詳細情報
大阪府茨木市で活動されている障害者団体の皆様に朗報です。障害を持つ方々の社会参加を促進するための外出イベントや社会見学を計画していませんか?「茨木市障害者社会参加促進事業補助金」は、そのような素晴らしい活動を経済的に支援するための制度です。この補助金を活用することで、イベント実施の大きなハードルとなるバスの借上費用などを最大30万円まで補助してもらえます。この記事では、補助金の詳細な内容から、対象となる団体の条件、具体的な申請手順、そして採択されるための重要なポイントまで、どこよりも分かりやすく徹底的に解説します。ぜひ最後までお読みいただき、団体の活動をさらに活発にするための一歩を踏み出してください。
この補助金のポイント
- 茨木市内の障害者団体が対象
- 社会見学や外出イベントのバス借上料・駐車料金を補助
- 補助上限額は最大30万円(リフト付きバス2台以上の場合)
- 障害を持つ方々の社会参加と自立生活を力強く支援
① 茨木市障害者社会参加促進事業補助金の概要
まずは、この補助金がどのような制度なのか、全体像を把握しましょう。目的や背景を知ることで、申請書を作成する際の方向性が明確になります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 茨木市障害者社会参加促進事業補助金 |
| 実施組織 | 茨木市 福祉部 障害福祉課 |
| 目的・背景 | 障害者の社会参加の促進や自立した生活を支援することを目的としています。市内に拠点を置いて活動する団体が実施する社会見学、外出等の事業に対し補助金を交付することで、障害者の社会生活の充実を図ります。 |
| 対象事業 | 障害者の社会参加の促進を目的として実施する社会見学、外出等の事業(団体の構成員のうち障害者10人以上が参加するもの) |
② 補助金額・補助率
この補助金の最大の魅力である補助金額について詳しく見ていきましょう。補助額は、利用するバスの種類(リフト付き特殊車両の台数)によって上限が変わる点に注意が必要です。
補助金額の上限
補助率は対象経費の全額ですが、以下の通り上限が設けられています。
| 借り上げたバスの条件 | 補助上限額 |
|---|---|
| リフト付き特殊車両の台数が1台以下の場合 | 対象経費の合計額と200,000円のいずれか少ない額 |
| リフト付き特殊車両の台数が2台以上の場合 | 対象経費の合計額と300,000円のいずれか少ない額 |
【計算例】
リフト付きバスを1台借り、バスの借上料金と駐車料金の合計が23万円だった場合。
上限額は20万円のため、補助金額は20万円となります。(1,000円未満の端数は切り捨て)
③ 対象者・条件
補助金を受け取るためには、団体がいくつかの要件を満たしている必要があります。申請前に必ず自団体が該当するかを確認しましょう。
対象となる団体の要件
- 活動拠点:主たる活動拠点を茨木市内に有していること。
- 構成員数:構成員の数が20人以上であること。さらに、そのうち障害者が10人以上であること。
- 活動目的:政治的または宗教的な活動を目的としない団体であること。
- コンプライアンス:暴力団またはその統制下にある団体でないこと。
- 組織運営:定款、規約、会則等による適切な運営がなされている団体であること。
具体的には、地域の障害者サークル、NPO法人、当事者会などが対象となり得ます。ご自身の団体が該当するか不明な場合は、事前に障害福祉課へ相談することをおすすめします。
④ 補助対象経費
この補助金は、何にでも使えるわけではありません。対象となる経費は限定されているため、計画段階でしっかりと把握しておくことが重要です。
対象となる経費
- バスの借上料金:社会見学や外出イベントで使用するバスのレンタル費用です。
- バスの駐車料金:目的地での駐車料金など、バスの運行に伴う駐車費用です。
対象とならない経費の例
- 飲食代、お土産代
- 施設への入場料、拝観料
- 有料道路の通行料金
- バス以外の交通費(電車、タクシーなど)
- イベント保険料
- スタッフやボランティアへの謝礼
計画段階で、どの費用が補助対象になるかを正確に見積もり、収支予算書を作成することが採択への鍵となります。
⑤ 申請方法・手順
補助金の申請は、正しい手順と書類の準備が不可欠です。ここでは、申請から交付までの流れをステップバイステップで解説します。
- ステップ1:事前準備と相談
まずは事業計画を立て、茨木市の公式サイトから最新の募集要項や様式をダウンロードします。不明点があれば、この段階で障害福祉課に相談しておくとスムーズです。 - ステップ2:必要書類の作成
以下の必要書類を準備・作成します。記入漏れや不備がないよう、慎重に進めましょう。- 交付申請書(様式第1号)
- 事業計画書(様式第2号)
- 収支予算書(様式第3号)
- 団体の定款、規約、会則等の写し
- 団体の活動内容が確認できる資料(総会資料、チラシ、構成員名簿等)
- ステップ3:申請書の提出
作成した書類一式を、指定された期日までに茨木市役所南館2階の障害福祉課窓口へ提出します。 - ステップ4:審査・交付決定
