精算払い」となります。事業実施中の資金は団体で立て替える必要がありますのでご注意ください。
Q5. 申請前に必ず窓口へ相談しなければなりませんか?
必須ではありませんが、強く推奨します。事業内容が補助金の趣旨に合っているか、書類に不備がないかなどを事前に確認することで、申請がスムーズに進み、採択の可能性も高まります。
まとめと問い合わせ先
福岡市の「未来へつなげる環境活動支援事業補助金」は、市内で環境活動を行う団体にとって非常に価値のある支援制度です。年間を通じた活動から単発のイベントまで、幅広いニーズに対応しています。あなたの団体の活動をさらに発展させる絶好の機会ですので、ぜひ申請を検討してみてはいかがでしょうか。
まずは公式サイトで最新の募集要項や手引きを確認し、少しでも疑問点があれば、下記の相談・受付窓口へ気軽に問い合わせてみましょう。
相談・受付窓口
部署: 環境局 環境政策課 広報啓発係
住所: 福岡市中央区天神1丁目8番1号
電話番号: 092-733-5381
FAX番号: 092-733-5592
Eメール: k-seisaku.EB@city.fukuoka.lg.jp