京都府久御山町にお住まいの子育て世帯の皆様へ朗報です。お子様の成長に合わせて「リビングを広くしたい」「安全なキッチンにしたい」「子ども部屋を作りたい」といった住宅リフォームをお考えではありませんか?久御山町では、そんな子育て世帯の経済的負担を軽減するため、「子育て応援住宅支援事業補助金」制度を実施しています。この制度を活用すれば、リフォーム費用の一部として最大35万円の補助を受けることが可能です。この記事では、制度の概要から対象条件、申請方法、そして採択されるためのポイントまで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。リフォームを検討中の方は、この機会を逃さず、お得に快適な住まいを実現しましょう。

この記事のポイント

  • 久御山町の子育て世帯向けリフォーム補助金の詳細がわかる
  • 子どもの人数に応じて最大30万円、さらに三世代同居で5万円が加算される
  • 所得制限(親権者の合計所得550万円未満)などの対象条件をクリアに解説
  • 【最重要】工事契約前の申請が必須!手続きの流れをステップで紹介
  • 必要書類や申請のコツなど、見逃せない注意点を網羅

① 久御山町子育て応援住宅支援事業補助金の概要

まずは、この補助金がどのような制度なのか、基本情報を確認しましょう。

制度概要
正式名称 久御山町子育て応援住宅支援事業補助金
実施組織 京都府久御山町
目的・背景 子育て世帯に対する経済的負担および育児に関する負担を軽減し、安心して子育てができる住環境を整備することを目的としています。京都府と市町村が協働で実施する「子育ておうえん住宅支援事業」の一環です。
対象者 久御山町に在住または転入予定で、18歳未満の子どもがいる所得等の要件を満たす世帯。
公式サイト 久御山町公式サイト

② 補助金額・補助率|最大35万円の詳細

この補助金の最大の魅力は、その補助額です。補助額は対象工事費(税抜)の2分の1で、お子様の人数によって上限額が変わります。さらに、三世代での同居や近居には嬉しい加算制度も用意されています。

基本補助額(子どもの人数による上限)

子どもの人数 補助上限額
子ども1人 10万円
子ども2人 20万円
子ども3人以上 30万円

加算額(三世代同居・近居)

子育て世帯と祖父母世帯が、このリフォームを機に新たに同居または近居(久御山町内)を始める場合、上記の基本補助額に加えて一律5万円が加算されます。

【計算例】子ども2人、三世代同居で80万円のリフォーム工事を行う場合
・工事費:80万円
・補助率:1/2 → 40万円
・基本補助上限額(子ども2人):20万円
・三世代同居加算額:5万円
→ 補助額は、基本補助20万円 + 加算5万円 = 合計25万円 となります。

③ 対象者・条件|あなたは対象になる?

補助金を受け取るためには、いくつかの条件をすべて満たす必要があります。ご自身が対象となるか、しっかり確認しましょう。

  • 子どもの要件:申請時点で、18歳未満の子ども(18歳に達する日以後の最初の3月31日までの間にある者)がいる世帯であること。妊娠中の子も含まれます。
  • 所得要件:世帯の子の親権者(父母両方など)の合計所得金額が550万円未満であること。※収入金額ではなく、所得金額である点に注意が必要です。
  • 納税要件:子の親権者が、町税および府税を滞納していないこと。
  • 住宅要件:申請者が所有し、居住している(またはリフォーム後に居住する)久御山町内の住宅であること。

④ 補助対象経費|どんなリフォームが対象?

どのようなリフォームでも対象になるわけではありません。「子育ての負担軽減」を目的とした工事が対象となります。

対象となる工事の条件

  • 補助対象となる工事費(税抜)の合計が20万円以上であること。
  • 子育ての負担軽減を目的とするリフォームであること。
  • 久御山町内の施工業者が行う工事であること。(※この要件は明記されていませんが、地域経済活性化の観点から推奨される場合があります。詳細は町へご確認ください。)

対象となるリフォーム場所の例

  • リビング:子どもの学習スペース確保、見守りやすい間取りへの変更など
  • 台所(キッチン):対面キッチンへの変更、食洗器の設置、安全性の高いIHコンロへの交換など
  • 浴室:滑りにくい床材への変更、手すりの設置、断熱性の高いユニットバスへの交換など
  • こども部屋:間仕切りの設置、収納の増設、内装の改修など

対象外となる経費の例
外壁塗装、屋根の葺き替え、外構工事(カーポート、フェンス等)、家具や家電製品の購入費用などは原則として対象外です。対象になるか不安な場合は、必ず事前に役場の担当課へ確認しましょう。

⑤ 申請方法・手順|契約前の申請が絶対条件!

補助金の申請は、正しい手順を踏むことが非常に重要です。特に、「リフォーム工事の契約前に申請を完了させる」という点が最大のポイントです。契約後や工事開始後の申請は一切認められませんので、絶対に間違えないようにしましょう。

申請期間は令和7年4月1日(火)からです。予算の上限に達し次第、受付終了となる先着順ですので、早めの準備と申請が鍵となります。

申請から補助金受取までのステップ

  1. 事前相談・業者選定:役場の担当課に相談し、制度内容を確認。リフォーム業者に見積もりを依頼します。
  2. 申請書類の準備:下記の必要書類を揃えます。
  3. 交付申請【工事契約前】:すべての書類を揃えて、久御山町役場子育て支援課の窓口に提出します。
  4. 交付決定通知:町で審査が行われ、約2週間程度で「交付決定通知書」が届きます。
  5. 工事契約・着工:交付決定通知書を受け取ってから、リフォーム業者と契約し、工事を開始します。
  6. 工事完了・支払い:工事が完了したら、業者に費用を支払います。
  7. 実績報告:工事完了後、実績報告書や領収書のコピーなどを町へ提出します。
  8. 補助金額の確定:提出書類を町が確認し、補助金額が確定します。
  9. 請求・振込:確定通知後、請求書を提出すると、指定の口座に補助金が振り込まれます。

