詳細情報
徳島市内で活動されている町内会や自治会の皆様へ朗報です。夜間の安全確保に不可欠な防犯灯の設置や交換にかかる費用を、徳島市が支援する「防犯灯新設等工事費助成」制度をご存知でしょうか?この制度を活用すれば、LED防犯灯の「新設」や古い防犯灯からの「機種変更(LED化)」、さらには令和6年度から新たに対象となった既存LED灯の「灯具取替」にかかる工事費の一部、最大30,000円の助成を受けることができます。地域の防犯力を高め、住民が安心して暮らせる街づくりを進める絶好の機会です。しかし、「申請手続きが複雑そう」「うちの団体は対象になるの?」といった不安をお持ちの方も多いかもしれません。この記事では、徳島市の防犯灯助成金について、対象者や金額、申請手順から採択されるためのポイントまで、誰にでも分かるように徹底的に解説します。この記事を最後まで読めば、スムーズな申請準備を進めることができるでしょう。
【令和6年度からの重要変更点】
これまで対象外だった、既存のLED防犯灯が古くなった場合の「灯具取替」工事が新たに助成対象に追加されました。これにより、LED灯の寿命を考慮した計画的な維持管理も支援されることになり、より多くの団体が制度を活用しやすくなりました。
1. 徳島市「防犯灯新設等工事費助成」の概要
まずは、この助成金制度がどのようなものなのか、基本的な情報を確認しましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 防犯灯新設等工事費助成 |
| 実施組織 | 徳島県徳島市(担当課:市民生活相談課) |
| 目的 | 夜間における犯罪の防止と、市民の通行の安全を図るため、町内会等が設置する防犯灯の工事費の一部を助成する。 |
| 申請受付期間 | 各年度の5月1日から12月28日まで(土日祝日除く) ※予算の上限に達した時点で受付を終了します。 |
2. 助成金額と対象工事
助成される金額は、工事の種類と設置場所によって異なります。具体的に見ていきましょう。
助成対象となる3つの工事
- 「新設」:新たにLED防犯灯を設置する工事
- 「機種変更」(LED化):既存の蛍光灯や水銀灯などをLED防犯灯へ交換する工事
- 「灯具取替」:既存のLED防犯灯を、経年劣化や故障等により新しいLED防犯灯へ交換する工事(令和6年度から新設)
助成金額の詳細
助成金額の上限は以下の通りです。
| 設置場所 | 工事の種類 | 助成上限額(1灯あたり) |
|---|---|---|
| 電柱に設置する場合 | 「新設」・「機種変更」 | 20,000円以内 |
| 「灯具取替」 | 15,000円以内 | |
| 防犯灯用小柱に設置する場合 | 「新設」等(新たな小柱の敷設・建替を含む) | 30,000円以内 |
注意点
・実際の工事費が見積書や領収書で上限額より少ない場合は、その少ない方の金額(1,000円未満切り捨て)が助成額となります。
・1団体が1年度に申請できる灯数は、上限額20,000円または30,000円の工事を合わせて2灯までです。
3. 助成対象となる団体と防犯灯の要件
助成を受けるためには、申請する団体と設置する防犯灯の両方が市の定める要件を満たす必要があります。
対象となる団体
以下の市民で組織された団体が対象です。
- 町内会
- 自治会
- 防犯灯管理組合
- PTA
- コミュニティ協議会
- その他、上記に準ずる団体
※NPO法人や商工業団体などは対象外となります。
対象となる防犯灯の要件
- 照明場所:公道、または不特定多数の人が通行する私道を照らすものであること。(個人の駐車場や敷地内通路は対象外)
- 種類:LED防犯灯であること。(白熱灯、蛍光灯、水銀灯は対象外)
- 規格:電力会社申請入力容量10VA(契約電力10W)以下を標準とし、自動点滅器付きで夜間継続して点灯するもの。
- 設置箇所:既存の電柱、または新たに敷設する防犯灯用小柱であること。(電柱・小柱1本につき1灯まで)
- 契約:四国電力株式会社等と「公衆街路灯契約」を結ぶこと。
- 合意形成:設置場所付近の住民や関係者と協議の上で場所を決定すること。
4. 申請から助成金受領までの6ステップ
申請手続きは、正しい手順を踏むことが非常に重要です。特に「工事の前に申請する」という点を必ず守ってください。ここでは、申請から助成金を受け取るまでの流れを6つのステップで解説します。
ステップ1:電気工事業者への見積もり依頼
まず、電気工事業者等に連絡し、防犯灯の設置・交換工事の見積もりを依頼します。この際、必ず徳島市指定の様式で見積書を作成してもらうよう伝えてください。様式は徳島市の公式ホームページからダウンロードできます。