市役所にて申請内容の審査が行われます。審査の結果、適当と認められれば「交付決定通知書」が送付されます。この通知を受け取ってから事業を開始してください。 - ステップ5:事業の実施
交付決定を受けた事業計画に沿って、社会見学や外出イベントを実施します。事業中の写真や、支払いを証明する領収書は必ず保管しておきましょう。 - ステップ6:実績報告
事業が終了したら、速やかに実績報告書(様式第9号)や収支決算書(様式第11号)、領収書の写しなどを提出します。 - ステップ7:補助金額の確定・請求
実績報告の内容が審査され、補助金額が最終的に確定します。「補助金確定通知書」が届いたら、交付請求書(様式第13号)を提出します。 - ステップ8:補助金の交付
請求書に基づき、指定した口座に補助金が振り込まれます。
申請期限・スケジュール
申請期間は年度によって定められます。例年、年度の初め(4月頃)から募集が開始されることが多いですが、必ず事前に茨木市の公式サイトで最新の情報を確認してください。予算がなくなり次第終了となる可能性もあるため、早めの準備と申請が重要です。
⑥ 採択のポイント
せっかく申請するなら、確実に採択されたいものです。ここでは、審査で評価されるためのコツと、よくある不採択の理由をご紹介します。
申請書作成のコツ
- 目的の明確化:事業計画書には、このイベントが「障害者の社会参加をいかに促進するか」という補助金の目的に合致している点を具体的に記述しましょう。参加者にとってどのような良い影響があるのかをアピールすることが大切です。
- 計画の具体性:行程表は時間や場所を具体的に、収支予算書はバス会社からの見積もりを取得するなど、根拠のある数字を記入しましょう。計画の実現性が高いと評価されます。
- 書類の正確性:記入漏れ、押印漏れ、添付書類の不足は不採択の直接的な原因になります。提出前に複数人でダブルチェックすることをおすすめします。
- 早めの行動:不明点があれば、締め切り間際ではなく、余裕をもって担当課に相談しましょう。丁寧な準備が採択への近道です。
よくある不採択理由
- 対象団体の要件(構成員数など)を満たしていない。
- 補助対象外の経費(飲食代など)を申請している。
- 事業の目的が、単なる親睦会や慰安旅行と判断され、社会参加促進の趣旨に合わない。
- 提出書類に不備や虚偽の記載がある。
⑦ よくある質問(FAQ)
- Q1. 団体の構成員に茨木市外在住者がいても対象になりますか?
- A1. はい、対象になります。団体の「主たる活動拠点」が茨木市内にあれば、構成員の居住地は問われません。
- Q2. 年に何回まで申請できますか?
- A2. 原則として、同一年度につき1回が限度です。ただし、構成員の障害の程度や人数により1回での実施が困難な場合は、年度内に2回まで申請できる場合があります。詳細は要綱をご確認の上、担当課にご相談ください。
- Q3. 補助金はいつ受け取れますか?前払いですか?
- A3. 補助金は、事業が完了した後の「精算払い(後払い)」です。事業実施に必要な経費は、一度団体で立て替えていただく必要があります。
- Q4. 申請後に事業計画を変更したい場合はどうすればよいですか?
- A4. 交付決定後に計画を変更する場合は、速やかに「変更承認申請書(様式第6号)」を提出し、市の承認を得る必要があります。無断での変更は補助金交付の取消し対象となる場合がありますのでご注意ください。
- Q5. 参加予定だった障害者の方が急遽キャンセルになり、参加人数が10人を下回ってしまいました。どうなりますか?
- A5. この補助金は「障害者10人以上が参加する」ことが事業の要件となっています。やむを得ない事情もあるかと存じますが、原則として要件を満たさなくなるため、補助対象外となる可能性が高いです。このような事態が発生した場合は、速やかに担当課へ連絡し、指示を仰いでください。
⑧ まとめ・お問い合わせ先
「茨木市障害者社会参加促進事業補助金」は、障害を持つ方々の社会参加を後押しする、非常に価値のある制度です。最後に、重要なポイントを再確認しましょう。
重要ポイントの再確認
- 対象:茨木市内で活動する、構成員20名以上(うち障害者10名以上)の団体
- 用途:社会見学や外出イベントのバス借上料・駐車料金
- 金額:最大30万円(リフト付きバス2台以上の場合)
- 手続き:事業実施前に申請し、交付決定を受けることが必須
- 支払い:事業完了後の精算払い(後払い)
この補助金を活用して、普段はなかなか行けない場所への外出や、新しい体験の機会を創出してみてはいかがでしょうか。制度についてさらに詳しく知りたい方、申請を検討している方は、下記の担当窓口へお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ先
茨木市 福祉部 障害福祉課
〒567-8505 大阪府茨木市駅前三丁目8番13号
茨木市役所南館2階(17番窓口)
電話:072-620-1636
ファックス:072-627-1692
E-mail:syogaifukushi@city.ibaraki.lg.jp
公式サイト:茨木市障害者社会参加促進事業補助金について