必要書類一覧

申請には多くの書類が必要です。漏れがないようにチェックリストとしてご活用ください。

書類の種類 内容
【全員必須】 交付申請書(様式第1号)
住民基本台帳、町税滞納の有無及び所得の状況の確認に係る同意書
住宅リフォーム費用の見積書のコピー
住宅リフォーム箇所の施工前写真
リフォーム内容がわかるもの(設計図書、平面図など)
建物の登記事項証明書(全部事項証明書)
子の親権者の府税の滞納がないことを証する書類(納税証明書)
【転入予定の方】 上記に加えて、転入に関する誓約書(様式第2号)
子、子の親権者の住民票の写し(転入前住所のもの)
子の親権者の所得がわかる書類(所得証明書など)
子の親権者の町税の滞納がないことを証する書類(納税証明書)
【三世代同居・近居の方】 上記に加えて、転入に関する誓約書(該当する場合)
子、子の親権者及び祖父母の住民票の写し
三世代構成員の親族関係を証する書類(戸籍全部事項証明書など)

⑥ 採択のポイントと注意点

この補助金を確実に受けるために、押さえておくべきポイントと注意点をまとめました。

採択されるための3つのコツ

  1. とにかく早く動く:先着順のため、4月1日の受付開始後、できるだけ早く申請することが最も重要です。年度が始まる前から業者選定や書類準備を進めておきましょう。
  2. 書類の完璧な準備:書類に不備があると、修正に時間がかかり、その間に予算が上限に達してしまう可能性があります。提出前に何度も見直し、役場の窓口で担当者に確認してもらうと万全です。
  3. 見積書の精度を高める:リフォーム業者に依頼する見積書は、工事内容と経費の内訳が明確にわかるように作成してもらいましょう。「子育て負担軽減」の目的に沿った工事であることがわかるように記載してもらうのがポイントです。

よくある不採択理由(失敗例)

  • 契約・着工後の申請:最も多い失敗例です。交付決定通知を受け取る前に契約・着工した場合は、いかなる理由があっても対象外となります。
  • 所得要件の勘違い:世帯収入ではなく「親権者の合計所得」です。源泉徴収票の「給与所得控除後の金額」や確定申告書の「所得金額の合計」などを確認しましょう。
  • 納税証明書の不備:町税だけでなく「府税」の納税証明書も必要です。取得場所が異なる場合があるので注意してください。

⑦ よくある質問(FAQ)

Q1. 賃貸住宅のリフォームでも利用できますか?

A1. いいえ、申請者が所有し居住する住宅が対象です。申請時に建物の登記事項証明書が必要となるため、賃貸物件は対象外となります。

Q2. 他のリフォーム補助金との併用は可能ですか?

A2. 国や久御山町の他の補助金(例:断熱改修補助金など)との併用については、対象工事が重複しない場合など条件によって可否が異なります。必ず事前に久御山町役場の担当課に確認してください。

Q3. 「親権者の合計所得550万円未満」は、手取りの金額ですか?

A3. いいえ、手取り額(可処分所得)ではありません。市区町村が発行する所得証明書に記載されている「所得金額」を指します。給与所得者の場合、源泉徴収票の「給与所得控除後の金額」が目安になります。共働きの場合は、父母それぞれの所得を合算して判断します。

Q4. 申請から補助金の振込まで、どれくらいの期間がかかりますか?

A4. 申請から交付決定まで約2週間、工事完了後の実績報告から振込までは約1ヶ月程度が目安です。工事期間も含めると、申請から受給まで数ヶ月かかることを見込んでおきましょう。

Q5. 久御山町外のリフォーム業者に工事を依頼しても対象になりますか?

A5. 公式サイトの要項には施工業者の所在地に関する規定は見当たりませんが、自治体の補助金では町内業者の利用を条件とする場合があります。トラブルを避けるためにも、念のため事前に役場へ確認することをおすすめします。

⑧ まとめ|賢く活用して快適な子育てライフを!

久御山町の子育て応援住宅支援事業補助金は、子育て世帯にとって非常に魅力的な制度です。最後に、重要なポイントをもう一度おさらいしましょう。

  • 対象者:久御山町在住で18歳未満の子がおり、親権者の合計所得550万円未満の世帯。
  • 補助額:工事費の1/2、最大30万円。三世代同居・近居で+5万円。
  • 対象工事:子育て負担軽減目的の20万円以上のリフォーム(リビング、キッチン等)。
  • 最重要ルール:必ず「工事契約前」に申請すること。
  • 申請開始:令和7年4月1日から(先着順)。

この補助金を活用することで、経済的な負担を抑えながら、子どもたちがのびのびと、そして家族が安心して暮らせる住環境を手に入れることができます。まずはリフォーム業者に相談して見積もりを取り、早めに申請準備を始めましょう。

お問い合わせ先

制度に関する詳しい内容や不明な点は、下記の担当窓口へ直接お問い合わせください。
久御山町役場 民生部 子育て支援課(庁舎1階)
電話番号: 075-631-9904 / 0774-45-3905
ファックス: 075-632-5933