三重県いなべ市では、脱炭素社会の実現を目指し、燃料電池自動車（FCV）の購入費用の一部を補助する「令和7年度 燃料電池自動車導入促進補助金」を実施します。この制度を活用すれば、1台あたり最大40万円の補助を受けることが可能です。ただし、先着3台限定と枠が非常に少ないため、早めの準備と申請が重要です。この記事では、補助金の詳細な条件、申請方法、必要書類などを専門家が分かりやすく解説します。

補助金の概要（早わかり表）

1. 補助対象者

この補助金を申請できるのは、以下のいずれかに該当する方です。

• 市内に住所を有する個人
• 市内に事務所または事業所を有する法人または個人事業主

2. 補助対象となる車両の要件

補助の対象となるには、購入するFCVが以下のすべての要件を満たす必要があります。

1. 自動車検査証の「燃料の種類」が水素であること。
2. 国の補助対象車両として次世代自動車振興センターに登録されているFCVであること。
3. 自動車検査証の所有者と使用者が同一であること（リース契約やローン購入の特例あり）。
4. 新車として新たに購入したFCVであること（中古車は対象外）。
5. 初度登録日が令和7年4月1日から令和8年2月1日の間であること。
6. 自動車検査証の「使用の本拠の位置」がいなべ市内であること。
7. 「自家用・事業用の別」が自家用であること。
8. 主に市内を走行するFCVであること。
9. 車両代金の支払いが完了している、またはローン等の手続きが完了していること。
10. 展示車や試乗車ではないこと。

3. 申請手続きの流れと必要書類

申請は、車両の登録と支払いを完了させた後に行う「実績報告」を兼ねた形式です。手続きは以下のステップで進みます。

申請ステップ

1. 1車両の購入・登録・支払い
   対象要件を満たすFCVを購入し、車両代金の支払いを完了させます。
2. 2必要書類の準備
   下記の「必要書類一覧」を参考に、すべての書類を揃えます。
3. 3申請書の提出
   「交付申請書兼実績報告書」と添付書類一式を、いなべ市役所 新産業創造課へ郵送または持参します。（期限：令和8年3月2日）
4. 4交付決定通知の受領
   市役所での審査後、「交付決定兼確定通知書」が送付されます。
5. 5請求書の提出
   通知書を受け取ったら、「補助金交付請求書」を提出します。（期限：令和8年3月9日）
6. 6補助金の振込
   指定した口座に補助金40万円が振り込まれます。

必要書類一覧

4. まとめと問い合わせ先

いなべ市の「燃料電池自動車導入促進補助金」は、最大40万円という高額な補助が魅力ですが、先着3台のみという非常に狭き門です。FCVの購入を検討している方は、受付開始後すぐに申請できるよう、販売店と連携して書類準備を万全に進めましょう。