ステップ2:【工事前】申請書類の提出
見積書が準備できたら、工事を始める前に、以下の申請書類一式を徳島市役所の市民生活相談課へ提出します。
- 防犯灯新設等工事費助成金交付申請書(様式第1号)
- 防犯灯新設等工事内訳書(様式第2号)
- 工事見積書(市指定様式)の写し
- 設置場所の位置図、現況写真
- (機種変更・灯具取替の場合)既存防犯灯の写真、直近の電気ご使用量のお知らせの写し
ステップ3:交付決定通知の受領
提出された書類を市が審査し、内容が適当と認められると、約1~2週間後に「交付決定通知書」が送付されます。この通知書が届くまで、絶対に工事に着手しないでください。
ステップ4:工事の実施と支払い
交付決定通知書を受け取ったら、業者に工事を依頼します。工事は申請年度の1月末までに完了させ、工事費用の全額を施工業者へ支払ってください。
ステップ5:完了届の提出
工事と支払いが完了したら、申請年度の2月末までに「防犯灯新設等工事完了届(様式第7号)」と添付書類(領収書の写し、工事後の写真など)を提出します。
ステップ6:助成金の振込
完了届の内容が審査され、問題がなければ、提出から約1ヶ月程度で申請団体名義の指定口座に助成金が振り込まれます。
5. 採択されるための3つの重要ポイント
この助成金は要件を満たせば採択されやすい制度ですが、確実に受給するためにはいくつかのポイントがあります。
- 早めの申請を心がける:助成金には市の予算枠があります。申請期間は12月28日までですが、予算に達した時点で受付終了となるため、計画が決まったら早めに申請準備を始めましょう。
- 事前着工は絶対にNG:何度も強調しますが、市の「交付決定通知」を受け取る前に工事契約や着工をしてしまうと、助成金の対象外となります。これは最もよくある不採択理由の一つです。
- 書類の不備をなくす:申請書や見積書(市指定様式)の記入漏れ、添付書類の不足がないか、提出前に複数人でダブルチェックしましょう。不明な点は、提出前に市民生活相談課へ問い合わせるのが確実です。
6. よくある質問(FAQ)
Q1. 個人宅の前に防犯灯をつけたいのですが、個人で申請できますか?
A1. いいえ、この助成金は個人での申請はできません。町内会や自治会、PTAといった市民で組織された団体が申請の対象となります。お住まいの地域の町内会等にご相談ください。
Q2. 防犯灯の電球が切れたので交換したいのですが、対象になりますか?
A2. 単なる電球(ランプ)の交換や修理は助成の対象外です。助成対象となるのは、灯具一式を新しいLED防犯灯に取り替える「機種変更」や「灯具取替」の工事です。
Q3. 設置後の電気代も助成してもらえますか?
A3. はい、この工事費助成とは別に「防犯灯電灯料金助成」という制度があります。町内会等が維持管理する防犯灯の電気料金の一部が助成されますが、別途申請が必要です。詳しくは徳島市役所にお問い合わせください。
Q4. どの電気工事業者に頼めばよいですか?
A4. 徳島市からの業者の指定はありません。お付き合いのある電気工事業者や、複数の業者から見積もりを取って比較検討することをお勧めします。その際、必ず「徳島市の助成金を使いたいので、市指定の見積書様式で作成してほしい」と伝えてください。
Q5. 申請書類はどこで入手できますか?
A5. 申請に必要な書類(様式)は、徳島市の公式ホームページ内にある「防犯灯新設等工事費助成」のページからダウンロードすることができます。
7. まとめと次のアクション
徳島市の「防犯灯新設等工事費助成」は、地域の安全を守る町内会や自治会にとって非常に心強い制度です。最後に、重要なポイントを再確認しましょう。
- 対象工事:LED防犯灯の「新設」「機種変更」「灯具取替」
- 助成額:最大30,000円/灯(工事内容による)
- 対象団体:町内会、自治会、PTAなど
- 最重要ルール:必ず「交付決定後」に工事を開始すること
- 申請期間:5月1日~12月28日(予算がなくなり次第終了)
この助成金を活用して、あなたの地域をより明るく、安全な場所にしませんか?
まずは、地域の役員会で防犯灯の設置・交換について話し合い、電気工事業者に相談して見積もりを取ることから始めてみましょう。不明な点があれば、徳島市役所の担当課へ気軽に問い合わせてみてください。
お問い合わせ先
徳島市役所 市民生活相談課
〒770-8571 徳島県徳島市幸町2丁目5番地(本館1階)
電話:088-621-5130 / 5039 / 5200
ファクス:088-621-5128
公式サイト:防犯灯新設等工事費助成