福岡県久留米市では、近年の豪雨による浸水被害から市内事業者を守るため、店舗や事務所への止水板設置や浸水対策工事の費用を最大50万円補助する「中小企業止水板等設置事業費補助金」を実施しています。この記事では、補助金の概要から対象者、申請方法まで、専門家が分かりやすく徹底解説します。
久留米市 止水板設置補助金の概要
まずは、本補助金の基本情報を表で確認しましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
補助金名 | 久留米市中小企業止水板等設置事業費補助金 |
実施機関 | 福岡県久留米市 |
補助上限額 | 50万円 |
補助率 | 2分の1 |
申請期間 | 2025年4月1日 〜 2025年12月26日(金) |
対象者 | 久留米市内の中小企業者・個人事業主 |
※予算の上限に達した場合、期間内でも受付を終了することがあります。
この補助金の重要ポイント
- 止水板設置や浸水対策工事費用の2分の1、最大50万円を補助!
- 申請には「事業継続力強化計画」の認定が必須要件です。
- 申請はオンライン(jGrants)・郵送・持参のいずれかで可能です。
- 工事の契約・着手は必ず交付決定後に行う必要があります。
補助対象となる事業者
本補助金の対象となるのは、以下の要件をすべて満たす事業者です。
- 久留米市内の建物(店舗、事務所、工場等)で事業を営んでいる中小事業者・個人事業者であること。
- 経済産業大臣から「事業継続力強化計画」の認定を受けていること。(実績報告時までの認定見込みでも申請可)
- 市税を滞納していないこと。
- 暴力団等との関係がないこと。
📝 事業継続力強化計画とは?
中小企業が策定する防災・減災の事前対策に関する計画を経済産業大臣が認定する制度です。認定を受けることで、税制優遇や金融支援、そして本補助金のような各種支援策の対象となります。計画策定については、中小企業庁のウェブサイトや専門家にご相談ください。
補助対象となる工事と経費
対象工事の具体例
補助の対象となるのは、浸水被害の防止・軽減に直接つながる以下の工事です。
- 止水板の設置工事及びそれに伴う附帯工事(防水工事など)
- 排水管等への逆止弁の設置工事
- 受変電設備などの重要な設備のかさ上げ工事
- 配線・配管貫通部の止水処理
- 止水壁の設置工事 など
対象外となる事業・経費
⚠️ ご注意ください
以下の費用は補助対象外となります。
- 工事を伴わない物品購入(土のう、止水シート、排水ポンプ等)
- 交付決定前に契約・着手した工事
- 国や他の自治体の補助金と重複する事業
- 自社で施工した場合の費用
- 消費税及び地方消費税、振込手数料
申請手続きの流れ
申請から補助金受給までの大まかな流れは以下の通りです。
-
1
事前相談・準備
久留米市商工政策課へ相談し、事業継続力強化計画の認定を取得します。 -
2
交付申請
必要書類を揃え、jGrants、郵送、または窓口持参で申請します。 -
3
交付決定
市から「交付決定通知書」が届きます。 -
4
事業着手・完了
交付決定後に工事の契約・着手を行い、完了させます。 -
5
実績報告
事業完了後、実績報告書と関連書類を提出します。 -
6
補助金交付
審査後、補助金額が確定し、指定口座に振り込まれます。
まとめ
「久留米市中小企業止水板等設置事業費補助金」は、浸水リスクに備え、事業の継続性を高めるための非常に有効な制度です。特に「事業継続力強化計画」の認定が鍵となりますので、未認定の事業者様は計画策定から始めることをお勧めします。
申請期限は2025年12月26日ですが、予算には限りがあります。浸水対策をご検討中の方は、ぜひお早めに久留米市商工政策課へご相談ください。